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注目の一戦? アノニマスvsイスラム国 その3 妥協なきファイター・イスラム国

 アノニマスのメンバーはメディアに露出するとき、「ガイ・フォークス」の仮面を付けている。

 ガイ・フォークス(1570-1606)は、イギリス上院を火薬で爆破し国王ジェームズ1世を爆殺しようとして露見・処刑された人物である。

(正確には、絞首台から飛び降り自殺した。)

20151201アノニマスの仮面
アノニマス、ガイ・フォークスの仮面


 こういう歴史上の人物・出来事をシンボルにするのは、まさしく男のやることである。男は歴史が好きなのである。

 たぶんアノニマス運動に参加するメンバーの中で、女性比率は1%に満たないのだろう。

 それがゼロだとしても驚くようなことではない。



 対するイスラム国側も、これまたガチガチの男軍団である。

 イランやインドネシアなどには女性兵士がいるが、基本的にイスラム教圏は女性兵士を好ましく思わない。

 サウジアラビアに駐留する米軍の中に女性兵士がいることは、サウジ国民(そしてウサマ・ビン・ラディン)の反感を買った一因ともされている。

 イスラム国もその信念・信条上、女性兵士を使うことはないのだろう。(自爆要員は除く)


 さてイスラム国のやることと言えば、「古代遺跡の破壊」「異教徒の虐殺および奴隷化売買」「捕虜・人質の残虐処刑」など、およそロクなものがない。

 しかしまさにそういうことをやることこそ、彼らの魅力の源泉である。

 国際世論だの人道だのに「配慮」したり「ビビる」ことなく、自らの信念や信仰に基づいたことを断固としてやる。


 これが「妥協なきファイター」のイメージを形作り、そこにシビれて憧れる共鳴者を多く引き付ける結果をもたらす。
 
 こういうことは世の中に頻繁にある。「悪の魅力」というやつである。


 ところで繰り返しになるが、イスラム国はSNSの活用やイメージビデオによる共鳴者募集に長けているとされる。

 アノニマスはハッキング技術などを駆使し、その広報手段や資金流入ルートを断とうとする。

 しかし正直、イスラム国にはたいして高度な情報通信技術があるとは思えないし、従ってアノニマスの高度な(はずの)ハッキング技術がそんなに大効果を上げるとも思えない。

 (牛刀をもってニワトリを割く、という諺が思い浮かぶ。

  西側諸国のイスラム国に対する空爆は「トヨタの中古の改造戦闘車に高価な爆弾を落としたって引き合わないだろ」などとよく言われるが、それと似たようなものか。)



 よくできたイメージビデオって、そこらの大学生でもかなりの確率で作れそうである。

 本当にイスラム国に高度な情報通信技術があるなら、とっくに先進国へサイバーテロを仕掛けていてもいいはずだろう。


 また、たとえSNSを全然活用しなくても、世界へのアピールなら世界のメディアが勝手にやってくれている。

 ただ原始的で格安の、遺跡破壊や虐殺なんかをやっていれば勝手に大々的に報じられるのだ。


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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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