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「デートDV被害は男の方が多い」その2 人類は分岐する、という当然の未来

 私は、「たいていの女性は優しい心を持っている」と思う人/思いたがっている人は、寝ぼけて世の中を生きているのだろうかと疑う者である。

 普通に人生を生きていれば、「女は優しい」のではなく「優しい女もいる」ことくらい誰だってわかるはずだろう。

 優しい女の割合は男に比べて高くも低くもないはずだし、男の抱くゲスな心(嫉妬とか、他人の不幸を喜ぶとか)はたいていの女にも備わっているはずである。 

 だが一方、男と女の心は完全に同じものだとも思わない。

 今まで生きてきて思うのだが、どうも女性というのは「身内には何をしてもいい ⇒ この人は身内だから何をしてもいい」と思いやすい性なのではないだろうか? 

(ただしこれは、日本人という種族自体が持っている性質とも言える。

 このことについては、著作『尊敬なき社会』にもやや詳しく書いた。)


 前記事にも書いたが、「男が女に抑圧される」というのはコミカルな捉え方をされやすい。

 「ダンナが女房の尻に敷かれる」ことは、何か微笑ましいことのように語られている。

 しかし逆に「妻が夫の下に置かれる」となると、たちまち陰惨で許しがたい旧時代の蛮風(蛮族の風習)だと我々の心は変換するのである。



 たぶんこれから、男性はますます現実の女性から離れていく傾向を示すだろう。

 その代替として、二次元を代表とする空想上・創作世界上の女性が選択されるのは、むしろ当然の流れと言うべきだろう。

 それは結局、(古い言葉で言えば)人造人間を彼女にする、というところまで行き着くはずである。


 人の心がいつの日か、しかもかなり近い将来に人工的に創られることを、私は別に疑っていない。

 心が脳に生じる以上、そして脳が自然界の物質でできている以上、それは間違いなく人間の手で創られ得る。


 もしかしたら、これを読んでいるあなたが生きているうちに――

 自分にベストフィットする「女性」を、人造人間メーカーのコーディネーターと綿密に打ち合わせ・発注する時代が来るかもしれない。

 むろんその容姿も希望に添うよう創られる。いや、取り替えることもできるだろう。

 こういうことが現実になれば――現実になるのは疑いないが――、

 自然出生した人間の女性、つまり心の出来も動きも不明瞭・不明確で、容姿もいまひとつといった「天然の女性」に、万に一つの勝ち目もない。


 自分好みの「美人型アンドロイド」の弱点と言えば、それが「天然もの」でないという心の引っかかりだけである。  

 しかし、「どうでもこうでも天然ものの魚しか食わない。養殖ものなどもってのほか」と言い張る人がそんなにいないように、近未来の人間は「養殖ものの人造アンドロイド」をあまり抵抗なく受け入れるようになるだろう。

 そしてそれをより抵抗なく受け入れるのは、女性よりも男性の方だと思われる。

 今でさえ多くの男性は、本物の女性より二次元の女性の方に心を引かれているのである。



 いずれ「天然女性」と付き合うことは、余裕ある者(必ずしも「金持ち」のことではない)の道楽とか「物好きな趣味」と見なされる日が来るのだろう。

 そして人類は、そういう社会に生きる者とそういう社会を受け入れない者に分裂する。

 あるいは、男と女が分裂する。



 いま生きているヒト族はホモ・サピエンス・サピエンスの一種だけだが、このままずっと何百万年もそうであるわけがない。  

 人間も生物界の一員であり、生物は分岐するものである。

 もう二十年近く前のことだが、私はそういう想定で『世界系統樹』という小説を書いた。

 人類の分岐は、他の生物のように生息地ごとの環境への適応で生じるのではなく、「望む生き方」によって生じるだろう。

 そして断言しようのないことなのだが、その分岐は「男と女」の間で起きる可能性が高いのではないかと思われる。

 少なくとも今の日本は、そういう方向に漸進しているのではないだろうか?

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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