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RIZIN ヒョードルvsジャディブ これは好カードだと思います

 本日、RIZIN(12月31日)におけるエメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア。39歳)の対戦相手が発表された。

 その名は、シング・心・ジャディブ(インド。28歳)。

 この人はヒョードルの現役復帰・RIZIN参戦が決まったとき、一番最初に対戦候補に名の上がっていた人なのだが、結局そのまんまになったのである。

 そして格闘技ファンには申し訳ないが――私はこの人のことを全然知らず、そのとき初めて名を聞いた。

 「心」はインド人だから「シン」だろう、なるほどインドらしい名前だ(むろんタイガー・ジェット・シンの影響である)と思ったが、

 これは「シン」でなく「ハート」と読むらしい。


 インド生まれだが3歳から日本在住とのことだ。


 経歴を見ると、2006年12月に全日本キックでキックボクサーとしてデビュー。

 2009年にはK-1アジアグランプリに優勝しヘビー級世界トーナメントにも出場(極真空手の世界王者エヴェルトン・テイシェイラと対戦、判定負け)、

 2010年にはグーカン・サキ(判定負け)、セルゲイ・ハリトーノフ(TKO勝ち)と対戦。

 2013年には母国インドで総合格闘技デビューを果たし、

 つい最近2015年10月17日には総合2戦目でカルロス・トヨタにTKO勝ちし、DEEPメガトン級(無差別級)王座を獲得している。

(ただし、その王座は前王者の返上により空位だった。)

 身長は194センチとあったり195センチとあったりするが、いずれにせよ格闘家として最大級の長身である。
 
(2メートル超えの怪物級選手陣はもちろん除く。)


※ちなみに私はDEEPの「メガトン級」という階級名が好きである。

 無差別級とはいえ実際は体重94キロ超の階級なのだが、「メガトン」という響きだけで「超ド級」をイメージさせるではないか。




 それにしても、まだ戴冠ホヤホヤとは言え、日本最大の総合格闘技団体であるDEEPの最重量級王者の名を全然知らなかったとは――

 もちろん私の不覚もあるが、しかしこれはやはり、日本の総合格闘技シーンがどれほど発信力及び選手の知名度創造力を失っているかの象徴ではないかとも思う。

 当然「ヒョードルの対戦相手がこんな無名選手かよ」との反応が多いと思うが、よくよく見ればその無名選手とは「日本最強の格闘家」と位置づけるべき選手なのだ。

 確かに私もヒョードルの対戦相手こそジェロム・レ・バンナではないかと思っていたが――

(バンナはバルト(元大関の把瑠都)と対戦する。)

 これはこれでかなりの好カードではないかとけっこう好意的に受け止めている。

「ヒョードルvsジャディブ」が世間に響き視聴率に資するとは言えないだろうが、RIZIN運営部が真面目にカード選考したことは信じていいだろう。  
 

 ヒョードル戦をテレビで見る視聴者の9割くらいが「ジャディブ? WHO?」と思うのは確かなことだ。

 しかし結局のところ、誰でも最初は無名で「誰これ?」と言われる存在である。

 残念ながら日本の格闘技界は、2006年から9年も活躍してきた格闘家ジャディブを、「最初は無名」のままの存在に留めてきた。


 別にヒョードルに負けてほしいわけでは全然ないが――

 全国中継の地上波テレビマッチ出場というジャディブの「メジャーデビュー戦」には、大いに期待したいと思っている。



【蛇足】

 ヒョードルは現役引退後、母国ロシアで「スポーツ省特別補佐官」と「ロシア格闘技連盟代表」を務めている。

 今回の現役復帰でそれらの役職を辞任したとは聞かないので、今もまだそのままなのだろう。

 これもなかなかスゴイ話である。  

 そしてヒョードルがプロ格闘技界に足を踏み入れたのは、2000年にリングス・ロシアを見学したことに始まる。

 やがて日本本国のリングス総帥・前田日明の目に留まり、日本大会に出場することとなった。

 もし前田がリングスを立ち上げなければ、ロシア・東欧圏の選手発掘に乗り出さなければ、

 そもそもUWFが分裂崩壊せず、あるいは新日本プロレスから分離して旗揚げ自体をしていなければ……


 前田日明という男が、(どんなに毀誉褒貶/好き嫌い/MMA能力への疑問があろうとも、)現代格闘技史上における超重要人物であると私が感じるゆえんである。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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