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小川良成のマイバッハ評、失われた惜しいキャラクター

 今日は祝日。

 一日丸々休みが取れたので、いろいろなことをした。

 昼12時から14時半までサムライTVでNOAH後楽園ホール大会の生中継を見るとか、寝るとかである。

(振り返れば、この2つしかしていない気もする。)


 その生中継のセミファイナルは6人タッグマッチ――

 潮崎豪、マイバッハ谷口、石森太二(NOAH軍)vs ランス・アーチャー、シェルトン・X・ベンジャミン、金丸義信(鈴木軍)

 というカードだったのだが、特別ゲスト解説としてNOAHの小川良成が座っていた。


 つい先日マイバッハ谷口はマスクを脱ぎ、素顔となって潮崎豪とのタッグ結成を表明した。

 そして試合結果は、金丸が石森から三つ取って鈴木軍の勝利。

 それはいいとして、試合内容は潮崎&谷口組にとって全然かんばしいものではなかった。

 解説の小川良成も「チームがダメでしたね、潮崎と谷口が」と淡々と呟いていた。 


 それにしても、谷口がマイバッハになる前から思っていたことだが――

 どうして彼はあんな堂々たる体格をしていながら、試合中にはあんなにも苦しそうで弱そうな表情になるのだろう?

 マスクを脱いだ今回の試合も、その点は昔と全く変わっていなかった。

 谷口周平という男が(せめてNOAHにおける)強豪レスラーとしてファンに認知されない原因は、ひとえに「顔」にあると言っても過言ではない気がしてならない。


 そして思わず吹き出しそうになったのだが――

 解説の小川は、「谷口がマスクをかぶってたここ数年間は、無駄だったと思います」とも呟いたのだ。


 いやはや、「そっけなくぶった斬る」という表現がもしあるなら、これがまさにそうである。

 マイバッハとしての歳月を全否定したのである。 
 


 とはいえ私は、この意見に賛同するわけではない。

 谷口最大の弱点である「顔」にマスクをかぶることは、むしろプラスに作用していた。

 もしかぶっていなければ、谷口の印象はプロレスファンの間で依然として薄く乏しいままだったろう。


 私としては、マイバッハのマスクは近年のプロレスマスクの中で出色の出来だったと思う。

(特に前期の、目の吊り上がったタイプ)

20160211マイバッハマスク新旧
マイバッハマスク(左:前期、右:後期)


 考えてもみよう――もし今もNOAHの試合が全国地上波で、しかもゴールデンタイムで流れていたとすれば、

 全国の谷口という苗字の人は間違いなく「マイバッハ」とあだ名されていたはずである。

 かつて松本さんという女子が「ダンプ」と呼ばれていたのと同じ現象が起きたはずである。

 マイバッハマスクはドル箱商品になっただろうし、「さすまた」さえもよく売れたろう。

 両手を「おお……」という感じで広げる「マイバッハポーズ」も、オカダ・カズチカの「レインメーカーポーズ」と互角にタメを張れただろう。

 マイバッハ谷口という存在は、ある意味「NOAHの象徴」とも言える優良キャラクターだったと思う。


20160211両ポーズ
左:マイバッハポーズ、右:レインメーカーポーズ


 したし谷口は、それを捨てた。(ただしリングネームだけは「マイバッハ谷口」のままだが。)

 あのマスクも、さすまたも、捨てるには惜しい価値があったと私は思う。

 しかし、だからこそ捨てるのだという決断ももちろんあっていいものであるし、それが谷口の決意だと言われればそうなのだろう。

 だが谷口にとってそれは、徒手空拳で戦場に赴くようなもの――

 プロレス界で存在感を確立するという到達点へ向かうのに、イバラの道を選んだようなものである。

 リングの外での谷口は好人物(「好青年」ではもはやない。39歳アラフォーの中年である)と思われるだけに、その行く末に幸あれと願ってはいるのだが……

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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