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2015プロレス大賞短感 その2

 【女子プロレス大賞】の紫雷イオ。

 次点は宝城カイリとされるが、この二人は確かに甲乙つけがたかったと思う。

 今年の女子プロレス界で最大の話題・出来事は「世Ⅳ虎vs安川悪斗」に間違いはないものの、まさか賞を与えるわけにはいかない。

 もう一つの大きな出来事は「スターダムvsセンダイガールズ」団体対抗戦になろうが、その意味では里村明衣子も候補だったろう。

(対抗戦を企画・主導したのはこの人だっただろうから。)

 しかし私としては、この選出に文句はない。どうせ誰が誰を選んだって、誰かが文句を言うのである。



【最優秀タッグチーム賞】の大仁田厚&長与千種は、最も異論と批判を引き起こすに違いない。

 ヤンキー二丁拳銃(宮本裕向&木高イサミ)とかツインタワーズ(佐藤耕平&石川修司)とか関本大介&岡林裕二とか、

 他に挙がる名前はいくつもある。(私はドラゴンゲートは全然見ていないので挙げられないが)

 その中でなぜこの2人なのか?

 男女ミックスタッグの受賞は今回が初めてだが、史上最高齢コンビの受賞でもあるのではないか? (大仁田58歳、長与51歳)

 しかしながら、今年の大仁田は『超花火』プロレスをスタートさせ、爆破王ベルトを創設し、異常なまでの頻度で電流爆破戦を行ってきた。

 長与の方は昨年旗揚げした自団体『マーベラス』を、経営危機とかの噂もなく運営できている。

(来年は、CSチャンネルなどでの大会中継の実現を期待したいところである。)


 つまりこの2人、「単体では賞を授けるまでとは行かないが、たまたまタッグを組んだのでタッグ賞とした」面があるように思う。

 そして10~20年前にこのタッグが実現していれば、確かにプロレス界全体が騒然としていたと思う。

 そう考えると、納得というか「あり得る/許容できる受賞」だと言えようか。
 

 さて、【最優秀選手賞(MVP)】オカダ・カズチカと、【ベストバウト】オカダvs天龍である。

 私は天龍引退試合の記事で、「なるほど、今年のベストバウトに選ばれるほどとは言わない。」と書いた。

(⇒ 2015年11月15日記事:オカダvs天龍 予想を超えた試合内容)


 しかし見事に受賞した。不明を恥じるところである。

 別に負け惜しみで言うのでは全然ないのだが、この試合の素晴らしさが「思い出補正」によるところが大だとは、誰も否定しないことだろう。

 だが、思い出補正を効かせられるのがプロレスの特長であり、どう効かせるかがプロレスラーの技量でもある。

 いわゆるスポーツでは、「真剣勝負」では、65歳と28歳の試合が行われることはない。

 その歳まで現役であることがまずないし、万一試合が組まれれば人はバカにする。

 かつての名選手のぎこちない動きを見れば、失笑・嘲笑・痛ましさを感じずにはいられまい。

 私は、「だからプロレスは単なるスポーツを超えたものである」とは言わないが、しかし別種のものであることは疑う余地がないと思う。

 そしてその違いが私に、スポーツはほとんど見ないのにプロレスは見させているのだと思う。




 総じて今回のプロレス大賞は、今年のプロレス界が次のとおり要約できることを表している印象がある。

 すなわち、「天龍、オカダ、鈴木みのるの3人が主軸の年であった」というものである。

 むろん大日本ストロング部門の躍進と、「こけし」「ハスキーボイス」本間人気も表していよう。

 (やっぱり「技能賞」は名称変更して、「話題賞」とした方がいいのかもしれない。)

 また受賞こそしなかったが、棚橋弘至の話題提供力というのも、結果的には大したものだと言わざるを得ない。


 それに反して全日本、NOAH、WRESTLE-1、ドラゴンゲートの選手たちは一つも賞を獲得することがなかった。

 ドラゴンゲートは別だろうが、他の「メジャー」とされる団体の苦境は果たして来年どうなっているか――

 いよいよ日本で何度目かの「プロレス界再編」が起きる予兆は、プロレスファン誰しも感じているところだろう。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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