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RIZIN 12.29短感その2 ヒョードル軍団と実況陣

 前記事(7)に挙げた、ヒョードルの送り込んだ子飼いの選手たちは次の4人。

○キリル・シデリニコフ(27歳)
 
○アナトリー・トコフ(25歳)
 
○ワレンティン・モルダフスキー(23歳)
 
○ラジム・ネムコフ(23歳)

 いったいヒョードルは何回セコンドに付いてくるんだろうと思わないわけにはいかなかったが、彼らが全員勝利したのは見事と言うしかない。

 まるで29日のRIZINは、「ヒョードルプロモーション」のプロデュース大会の観を呈したようだった。

 RIZINがこのまま順調に開催を重ねるとすれば、ヒョードルのパイプによりロシア系の選手供給はまず心配がなさそうである。

 それどころかRIZINは、「日本で開催されるロシアの格闘技大会」になってしまうことさえあり得る。

 日本の格闘技ファンは国粋主義者ではなく、外国人選手でも強ければ/面白ければ素直に支持する。

 大相撲のように「外国人がトップを取るのは問題だ、やはり日本人でないと」とファンに本気で思われることもない。

(このたびのヘビー級トーナメントで、石井慧が勝つとか優勝するとか思っていた人はいないだろう。

 そしてさらに、そんなことを望み願う人もいなかったろう。)


 ヒョードルとその影響下にあるロシア・東欧格闘技界にとって、非UFCの格闘技大国・日本のRIZINとは、実に肥沃な土壌――選手の名を売る場になる模様である。



 また(8)に挙げた高橋大輔・市川勝也・矢野武ら3氏であるが――

 彼らの実況が全国地上波放送で聞けたことは、スカパーのプロレス/格闘技中継を普段見ている者として本当に嬉しいことである。

 これは元フジテレビアナウンサーの長谷川豊 氏がどこかで書いていたことだが、アナウンサーとして最高難度の技量を要するのは「プロレス中継」と「競馬中継」だという。

 そのことは、私のような素人にも首肯できる。

 選手名を憶えるのは、ファンであれば比較的たやすい。

(むろん上記3氏はファンである。そうでなければプロレス・格闘技実況者になろうと思うはずがない。)

 しかし、技名を憶えるのはたやすくない。

「指の角度が違えば違う技になる」とか、「同じ技でも使う選手が違えば違う名前になる」とか、しかもその技名が技の形とは全く何の関係もないことが多々あるとか、こんなのはよほど勉強しなくては憶えられないことである。

(ちなみに私は、いまだにバラモン兄弟がどっちがどっちか区別が付かない。付けようとする気もなくなっている。)

 そして競馬中継と言えば、どの馬がどの名前なのかレース中に常に一致させているなど到底できない業だと思う。

 それを間違って喋ってしまえばどれほど放送事故になるかと思うと、恐ろしくてとても引き受ける気になれない。

 これらに比べれば、「ニュース原稿を読み上げる」などという作業は、赤子の手をひねるようなものだと言えるかもしれない。

(もっとも、それすら私にはやりきる自信がない。何十万人に見られているとわかってて何か喋ること自体、死んでもやりたくないとう人は多いと思う。)



 私は性差別的なことはあまり言いたくないが、プロレス中継と競馬中継を実況するのは決まって男性アナだというのは、

 「アナウンサーの実力」という面で女子アナが男子アナに一歩を譲る原因にはなっていると思う。

 どんなに女子アナに人気があろうと、アナウンサー界という「中の世界」では、プロレス・競馬中継を経験した男子アナウンサーにはやはり「自信」と「箔」が付いているのではないだろうか? 

 私の知っている限り、プロレス・格闘技中継を女子アナが行なったのはたったの一例か二例だけである。

 競馬中継となると絶無ではないかと思う。

 むろんそれはテレビ局が差別待遇しているのではなく、視聴者が女子アナ実況を受け入れないからに違いない。

(加えて、女子アナ自身がそんな配属を望まないということも当然あるだろう。)

 しかしおそらくそのことは、女子アナがアナウンサーとしての技量を磨く機会を奪っているのである。



 それはともかく、フジテレビが10年ぶりに格闘技中継をしたということは――

 フジテレビ内に格闘技中継をやれるアナウンサーがほとんどいなくなっている、いわゆる技能の断絶が起こっていたことも意味しているのだろう。


 そこで起用されたのが、日常的にそれをやっているスカパー実況陣というわけだ。

 これは、双方にとってよい選択だと思う。

 フジテレビにとってみれば、年に何回もやらない(これから続くかもわからない)格闘技実況に人材を貼り付けるのは非効率である。

 スカパー実況陣にとっても、やはり地上波で喋ってみたい/テレビメジャーに登場したいという願望は当たり前にあるはずだ。

 願わくばこれからのRIZINでも、彼ら「私にとってはお馴染みの」3氏の実況を聞きたいものである。 

(できれば清野茂樹アナも)

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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