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華名改めASUKAのWWE入り その8 WWE「中華帝国」vs 新日本「小帝国」(2)

 聞くところによると、世界三大プロレス大国の一つ・メキシコでも、その土着ルチャ・リブレはWWEの放送に押され気味であるらしい。
 
 やはりあのゴージャスな雰囲気――間違っても田舎の広場・市場で開催されない演出性・洗練性の高さが、

 土着ルチャ・リブレをチンケな田舎芝居のように感じさせてしまう面があるのだろう。

(とは言っても、やはりWWEでさえメキシコのプロレス市場に食い込むのはそう容易ではないとも聞く。) 


 さて、ひるがえって日本はどうか。

 今のところWWEが地上波テレビ放送を獲得する気配はないし、それを目指しているとも聞かない。

 日本のプロレスはアメリカのプロレスより高度である、との古株ファンの「信仰」も根強いように思われる。

 また、WWE帰りの選手をスターとして迎え入れ/押し上げる雰囲気も、あるとは言えない。


 考えてみると東洋史において、日本というのは中国の冊封体制になかなか入れにくい国であった。

(自ら進んで入った時期ももちろんあったが、中世以降はその例がほとんどない。現代ではアメリカの属国だろう、というのは別の話である。)

 プロレス界においてもその法則が当てはまるのかもしれない。



 そして幸いにも現代では、ネット放送という手段がある。

 これが上手くいけば、「WWE以外の、それ以上のプロレスが世界にはある」と訴えることが昔よりはるかに可能になる。

 と言うより、「WWE中華思想」に呑み込まれまいとすれば、これしか手段はないだろう。


 新日本の始めた定額ネット放送「新日本プロレスワールド」は、海外に新日本をアピールし、かつ新たな収益源とする目的も持っているはずである。

(しかしこの目的を達するには、かつての映像アーカイブも含めた英語版の字幕・吹き替え作業が必要になる。その費用と手間はかなり大きいと思われる。)


 国内に傘下団体(NOAH)を持つ幕藩小帝国・新日本と、世界的中華帝国・WWE。

 近未来の世界プロレス史は、この2勢力のせめぎ合いが主軸となるのかもしれない。


 どちらが最高の「ショー」を提供するか、どちらが最高かというイメージを巡る争い――

 ただしそれは一方の消滅に至るようなものではなく、むしろ「棲み分け」に繋がっていくような気はしている。


 たとえば、英語の喋りが得意なレスラーはWWEへ、そうでないレスラーは新日本へ、という風に……

(⇒2015年6月7日記事:Super Jr.はKUSHIDAが優勝――新日本ジュニアの「新しいステージ」とは)

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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