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華名改めASUKAのWWE入り その2 KENTAとの対比

 華名はマニフェストにより、日本の女子プロレス界の現状を批判した。

 そのマニフェストは週刊プロレスNo.1537(2010年8月18日号)に掲載されたのだが、掲載時の批判点5箇条は次のとおり。

 ①「無きに等しい女子レスラーの存在価値」の見直し

 ②個性(キャラクター)の確立できぬ者は去ね

 ③女子プロファンにだけ通用するプロレスは即刻やめるべし

 ④レスラー同士の慰め合い、傷の舐め合いはするな

 ⑤嗚呼、無情。偽物の技の救出



 私は華名の試合をほとんど見ていないので、彼女が本当にこの批判点5箇条に該当しない試合をしてきたのか、何とも言いようがない。

 また自主興行「カナプロマニア」にはけっこう多くの女子選手が参加しているので、華名が女子プロレス界を敵に回したと言っても、全部が全部敵に回ったのじゃないとは感じる。

 そしてその参加選手らが、本当にこの5箇条に該当しない(と華名が判断した)選手たちだったのかも、よくわからないことである。


 しかしこのたび、華名自身のWWE入りによって――

 少なくとも①「なきに等しい女子レスラーの存在価値」の見直し(これが「女子レスラーの認知度の低さ」に当たるのだろう)については、有言実行が成ったと言えそうである。

 実際プロレスラーとして、世界レベルでの知名度を上げるこれ以上の手段(つまりWWE入り)があるだろうか?


 これ以外の手段と言えば、テレビに継続的に出演して話題になることくらいしか思いつかないが、それは自力で何とかなると言うより他力本願の世界なのだ。

 華名にしてみれば、批判していた日本女子プロレス界に対し「ざまぁみさらせ」と言いたいところだろう。


 
 ところで、華名のWWEでのリングネームは「ASUKA」となった。

 従来の(せっかく知名度のある)リングネームを必ず変更させるのはWWEという会社の方針なので、人がとやかく言うところではない。

 たぶんそれは、他団体の存在を基本的には無視するWWEの方針に沿ったものなのだろう。

 ASUKAという名が本当にライオネス飛鳥に由来するのかわからないが、かなり良い選択だと思う。

 はっきり言って、「KENTA」が「イタミ・ヒデオ」になったよりなんぼかマシである。


(あのリングネームを聞いて「何じゃそりゃ。なんでKENTAのままじゃいかんのか」と思った人は多いだろう。

 もっとも、日本人以外の世界の人にはどっちでもあまり変わらなく聞こえるだろうが。)


 しかしリングネームはいいとして、「選手の使い方」という点では若干――というか、かなり不安があるのも事実。

 これは誰でも思っていることだと思うが、WWE(NXT)でのKENTAは、今のところ期待外れとしか言いようのない状態にあると思う。

 KENTAの参戦期間限定としてスカパーのJ-SPORTSでNXTの放送をしていたが、そこでの彼が持ち味を活かせていたとはほとんど感じられなかった。

(そして現在は怪我で休場中である。)

 これがKENTA本人のせいか、WWEのせいか、相手選手に噛み合う者がいないからか――

 ひょっとしたらKENTAはWWEに向いてないのか、判断するのはまだ早いかとは思う。

 それでも華名もまた、その轍を踏む(踏まされる)可能性はかなり高いと危ぶまずにいられない。


 果たして華名は世界の舞台で、自ら発したマニフェストの一つ「個性(キャラクター)の確立」を実現できるだろうか?

 もしかしたらそれは、女子であるという要因のせいでKENTAより容易なのかもしれない。


 女子ならば体格が劣っても英語がそんなにできなかろうと、目立つことができ注目を集めやすい――これは確かに一面の真理だと思うからである。

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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