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華名改めASUKAのWWE入り その3 WWEの「格」

 さて、華名にせよKENTAにせよ、WWE入りを果たしたのは日本で「快挙」と伝えられている。

 WWEは世界最大のプロレス団体であり、その規模は第2位の新日本プロレスの何倍にも当たる。

(新日本の木谷高明オーナーは、「第1位と第2位の間にこんなに差がある業界はない」と言っていた。)

 日本のプロレス界で活躍していた選手がWWEに上がるのは、グレードアップと見なされている。

 すなわちWWEの方が「格上」と思われている。

 

 もうさんざん指摘されてきたことと思うが、この点プロレスは野球に似てきた。

 日本の球団で活躍するよりアメリカのメジャーリーグに行く方が「上」、日本野球界よりメジャーリーグの方が上。

 それと同じ意識の構図が、ファンの間に根付いている。


 ただしプロレスが野球と違うのは、日本のファンは(別に海外のプロレスをそんなに見てなくても)何となく「日本のプロレス技術・試合内容は世界一」と思っているところだろう。

 これが本当にそうなのか、私としては判断を保留する。

 しかし、そう思っている人もやっぱり「選手がWWEに行くのはランクアップ」と思うはずだ。

 それは、日本でプロレスをやっているのとは比較にならない「カネ」と「世界的知名度」を得られるからである

 そして日本のプロレスメディアも、WWE行きを快挙と報じるからである。

 海外のプロレスなんて全然知りませんという人も、そう報じられればそういうものだと思うようになっていく。

(本ブログで何度も触れてきた、「自分の心は他人が決める/雰囲気で決まる」の一例と言える。)



 むろんWWEに行ったからって、いつかはリリース(解雇)される時が来る。

 それで日本に帰ってきたとき超大物として君臨できるかと言えば、そんなことはないのが実情である。

 TAJIRIもFUNAKIもヨシタツも、WWEで活躍したことは確かに経歴上のウリにはなっているものの――

 だからといって日本プロレス界の中心にいるわけではない。


 TAJIRIがSMASHを、TAKAみちのくがKAIENTAI-DOJOを興すことができたのは、もちろんWWE帰りの実績がモノを言ったと言えるだろう。

 だが別にそういう実績がなくたって団体を興すことはできるし、それなりの集客をすることはできる。

 ヨシタツが新日本に帰還したからと言って――不運にも怪我で長期欠場する羽目になったことを差し引くとしても――、

 それが新日本の集客に何ほどの影響も与えなかったことは、誰しも感じることだと思う。

 少なくともこの日本における「プロレス土着勢力」は、まだまだ洋行帰りの「WWEスーパースター」に手もなく制圧されるようなヤワな存在ではないのである。 

 さすが世界三大プロレス大国(アメリカ、メキシコ、日本)の一角といったところだろうか。

 それとも単に、「毎日のように見ている身近な存在には、やっぱり親しみ度・愛着度で歯が立たない」ことの現れだろうか。


 いつか訪れる華名とKENTAの日本への帰還も、これまでの前例に照らせばやはり同じような展開になるのだろうと推測できる。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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