Entries

華名改めASUKAのWWE入り その7 WWE「中華帝国」vs 新日本「小帝国」(1)

 現在の日本において、新日本はNOAHを植民地化したかもしれない。

 その意味で、新日本は日本プロレス界に幕藩体制を築いたと言える。服属国を持つ小帝国とも言える。


 しかしWWEの場合、そのスケールは新日本をはるかに超える。

 全世界の他団体を自団体の下に位置づける。自分たちがそう思っているだけでなく、みんなが自発的にそう思うようにする。

 これはかなりの程度まで、すでに達成されているイメージ戦略である。


 WWEは世界プロレス界の中心であり頂点――すなわち「中華帝国」であり、他の団体は外夷(がいい)とされる。

 外夷団体のファンはおろか選手すら、WWEに上がることを名誉・目標と考えるようになる。


 ヘタをすると、WWE以外の団体に属する選手は「WWEに上がれない二流レスラー」と見なされる怖れもある。
 
 WWEにとっては、こたえられない極上の状態である。

 もしこんな雰囲気が浸透すれば、WWEの地位は当分安泰だろう。その地位を脅かす団体は当分出てこないだろう。



 もちろん、全部の団体がWWEの冊封体制/世界的幕藩体制に組み込まれるわけではない。

 特にデスマッチの領域にはWWEも足を踏み込まないだろうから、それが売り物の団体・レスラーは一応影響圏外にいることができる。

 しかしそれらは、大半の国では地上波テレビ放送される見込みのない、WWEにとっては取るに足りない夷狄の蛮族・制外の民みたいなものだ。




※とはいえ、WWEがデスマッチに対し「あんなのプロレスじゃない」「野蛮過ぎる」との雰囲気を広めることはありそうである。

 これはWWEでなくTNAの話だが、有刺鉄線ボードに投げ落とされようとしただけで実況が「やめるんだ、選手生命が終わってしまうぞ!」と叫んでいた例がある。

 しかしプロレスファンならば、「だったら大日本なんかどうなるんだよ」と思わずにいられまい。


 デスマッチに比べ、通常のプロレス戦が「ヌルい」と見なされる危険性は常にある。

 そういう比較をされないためには、「デスマッチなんて蛮族のやること」とファンに思っていてもらった方がよい。


このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://tairanaritoshi.blog.fc2.com/tb.php/153-a882c9b6

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

FC2ランキング

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数:

FC2アクセスカウンター

日本ブログ村・人気ブログランキング アクセスランキング

ツイッターウィジェット

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR