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棚橋vsHARASHIMAの再戦とパワポ和解 その2

 念のため繰り返すと、私はこの試合・大会を見ていない。

 サムライTVのバトルメンで一部は放送されたはずだが、それも見逃してしまった。

(私も色々忙しいのだ。サムライTVオンデマンドもまだ手続きしていない。)


 しかし「その1」のように文章だけで書いていると、何だかこの因縁の戦いもあっさり過ぎる終結を見たような気がする。


 棚橋の怒りってそんな浅いものだったのかとか、

 棚橋がパワポでプレゼンすればDDTファンが大喜びで拍手するってバカかとか、

 よくそんなことして会場がドン引き・スベりを起こさなかったものだとか、

 HARASHIMAも笑顔で納得するなんておかしいんじゃねぇかとか、


 そう感じる人も決して少なくないだろう。


 しかし実際そうなったのだから――

 そしていろんな報道を(文字で)見る限り、試合の内容と雰囲気は素晴らしかったらしいので、やはり試合中継を見ないとわからないものである。

 
 ただしこのハッピーエンドの大団円は、こうなるべくしてなったのだと思わないでもない。

 新日本とDDTの関係は、飯伏幸太の2団体所属に現れているように、基本は友好関係なのだ。


 全面対抗戦に突入しようと両団体が考えない限り――そしてそんなことは考えないだろうから――、

 その代表選手である棚橋とHARASHIMAがいつまでも因縁を引きずったり不穏試合をやらかしたり、すれ違いのまま二度と交わらないとすれば、両団体にとって良いことは何もない。

 酒の席で手打ちする、というのは世の中でよく聞くことだが、この場合は再戦で手打ちした、ということなのだろう。

 こういう平和的/お祭り的な「因縁」の終わり方というのはプロレス界でも珍しいものだと思うが、しかしあってはならないものでもあるまい。



 しかし一つ言えるのは――

 もしこうしたハッピーな遺恨清算方式がプロレスファンに笑顔で受け入れられるものだとすれば、

 そしてそれが今のプロレス界の主流の雰囲気だとすれば、(「すれば」と言うより、現実にそうだったのだが)


 天龍引退試合における藤田和之流の「戦い」は、当然のごとくファンに受け入れられる余地はなかっただろう、ということである。

(⇒2015年11月15日記事:藤田vs諏訪魔は大日本の勝利――闘魂と王道の敗北)

 

 棚橋vsHARASHIMAの再戦の結末は、見る人が見れば完全なる「戦い」の欠如である。

 こんなことに「戦い」や「殺し」があるとはとても思えないだろうし、

 棚橋とHARASHIMAは見下げ果てたフヌケたプロレスラーであり、

 こんなのは真のプロレスじゃないし、喜ぶファンもファンだろと思う人もきっといる。


 IGFの鈴川真一などはまさにそんなことを言いそうだが、大方のファンはそんな鈴川こそ「プロレスができないくせに」と思うに違いない。

 しかし熱心なIGFファンにとってみれば、他のプロレスファン(の主流群)に対し、「おまえらって、プロレスプロレスしたプロレスが好きなんだよなぁ」と皮肉の一つも言いたくなるのだろう。


 天龍引退試合での藤田に対しては、「藤田はプロレスがわかっていない」と感じたファンが多かっただろう。

 しかし私は、藤田は「プロレスがわかっていない」のではなく「時流に合わない」のだと思う。

 なんとなれば、「自分はプロレスがわかっている」と敢えて公言できるファンもレスラーもいないだろうし、

 世が世なら「ヌルいプロレス界に藤田がカツを入れた! 不甲斐ない諏訪魔はそれに応じられなかった! 全レスラーよ目を覚ませ!」

 と評するファンが多数派になることもあり得るからだ。 


※「カツを入れる」は「活を入れる」が正しく、「喝を入れる」は誤用とされている。

  しかし、後者の方がよほど雰囲気を的確に表していると思う。いつかは誤用が正当に取って代わるだろう。


(その3 に続く)

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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