Entries

内藤哲也の優勝と台頭 ニュージャパンカップ2016

 最近、本を書くために資料を集めたり読んだりしているので、プロレスを見る時間がなかなか取れない。

(つくづく思うが、プロレス観戦とはかなり時間を食う趣味である。)

 よって、今回のニュージャパンカップは、決勝戦のみを新日本プロレスワールドで見た。


 決勝戦の結果は、内藤哲也が後藤洋央紀を下して優勝。

 内藤は4月10日の両国国技館大会(インベイジョン・アタック)でオカダ・カズチカの持つIWGPヘビー級王座に挑戦することが確定的、

 そして敗れた後藤はリング上で内藤らに暴行を受け、救出に来たオカダと(タメを持たせながらも)握手した。

 この勝敗の結果自体は、決勝カードが内藤と後藤になった時点でファンの9割が予想していたとおりだろう。

 後藤はつい最近IWGPヘビー(オカダ)に挑戦して敗北、挑戦者として8連敗という新記録を樹立した。

 ニュージャパンカップ優勝者はIWGPヘビー級の挑戦者となるのが慣例のようなものだし、後藤だってそれ以外の選択肢を選ぶのはおかしい。

 よって、二度続けて後藤が挑戦者になるはずはない、優勝するはずはない、というのは妥当な予想である。

 そして「次の挑戦者は内藤」というのも、これまた話の流れ的には妥当な人選と言うべきではないだろうか?



 さて、ここ最近の内藤哲也の(ファンの間での)支持と注目の拡大ぶり――顕著な台頭ぶりは、ひとえにキャラチェンジの賜(たまもの)のように思える。

 この“思っていることをストレートに言う”キャラ、より詳しく言えば“プロレスに対してニヒルな見方をするプロレスファン目線”のキャラというのは、誰でもいつでもできそうでいて、意外とあまりなかったキャラクターである。

 プロレスは闘いであるとか何とか言うより、まずもってキャラの確立である――

 内藤哲也とは、そのことを如実に示す直近の例だと感じられる。


(やたら入場に時間をかけるとかを除き、以前のファイトスタイルとそこまでは変わっていないように私には見えるのだ。)


 そして彼の率いる「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」はBUSHIとEVILの二人しか所属していないが、やたら人数を増やそうとしていないのがプラスに働いている(と私は思う)。

 政界や軍事界とは違い、勢力拡大が必ずしもプラス(つまり、ファンからの支持獲得に)に働かないのがプロレス界である。

 それは必然的に、所属メンバーの個性を薄めることに繋がるからだ。


 
 ケイオスもバレットクラブも、いささか人数が増えすぎていた観がある。

 中邑真輔をはじめAJスタイルズもカール・アンダーソンもドク・ギャローズもいなくなったことは、この点では再編と新陳代謝を促進する「良いこと」だったかもしれない。

 特にケイオスの「オカダ・中邑のツートップ体制」というのは、この先どうやって続けていくのか/終わらせるのか、疑問に思っていたファンも多かったのではないだろうか?


 飯伏や中邑を失った新日本ではあるが、それは残った選手のキャラをより濃く――

 そしてキャラの位置づけをよりはっきりさせることで、対応していく(あるいは自然にそうなっていく)ことになろう。

 今のところその最先端を走るのが、内藤哲也ということになる。

 その内藤とオカダが戦う4月10日・両国国技館大会は、確かに楽しみである。

このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://tairanaritoshi.blog.fc2.com/tb.php/269-17bf5d6c

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

FC2ランキング

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数:

FC2アクセスカウンター

日本ブログ村・人気ブログランキング アクセスランキング

ツイッターウィジェット

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR