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元号と単位、選手コール時の「パウンド」 その2

 元号を使わず西暦を使え、との意見には確かに理と利がある。

 それには馴染みがない。

 期間計算ができない。

 換算が面倒である。

 自治体のナントカ計画など見ると「平成50年の推計人口」などという言葉が出てくる(特にグラフ)が、それを見てバカバカしさを感じる人もきっと多い。

 

 しかしこれについて思うのは、世の中にはそういうケースが山ほどあるのではないか、ということである。

 ゴルフ界では依然として「ヤード」という単位を使っている。

 少なくとも日本において、それはゴルフ界でしか使われない単位である。

 1ヤードは約0.9メートルだとゴルファーは当然知っているのだろうが、しかしこういう質問をされて全く答えられない人はあなたの周りに何人もいるだろう。



 また「ガロン」という単位。

 原油の値段が1ガロン何円から何円上がった、というのは、何も原油業界紙だけでなく一般のニュースで普通に流されている。

 しかし「1ガロンは約3.78リットル」(アメリカ式ガロンの換算値。イギリス式ガロンなら1ガロン=約4.54リットル)とわかってそのニュースを聞いている人は、全体の何割くらいいるのか疑問に思う。
 (こんなことを書いている私も、実はわかっちゃいないのである。) 



 さらに「ノット」と「海里」という単位。

 これは戦記物を読んでいると換算値なしで普通に出てくる単位なのだが――

(「艦隊は30ノットで戦域に急行した」とか、「標的は200海里の彼方であった」とか。)

 戦記物を好んで読む人であっても、それが時速何キロなのか/何キロなのか、わからないまま読んでいる人は多いのではないか?

(1ノットは1時間に1海里だけ進む速さである。そして1海里とは1852メートル。

 つまり1ノット≒時速1.8キロメートル

 戦艦の速力が30ノットだというとき、その速力はおよそ時速54キロとなる。

 排他的経済水域が200海里だというのは、陸から37万4百メートル=370キロメートルくらい離れた海上までがそうだ、と言っている。

 スターダムの宝城カイリなどは当然このことを知っているはずだ。元ヨット部の選手だったのだから。)


 しかし戦記物を読む人なら、あの戦艦大和の主砲が「18インチ」または「46センチ」砲と表記されるのには慣れている。

 これを利用すると「1インチ=約2.55センチ」だとわかり、これで「インチ」の単位を憶えている人も多いのではないだろうか?

(正確には「1インチ=2.54センチ」である。)



 外国の翻訳本を読むのが好きな人なら、「マイル」だの「フィート」だのという単位にはしょっちゅうお目にかかる。

 しかし何度も言うようだが、これも換算せず(何メートルなのかわからず)読み飛ばしている人は非常に多いと思われる。

1マイルは約1610メートル、1フィートは約0.3メートル



 そしてプロレス界なのだが――

 ファンならよ~く知っているように、選手コール時に「○○パウンド~」とコールする団体は今でも普通に存在する。

 もちろん「パウンド」は「ポンド」であり体重のことを言っているとは皆わかっているが……

 「1ポンド=約0.45キログラム」だとわかって聞いている人って、けっこう少ないのではないか?(あなたはどうですか?)


 私は、こういうのをメートル法/グラム法に換算すべきだ、という意見はほとんど見たことも聞いたこともない。

 しかしこれらは間違いなく元号と同じく、「馴染みがなく」「換算が面倒」である。

 それなのにむしろ、「わかって勉強すべきもの」とされている。


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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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