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恋愛離れと未婚率上昇の真因 その4 結婚・恋愛の加重多重リスク、そして美人資本主義

 恋愛・結婚が嗜好コンテンツの一つであり、
 
 もちろん人間関係でもあり、

 さらには人間関係というものがリスク&嫌な負担と捉えられている――

 との観点に立てば、恋愛・結婚というものが、無数のコンテンツが競う市場において、

 魅力に欠ける劣等コンテンツと見なされる
のは当然である。


 特に結婚は、それをすることで「強制される人間関係」、「なかったはずの心配のタネ」が爆発的に増えるという致命的な面を持っている。

 子どもの教育・イジメ問題(イジメられるんじゃないかとか、イジメる側になるんじゃないかとか、どうせ育てても自分と似たような人生を歩むんじゃないかとか)、

 めんどくさいPTA活動、ママ友との付き合い(いわゆる「公園デビュー」など)、

 むろん親戚(姻戚)づきあいも生じる。

 
 考えてみればそういうリスクは、他のあらゆるコンテンツにはほとんど全く付随しないものである。

 アニメに走ろうがプロレスにハマろうがサイクリングを趣味としようが、こういった「強制された人間関係」やそれから生じる「めんどくさい負担」は、基本的には何も付いてこない。

 ただ結婚のみが、その手のマイナス要素をいくらでも貼り付けているように見える。


 それでもなお人が結婚を決断するには、確かに強い「愛」が必要だろう。


 しかしここで、本ブログで何度も触れてきた「美人資本主義」というものが絡んでくる。

 男女ともに「普通の人でいい」とは言うが、その「普通」の基準が相当に高いものであるのは、今更ことごとしく言い立てるまでもない。

 ではなぜ、「普通の基準」がそんなに高いものなのか。なぜ人はそんな水準を「普通」とするか。

 それは、美人や高収入などといった高スペックが我々にとって身近だからである。

 我々はテレビやネットや広告の「どこを見ても美人ばかり」のメディア環境に取り巻かれており――

 とどのつまりは、美人資本主義が確立し浸透した世界で生きているからである。



 「美人資本主義」だからと言って、女がその制外にいるわけでもなく、影響を受けていないわけでもない。

 極上のイケメンや年収600万円超えの男なんて、実際には全体の数パーセントしかいない。

 そんなことは女性も重々承知しているが、しかし「現実には」そういう高スペック男子は彼女たちの身近にいる。

 テレビにいるし、記事の中にいるし、むろん幼女の頃から慣れ親しんできた漫画の中にもいる。


(特に漫画の中には、高収入はともかく顔は美形しか登場を許されないはずである。

 そうでなければ読者の需要に反するからだ。誰が望んでブス・ブオトコのコンテンツを買うだろう?


 美人もイケメン高収入男性も、そこらの庶民にとって決して手の届かない夢ではない。

 夢どころかそういうものに取り囲まれているのが現実である。


 それなのにどうして「恋愛したい/結婚したい」基準を引き下げる気になるだろう。

 美人資本主義が終わらなければ、すなわち美人がメディア環境から姿を消すことにならなければ、そうした「高望み」の基準が下がることはないだろう。

 そしてメディアが美人を用いなくなることは、絶対にない。

 よって、人々が恋愛・結婚を選好し、実際に選択する率は、低下の一途を辿るはずである。

 
 ただしこれには条件が付く――

 大戦争そして本当に全員が美人になるテクノロジーの開発など、社会に激変が起こらない限りは、との条件である。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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