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元号と単位、選手コール時の「パウンド」 その6 仕事での元号使用

 蛇足ではあるが、仕事での元号使用について一言。

 パソコンで作ったファイル名に年月日を入れるのは普通のことである。

 たとえば平成27年11月1日に作成したファイル(あるいは平成27年11月1日に行った会議の議事録のファイル)を、どう名付けるべきなのか?

 (1)2015.11.1会議録 or 2015.11.01会議録

 (2)15.11.1会議録 or 15.11.01会議録

 (3)H27.11.1会議録 or H27.11.01会議録

 (4)27.11.1会議録 or 27.11.01会議録

 またバリエーションとして「.」を使わず、「20151101」などとすることもあろう。


 このうち最低なのは、もちろん(4)である。

 元号またはそのイニシャルを使わないで名付けると、たちまちそれがいつのことなのかわからなくなる。


 (2)も同様で、元号ベースで物事を考える人にとって混乱することこの上ない。「20」を付けるだけで混乱は防げるのだから、ぜひともそうすべきである。

 私としては(1)を推奨するし、実際そうしてもいる。 

 「2015.11.01」「20151101」という風に「一ケタ数字に0を付ける」よう冒頭に入力しておけば、並び替えしたとき字数も揃って美しい。



 そして、これはパソコンファイルに限らず紙ファイルも同じなのだが――

 スペースの許す限り、西暦と元号は併記するようにすべきである。

 「2015(H27).11.01」というようにである。


 官公庁が元号ベースで動いている限り、元号をわざわざ併記することには実際的な利点がある。

 同時に、「それが何年前なのか」わかるようにするには、西暦に拠るしかない。

 むろん西暦-元号対照表を見れば、平成何年が西暦何年なのかは簡単にわかる。

 「昭和に25を足せば西暦」「平成に88を足せば西暦」との公式を覚えておけば暗算もできる。

 しかし、そんなことをする時間と手間が惜しいではないか?



 おそらく官公庁では、ファイルの背表紙に「27 ○○会議議事録」などと書くことが普通に行われているだろう。

 だがそれらが新元号に改まった途端、「何年前に作ったものか」わからなくなるのは受け合いである。

 
 また民間でも、依然として契約書では元号「のみ」を使うのが主流なように見受けられる。

 しかし、特に賃貸借契約書において、「貸付期間は平成27年11月1日から平成57年10月31日までとする」としか書かないのは、もはや業務妨害の領域ではないかと思う。

 もちろん、「平成27年(2015年)11月1日から平成57年(2045年)10月31日まで」と書くべきなのである。

 それでも思想的理由などから「いや、元号しか書かないべきだ」と強く主張するなら――

 元号使用は、年を経るごとに支持を失っていくに違いない。

 併記さえすれば人にストレスを感じさせることなく存続できようものを、併記しないことで「めんどくせぇ」という反感を引き出してしまうのである。



 元号には、確かに日本においてだけの話ではあるが、そこはかとなく「正式性」を醸し出す雰囲気がある。

 だから卒業証書やタイトルマッチ宣言書には使っていいし、使う効果があると思う。

 しかし日常生活で使うには、「期間計算ができない/めんどくさい」というネックをどうしても克服できそうにない。


 私は官公庁も、いずれ元号と西暦を併記するようになると思う。

 それが世の要求に応えることだろうと思う。

 それはたぶん、平成の次の元号になってしばらくしてからのことではないだろうか?

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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