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すしざんまいとZERO-1、ソマリアでのプロレス開催はあるか

 昨日か今日から、ネット上では「すしざんまい」社長に関する記事が非常に多くなっている。

 皆さんすでにご存じだろうが要約すると、大手寿司チェーン・すしざんまい((株)喜代村)の木村清社長がソマリアの海賊を壊滅させたというのである。

(元ニュースは「ハーバー・ビジネス・オンライン」2016年1月18日記事

 
 同記事によると、木村社長はソマリアの海賊に対し船や漁業ノウハウを与え、海賊しなくても漁業で生活できるようにさせた。

 まさに「テロや反乱を撲滅するには、武力で弾圧するのではなく生業を与えよ」を地で行く話である。

(もう一つの方法は、テロする気にならない心へ持っていくことだ。これについてはかつて本ブログ記事で書いたことがある。)

(⇒ 2015年5月3日記事:官邸ドローン事件と個人テロリズムの時代 その6 テロ心理とその抑止)


 昔ならこういうことは、聖王か英明な君主がやることだったに違いない。

 しかし今、21世紀の現代では、寿司屋がそれをやる。

 その「ミスマッチ」と「意外性」がこのニュースが拡散された要因だろう。


 そして当然ながら、ネット上では木村社長の凄さへの賛辞が夥しい。


 ただ私の記憶では、この人は「マグロ一匹をものすごい値段で競り落とした」(2013年の初競りで、本マグロ1本を1億5,540万円で落札)とか、築地市場の移転問題で話題になったりとか、どちらかと言えばネット民からの評判が芳しくない人だったと思う。

 それがこういうニュースが流れると一転して賛辞に変わるのだから、マスコミ(と言うよりその報道の受け手)の変わり身の早さは著しいものである。

(アントニオ猪木が「ファンほど薄情な/移り気なものはない」と事あるごとに言っているのが思い起こされる。)


 ところでプロレスファンならピンとこないはずがないが――

「すしざんまい」というのは、言わずと知れたZERO-1の有力スポンサーである。

 ZERO-1のリングのコーナーポストに広告名が書かれ、プロレスファンの目にしばしば触れているのは、「ブシロード」と「パチンコ玉三郎」と「すしざんまい」の三つなのだ。

(漏れていたら申し訳ない。)

 その大スポンサーがこういう形で名を上げたのだから、「そんな会社が後援しているプロレス団体って――」と、興味を持ったり誇りを持ったりする人は少なくないのではないかと思われる。

 プロレス界にとって、こういうネガティブでないニュース効果は、珍しい上にありがたい。


 さて、プロレス界におけるZERO-1のイメージを考えてみると、

「集客は苦戦しているが、なぜか優良外国人を多く発掘し、団体規模からすれば意外なほど海外興行(アジア方面)に積極的」


 といったところになるだろうか?

 折しも今年2月12日には、ZERO-1の運営会社であるファースト・オン・ステージが、ミャンマーの首都・ヤンゴンにおいて同国初のプロレス大会を開催する。

 今のところその大会には、曙、蝶野正洋、高橋奈七永、sareee、田村潔司(!)が参戦することになっている。

(つい最近、奈七永とsareeeは猪木臨席のうえスリランカ初の女子プロレスをやった。

 数年前にもファースト・オン・ステージはネパールでプロレスを行っている。)

 
 ほとんど悪ノリのようなことを書いている自覚はあるが、今回の「すしざんまい」の縁を借りて、ソマリアでのプロレス大会開催は実現できないものだろうか?

 コアなプロレスファンなら必ず見ているはずだが、ネット上には「コンゴのプロレス」動画というのも紹介されている。

 アフリカにもプロレスはあり、プロレスラーはいるのだ。

(ただしそのレベルは、私のような素人目にも極めて低いように見えた。リングの材質は言うまでもない。)


 もちろんソマリアは、「内戦」という言葉について世界で最も有名な国、真っ先に思いつく国である。

 その危険度はイラクよりも上かもしれない。

 しかしこう言っては何だが、危険度で言えばメキシコだって似たようなものだろうと感じずにいられない。


 あの(市長がたびたび射殺されるような)メキシコに、日本人レスラーはしょっちゅう行っているし行きたがっている人も多いのだから、ソマリアにも行けないことはないのではないか?


 私は個人的に、日本のプロレスの海外展開は非常に重要なことだと思っている。

 たとえそれが欧米地域でなくても、どれだけ小規模であったとしても、それこそ小規模な団体にとっては重要な投資である。

(観客のうちの何人かは、将来その団体が有料ネット放送を始めたときに見てくれるかもしれないのだ。)

 アフリカで、日本のプロレス団体が、日本人プロレスラーの戦いを提供する――

 これは一つのロマンである。

 またレスラーにとっても、得がたい経験ではないだろうか?

(普通に暮らしていたら、スリランカにもソマリアにも行くことはなく死ぬだろう。)


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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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