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RIZIN 12.31短感その2

■第7試合 ギャビ・ガルシア ○ vs レイディー・タパ ×

 私が私的最注目カードとしていた試合である。

(⇒ 2015年12月30日記事:RIZIN 12.31私的最注目カード:ガルシアvsタパ 女子超ヘビー級対決と女子プロレス界の起死回生策?)

 序盤のタパの打撃一発でガルシアが倒れ込んだ時は「もしや」と思ったが、結果はガルシアが上に乗りパウンドによりKO勝ち。

 しかし「柔術」も「レスリング」も関係ない、打撃のみの闘いであった。

 さてガルシアの次の相手だが――

 何となくスターダム・TNAに参戦していたアルファ・フィーメル、あるいはTNAに出ていたハヴォックが候補になる気もする。

 結局やっぱり、ガルシアの体格に見合う相手はプロレスラーしかいないのではないか?


■第8試合(シュートボクシングルール) 曙 × vs ボブ・サップ ○

 曙の入場曲はプロレスのまま、セコンドには河野真幸(WRESTLE-1)が付いていた。

 これだけでもプロレスファンは嬉しかったろうが、しかし曙の経歴に「前三冠チャンピオン」と書かれることはなかった。

 全日本プロレスの三冠王座は経歴のうちに入らない、ということであろう。

(タパのテロップにも「元アメフト選手」とだけ書かれ、「プロレスラー」とは書かれなかった。

 実況ですら「アメリカで活躍する“プロのレスラー”」と呼び、とうとう“プロレスラー”とは呼ばなかった。)

 テレビ局が極力「プロレス」という言葉を使いたがらないことが、またしてもよくわかったというものだ。


 試合について、曙の気迫は確かに伝わった。体格で押し込む戦法も悪くはなかった。

 12年前なら、間違いなくノックダウンされていたはずの打撃を受けても倒れなかった。


 だが結果は、曙の後頭部からの大量出血により途中で中止。(その時点での採点により敗れる。)

 曙陣営は「後頭部への攻撃はルール違反だろ」と言っているのだが、あの体制では後頭部に打撃を入れてしまうのはやむを得ないように思える。

(押し込まれたサップが殴れるのは、どうやっても後頭部しかないように見えた。)


 この試合、地上波でももちろん放送されたが――

 前回は43%の視聴率をたたき出したこのカードだが、今回は0.43%でも驚かない。

 途中でチャンネルを変えた視聴者も少なくなかったと思われる。

 曙にとっては、またしても非常に痛い敗戦である。



■第9試合 ピーター・アーツ × vs バルト ○

 バルトの戦術は曙とほとんど変わらない“押し込み”だったが、それが非常に功を奏した。

 この点、曙はシュートボクシングルールでない方が良かったのだろう。(グラウンドの展開ありなら勝っていたかもしれない。)


 当然ながら打撃が武器のK-1ファイター・アーツを封じるのに、超重量での押さえ込みほど有効なものはない。

 しかしこの試合、バルトは体重180キロでアーツは(たぶん)100キロ程度。年齢も一回りアーツが上。

 まさにこういうのを「モンスター路線」「ジャパニーズMMA」と言うのだろうが、それも客の需要があるからである。


 UFCの出場規定体重を大幅に超えるバルトのような選手を活躍させるのは、UFCとの差別化の意味で間違ってはいないだろう。 


■第10試合 アンディ・サワー ○ vs 長島★自演乙★雄一郎 ×

 K-1ファイター同士のMMA戦という、これもジャパニーズMMAならではのマッチメイクかもしれない。

 自演乙も確かに健闘したが、寝技でもサワーが圧倒した印象がある。

 たぶん次回は、サワーがヘビー級トーナメントにエントリーすることになるのだろう。


■第11試合 クロン・グレイシー ○ vs 山本アーセン ×

 さすがグレイシー、さすが山本家という好試合であった。

 この試合と次のヒョードル戦は地上波で2回も放送されたのだが、それがテレビ局の評価でもあるのだろう。


■第12試合 エメリヤーエンコ・ヒョードル ○ vs シング・心・ジャディブ ×

 ジャディブの入場曲は、タイガー・ジェット・シンのものであった。(これ、私はやるんじゃないかと思ってたのだ。)

 試合前には、馳浩文部科学大臣がヒョードルにチャンピオンベルトを贈呈した。

 試合前にそんなことをやるのは一種の暴挙ではないかと思うが、これも対露外交の一環ということか。(しかし、インド人は不愉快であろう。)


 試合内容はヒョードルの圧倒的な勝利である。

 私は、このマッチメイクは好カードだと書いたのだが……

(⇒ 2015年12月18日記事:RIZIN ヒョードルvsジャディブ これは好カードだと思います)

 テイクダウンされてしまうと、ジャディブもヒョードルの敵ではなかったようである。

 しかしジャディブは現役のDEEPメガトン級王者のはずなのだが、これも一切テロップでは表示されなかったのはなぜなのだろうか? 


■第13試合(ヘビー級トーナメント決勝戦)
 キング・モー ○ vs イリー・プロハースカ ×


 長射程砲(プロハースカ)と重戦車(モー)の対決、という印象だった。

 プロハースカの脚は長く、その蹴りの射程でモーはなかなか中には入れない……

 かに見えたが、いったん射程内に突入され接近戦になると、やはり劣勢となってしまった。

 さすが優勝候補筆頭、そして見るからに優勝しそうだったキング・モー。

 ところでモーは、アメリカのMMA団体(プロモーション)・ベラトールが主戦場である。

 ということは、同じベラトールで戦うボビー・ラシュリーも参戦してくるのかもしれない。(この人もTNAのレギュラーである。)

 ぜひ実現してほしいものだ。


■総合感想

 予想よりずっと面白く、高品質の興行であった。

 その要因として、「1ラウンド目は10分」というのがあったと思う。

 バンナがヘソを曲げて欠場した一因ともされるが、これは大成功だったのではないか。

 次回以降は「ヒョードル軍団」と「その他の国の選手たち」の対抗戦じみた雰囲気になりそうな気もするが、それもまた良しである。

 
■新年のご挨拶

 以上、はなはだ簡単ではありますがRIZINの感想を書いてみました。

 このブログをご覧の(たぶん数少ない)皆様、あけましておめでとうございます。

 今年が皆様にとって、良いお年でありますように。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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