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曙による全日本再分裂

 何とも意外なニュースが入ってきた。

 全日本プロレスを退団(取締役も辞任)し、年末格闘技RIZINにおいてボブ・サップと12年ぶりに再戦することとなった第64代横綱・曙が――

 12月4日に会見を開き、自身が経営する「(株)王道」の設立を宣言したのである。


 その事務所(本社)は何と、故ジャイアント馬場の自宅。

 それも馬場未亡人・元子 氏の全面バックアップを受けているという。


 さらには、(株)王道とは――

 藤原喜明における「藤原組」のような個人事務所でもなく、

 プロモーション活動だけを行うのでもなく、

 選手を所属させ団体運営することを目指すようなのだ。

(すでに太陽ケアには声をかけたし、他にも全日本の契約内容変更に納得できず退団した者と一緒にやっていけたらいい、と曙は述べた。)



 馬場全日本を継ぐ者が、曙である――

 これは非常に予想外、かつアクロバティックな“王道継承”の形である。


 未亡人・元子さんが支持するからそれが馬場プロレス継承の証になる、という考え方もどうかと思うが、それでもレスラーやファンへの心理的影響は一定程度あるのだろう。

 そして要するにこれは、全日本プロレスの再度の分裂だと言わねばならない。

 馬場の死後、三沢光晴がNOAHを作って全日本から出て行ったのは昔の話(2000年)だとしても、

 2013年7月には元社長・会長の武藤敬司らが離脱してWRESTLE-1を旗揚げ、

 それから2年ちょっとでまたも事実上の分裂である。

 その再分裂した「団体」(まだそうは言えないが)の名称が「王道」だというのは、秋山全日本にとってものすごい挑戦的な姿勢に見える。

 曙と馬場元子は、よほど秋山全日本に不満・反発を感じている――その姿勢をわざと鮮明にしているとしか思えないネーミングである。



 曙は会見の席上、自身の全日本退団理由がやはり契約内容変更への不満だったと述べた。

 年末格闘技出撃のため、そこで負けても全日本に傷が付かないようにするという理由(だけ)ではなかったのである。

 そしてボブ・サップとの再戦を受けたのも、そのファイトマネーを「(株)王道」の資金に充てるためだという。

 こうなると、サップとの再戦はプロレスファンにとって俄然注目の一戦となる。


 そこでまたも曙が負ければ、「(株)王道」の前途は極めて暗い。

 よって、サップとは賭ける意気込みが段違いだろう。 


 旧全日本(馬場全日本)の王道は、いよいよ真っ二つに分かれる時を迎えた。

 NOAH旗揚げの時もそうだったかもしれないが、まさか三沢は「王道」を団体名にはしなかった。

 隆盛を続ける新日本に対し、分裂を続ける全日本――

 2016年は、日本マット界が真に再編される歴史的な年になるのだろうか?


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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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