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フェミニストはなぜイスラム国と戦わないのか? その4

 最後に(4)の「アメリカと戦っている何者かを非難したくない」。

 何が何でもアメリカの肩を持ちたくない、何についてもアメリカの批判につなげる――

 というのは、多くの日本人のDNAに刻まれているのではないかと思うほど強固で普遍的な心理である。


 本屋に行ってもネットを見ても、そういう心理の産物がザクザク見つかる、

 これはプロレス界で喩えると、「本気で憎まれるヒール(悪役)」とでも言えようか。

 しかしまた、「とりあえずアメリカを批判しておけばいろんな意味で間違いない」「みんながアメリカを批判するから自分もしよう」という、 「ノリでブーイングする対象」になっているかのようにも思える。

 もちろん私にとっては――いや日本人全員にとって――アメリカとイスラム国を比べれば、前者の方がはるかにマシであるのはわかりきった話である。

 もしどちらか一方の支配する世界に生きねばならないとすれば、どんなに反米的な日本人でもアメリカを選ぶはずである。


 しかしそれでも、アメリカの方が正しいとは口が裂けても言いたくない。アメリカの立場を支持するとは決して言わない。

 そんなことを言いでもしたら、知性の低さ・浅さを疑われるとさえ思っている。


 もうこれは信念というかファッション(習俗)というか、抜きがたい固定観念と化しているかのようである。
 

 しかしまぁ、何でそんなにみんなアメリカが嫌いなのだろう?

 なんでアメリカのやることには何でも反感を持つ、と最初から決めているのか?

 アメリカがかつて日本の敵国で原爆を落とした相手だからと言うならまだわかるが、どうもそうでもないようだし……

 現代日本人のデフォルトな(最初からの)反米感情がいったいどこから湧いてくるのか、それを解明するのは私の手に余る仕事である。

 ただ一つ確かに言えるのは、日本人はアメリカもまた「反撃してこない相手」と思っていることだろう。(「国」や「行政」と同じように)

 我々は反米を口にしたからと言ってCIAの監視が付くとも思っていないし、米軍の特殊部隊が暗殺に来るとも思っていない。

(そんなことを本気で心配するのは精神異常者くらいである。)

(⇒2015年3月12日記事:異常ツイート殺人事件と犯罪者データベースの構築 その1)

 現に反米論者は、言論界にも身近なところにもゴロゴロいる。

 テレビ・新聞にはそういうスタンスの記事と報道が花盛りである。(しかも、何十年も前からだ)

 だからといって彼らは暗殺されていないし、公安にマークされてもいないだろう。

 アメリカを批判し反対するのが世の雰囲気・知的常識と言っていいほどなのだから、俺も私もアメリカに批判的になろう、みんなそうなんだし――となるのはごく普通の成り行きである。

 自分の意見は他人が決める。何を正しいと思うかは世の雰囲気が決める。

 これもその一例である、と言い切っていいような気がする。


(⇒2015年5月7日記事:ピケティ『21世紀の資本』と「鈴木みのるvsAJスタイルズ」――自分の心は他人が決める?)


 そしてまた、「反撃してこないとわかってるから攻撃する」の一例であることも疑いない。

 つまり「イジメの構造」の一環である。



 私はフェミニズム団体とその共感者らが結局は「イジメの構造」に従っているからと言って、ことさらバカにし非難するつもりはない。

 人間は誰だってそうだも言えるからだ。

 人は反撃してこないものにはカサにかかって文句を言い攻撃するが、そうでないものには攻撃を控えスルーする。

 イスラム国のやっていることがアメリカより何倍も悪であることはわかっているが、それでも表立って批判する的(マト)はアメリカである。


 ホントつくづく思うが、持つべきものはナイフ(と、それを使う意思)である。

 テロをする・残虐行為をする・恐怖支配をすることには、やはり有益な効果があるのだ。

 それは「舐められる」ことを防ぎ、わが方のことを他人に真剣に捉えさせ、一目置かせ――

 思想的・原理的にわが方に敵対して当然の連中をも、黙らせておくことができる。

(⇒2015年6月7日記事:なぜイジメ自殺は…その16 核抑止論、及びプロレスラー・一般人の持つべき「ナイフ」)

 これはヤクザの論理とも言えるが、暴力団やマフィアなんかがいまだに大きな勢力を保ち、畏敬の念さえ持つ人がいるのも無理はないと言うべきだろう。

(警察のことは公の場でボロクソ言っても、右翼だの暴力団にはそうしない/できない人は多いはずである。)

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プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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