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週刊プロレスの若手育成論に異議 その2 新人活躍度と団体繁栄度の相関関係

 どうも相関関係があると思えて仕方ないのは、「新人がトップ戦線に参入する速さ」と「団体の人気・繁栄具合」の二つである。

 一例だけ挙げると、DDTの樋口和貞(今27歳)は2014年11月28日にデビューし、2015年5月24日にはもうKO-D無差別級王者戦に挑戦している。

(相手はHARASHIMAで、結果は敗北。しかしこれがデビュー以来初めての直接敗北であった。)


 大日本の神谷英慶(今24歳)は2012年4月13日にデビュー、2013年1月2日にタッグ戦で自力初勝利、そして2013年下半期は怪我で欠場――

 2014年の最侠タッグリーグ戦では関本大介と組み準優勝、2015年4月には関本大介のストロングヘビー級王座に挑戦して敗北している。


 DDTも大日本も、今の日本のプロレス界の中では勢いがあり成功している団体であることについては、いかに新日本至上主義者と言えども認めざるを得まい。

 その一方、NOAHの熊野準は2年4ヶ月負け続けてきた。

 そしてNOAHが成功した団体であるとは、確固たる信念のあるNOAHファンにしても強弁しづらいところだろう。


(最近はプロレスファンの間でも“新日本の傘下団体・衛星団体”というイメージが定着してきた。

 ただ一時の解散説は影を潜め、そのイメージにおいて安定してきたと言えばそうである。)


 さて、いったい佐藤編集長の言う“新人に必要な溜め”というのは、何ヶ月・何年を指しているのだろう。

 そういう“溜め”がいつか新人の飛躍の糧になる、というのは否定しない。

 しかしどうも、その“溜め”が少ない団体の方が人気と勢いを集めているのは、客観的な事実なのではないかと思える。

 これはやっぱり、「新人が次々にトップ戦線に参入してきた方が、ファンにとっても次々と新しい風景が見れる」「注目試合の数が増える」ことに起因するのではなかろうか。


 たぶん今の観客(と言うか世の人々)というのは、「パターン」にはすぐ飽きるし、新しい出来事が次々起きるのを望んでいる。

 だから、決まったように新人が負け続けるのを見ることにも飽きるのだ。

 そしてやる側の選手の方も、もしDDT・大日本とNOAHのどちらに入門したいかと言えば、普通はDDT・大日本を選ぶと思う。

 確かに3年も5年も過ぎてしまえばアッという間に思えるのだが、これからその時間を迎えようとする身にとっては、そんな長い時間を下積みで過ごさねばならないというのはキツいものがある。

 ひょっとしたらこれは、NOAHが長いこと新人不作(熊野準まで、7年半も新人デビューがなかった)だった大きな要因なのかもしれない。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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