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飯伏幸太、新日本&DDTの2団体退団

 今年何度目かのブレイキング・ニュースが入った。

 DDTプロレスリング所属ながら2013年10月に新日本プロレスへも入団し、史上初の2団体所属選手となった飯伏幸太が、その2団体とも退団するというのである。

 3月からはフリーとなり、「飯伏プロレス研究所」(仮名)を立ち上げる。

 3月21日のDDT・両国大会でフリーとしての初戦及び復帰戦を行うとのこと。


 この「飯伏プロレス研究所」という団体だかプロモーションだかユニットだか屋号だかわからない名前は、そこはかとなく「飯伏らしさ」を感じさせる。

 それはともかく、新日本にとっては中邑真輔、AJスタイルズ、カール・アンダーソン、ドク・ギャローズに続く大物選手の流出となってしまった。

 DDTにとっても、最も「対世間」へのアピールに有効(そうな)選手を失ったことになるだろう。

 ただし、飯伏が2015年10月から欠場(頸椎椎間板ヘルニアと腰椎すべり症)を続けていたことは、両団体にとって不幸中の幸いである。

 すでに両団体では、飯伏がいないことが日常になっている。当面の興行的ダメージはそれほどないと見ていいのではないか。


 さて、飯伏の体調は回復した模様だが――

 彼がメンタル面で「追い詰められている」ようだ、というのはネットで伝え聞いてはいた。

 2月22日付け東スポwebの記事を引用すると、


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 しかし、復帰を考えた際に今後も2団体所属選手として活動していくことには、肉体的にも精神的にも限界と判断したようだ。

 重圧も多く「2団体所属は想像以上に負担が大きかった。単純な2倍ではすまないものがある」と近い関係者に漏らしていた。

 欠場中ほとんど公の場に姿を現さなかったのも、精神的に疲弊しきっていた側面がある。

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 『KAMINOGE』などでの雑誌インタビューを読んできた限りでは、彼がいったい何をそんなに疲弊することがあるのか、といぶかしく思う。

 しかしやはり、他人にはうかがい知れぬ何かがある、ということなのだろう。

 思い返せば昨年1月4日の新日本・東京ドーム大会「中邑真輔vs飯伏幸太」(中邑が勝利。中邑は自由の女神風の王冠をかぶって入場した)は、これこそ2015年のベストバウトだと試合直後から言われるほど絶賛の試合だった。

 これについては確か二人とも、「燃え尽きた感がある」「ロス状態になっている」などと振り返っていた記憶がある。

 よほど充実した/突き抜けることができた試合だったのだろう。


 その二人ともが、翌年2月には新日本を去ることとなった――


 私以外もそうだと思うが、もしメンタル面に問題があると聞いてさえいなかったら、飯伏もまたWWEへ行くという臭いをプンプン嗅いでいたと思う。

(WWEの所属選手って、メチャクチャ忙しいらしいではないか?)


 そしてまた結果的に、飯伏の2団体所属というのは(悲劇的な)失敗だったことにもなるのだろう。

 本人はメンタルを痛め、新日本とDDTはせっかくの所属選手を失ったのだ。

 もっとも、先に述べた中邑戦をはじめとする新日本での名勝負・好勝負は、新日本に二重所属していなければ得られなかったものではある。

 新日本に在籍した約2年間(欠場期間を除く)は、本人にとって精神的な消耗を重ねる辛い日々でもあったろうが――

 それでも「やってみなければ得られない」経験をしたのは間違いない。

 そしてプロレスファンも、彼が二重所属をしていなければ見られなかった諸試合を2年も見ることができたのである。


 “ゴールデンスター”と呼ばれ、“自由奔放な狂人”のイメージがある飯伏には、フリーランスがよく似合う――

 と前途を祝したい気持ちももちろんあるが、

 本当に試合会場に遅れずに来るのだろうかという心配もあるのが実際のところ。

 しかし、つくづく今年のプロレス界はわずか2ヶ月で波乱が多い。

 2016年が真に激動の年となる予感が、プンプンに臭ってくるというものだ。


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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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