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イスラム国、女性抑圧という名の女性解放、ブス差別防止、美人資本主義に抗する牙城

 イスラム国にわざわざ移住し、その戦士と結婚したがる欧米・アジア在住の女性がいる。

 そのほとんどはアラブ人だとしても、土着の白人・アジア人には理解しがたい現象である。

 アフリカのボコ・ハラムなど同類をはじめ、厳格なイスラム教信奉者ほど女性を抑圧する勢力は、今の地球上にないと思われる。 
 普通にニュースを見たりしていればだいたいの人はそう思うはずなのに、なぜ彼女らは自分からそういう境遇に入りたがるのだろう?


 ところでこれもまた「子ども時代から感じていたことシリーズ」なのだが、

 敬虔なイスラム圏で女性が身に着けるべきとされている「ブルカ」――全身を隠し、目だけ出すあの衣装――は、


 ブスを保護するのにこれ以上ない徹底的かつ効果的な衣装ではないだろうか?

20151218ブルカ
ブルカ


 あの衣装は、男の欲心を起こさせないようにするものだという。

 女にとっても、男にそういう気持ちを起こさせてはいけないから着用すべきと言われている。

 しかしもっと説得力を感じるのは、それがブス差別/容姿差別を極めてよく防止する、という理由である。

(もちろん「目だけ」なら、あるいは「後ろ姿」だけなら、ほとんど全ての女性が「美人」に見えると言っても過言ではない――

 みなさんにも大いに経験があるはずである。)




 こう言ったからと言って、「イスラム国に移住したがる女なんてのはブスばっかりだ」などと言いたいわけではない。

 別に美人でも十人並みの容姿でも、「女の価値を顔・容姿で決める」「女というものを商品として見る」社会に反発する気持ちは持っていてもおかしくない。
   
 そういう社会に慣れきっている日本のような国でさえ――「美人資本主義」が当然の前提であり習俗である国でさえ、

 そこに住む女性のみんながみんな、美と女性の商品化を全面的に受け入れてはいない。

 何も「大きくなったらキャバ嬢になりたい」と本気で思う女の子ばかりではなく、キャバ嬢とかテレビに映るお色気シーンを「よくないよね」「いけないよね」と思う女の子だって非常にたくさんいるのである。(そっちの方が多数派かもしれない。)

 その現れの一例が、最近起こった「碧志摩メグ騒動」及び「『のうりん』巨乳キャラの観光協会ポスター問題」だとの見方もできると思う。

(⇒ 2015年8月30日記事:志摩市萌えキャラ「碧志摩メグ」騒動と美人資本主義)

(⇒ 2015年12月2日記事:美濃加茂市「のうりん」ポスター騒動 その1)

 あれらは美人資本主義への反発・反撃が表面化したものであり、結局両者とも「市の公認取り消し」・「ポスター差し替え」に終わったのだから、その反撃が成功したものとも言える。

 しかし、そうかと思えば最近こんな記事があったので、抜粋して引用する。(ビジネスジャーナル・2015年12月15日記事)


(引用開始)*******************************


山口県、企業誘致に「美しすぎる」女子高生を起用で効果絶大!県職員「希望の女神」

 山口県では、東京ビッグサイトで行われた「2015国際ロボット展」にブースを出展し、地元アイドルを使った企業誘致のプロモーションを展開した。

(中略)

 その「希望の女神」に選ばれたのが、地元出身の若手女優、熊谷江里子さんだ。

 熊谷さんは今年18歳の現役女子高生で、お姉さんの助言で「第1回JUNONガールズコンテスト」に応募。応募者7500人の中から準グランプリを受賞した。

(中略)

「彼女は地元出身で、しかも新人で、無垢なところが女神のイメージにぴったりあっていたので抜擢しました。普通なら名刺すら受け取ってもらえないのですが、彼女が会場にくると、みんな関心をもって集まってきます。私たちにとってもまさに希望の女神です」(県職員)

(文=松崎隆司/経済ジャーナリスト)


(引用終わり)*******************************


 こういう「プロモーション」に、どうやら目立った非難・抗議は来ていないようである。

 要するに二次元キャラは反発を食い、実物の美人女性なら文句は来ないということなのだろうか?


 「普通なら名刺さえ受け取ってもらえないのに、彼女が会場に来るとみんな関心を持って集まってくる」のである。

 つまるところ、日本の「美人資本主義」は、碧志摩メグだの『のうりん』巨乳キャラなどではビクとも揺らいでいないのだ。

 それが(ブスにとっては冷酷な)社会の現実なのだ。



 私は、碧志摩メグや『のうりん』巨乳キャラを公的機関がポスターに使うことを「けしからん」と思う人は、

 けっこうイスラム国に共鳴するところがあるのではないかと思っている。

 新日本プロレスで言えば「裕二郎ガール」(MAOちゃん、ピーターさん)がリングに上がることに本気で不快感を覚える人は、

 イスラム国支持者と通底するところがあると思う。

 そしてこれもまた悪口ではなく、人間が普遍的に持っていておかしくない感情だというところが根が深い。



 イスラム国に行きたがる女性、全身を隠して街を歩かねばならない(あるいは滅多に街を出歩けない)ことがわかってて行きたがる女性は――

 むしろそのことを、抑圧ではなく「美人資本主義/女性性の商品化」社会からの解放とみなしているのだろう。

 イスラム国こそ、真に女性を大事に守ってくれる社会と思えるのだろう。


 かつてイランのホメイニ師が資本主義国アメリカを「大悪魔」と呼んだように、

 美人資本主義国の西欧諸国(日本も入る)は、「倒すべき、腐った穢らわしい連中の国」に見えるのだろう。


 そういう意味でイスラム国は、反・美人資本主義者にとって最新最鋭角の砦であり希望の星であるとも言えようか。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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