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フェミニストはなぜイスラム国と戦わないのか? その1

 イスラム圏で女性が抑圧的な地位にあるとは、日本人の一般常識と言っていいだろう。

 特に最近台頭したイスラム国は、女性抑圧にかけては世界の最右翼に位置することは疑いない。

 しかも彼らは、「ウチは女性を抑圧してなんかいませんよ。それは誤解ですよ」などと、西欧の価値観におもねり妥協を図ることも言っていない(と思う)。

 あくまでそれが女性の正しい位置づけと考えており、支配域内でそういう扱いを実行している。

 イスラム国の「蛮行」「悪行」をいちいち列挙したり、記事を引用する必要はないだろう。

 しかし一応、ほんの少しは述べておく。


○捕虜を生きたまま焼き殺す。

○敵をフェンスにさらし首にする。

○サッカー観戦していた少年らを処刑する。(サッカーは西欧のもので、よって禁止されている) 

○古代遺跡を破壊する。(最近はパルミラ遺跡が標的になった)

○異教徒の女性を捕らえ性奴隷にする。



 他のことはさておくとして、最後の「女性を性奴隷にする」というのは、フェミニスト/フェミニズム団体にとって絶対に許せない所行のはずである。
 
 これだけでもイスラム国を非難批判し、敵として対決する理由になるはずである。


 はっきり言って、碧志摩メグなどに署名運動している場合じゃないはずなのだ。


 しかしあなたは、フェミたち(「フェミニスト/フェミニズム団体」と書くのは長いので、以下こう略す)がイスラム国に非難声明を出したと聞いたことがあるだろうか。

 むろん知らないだけかもしれないが、私は聞いたことがない。

 だが、それはなぜなのか?

 私は別にフェミニズムを目の敵にしているわけではないのだが、これはものすごく気になるし不思議なことだと思っている。

 そしてまた、フェミ陣営が口ごもり答えられない疑問ではないかと思っている。

 しかし自分なりに考えて、「フェミがイスラム国を正面切って非難しない理由」というのを列挙してみよう。


(1)イスラム教を差別・敵対視することを恐れる。(他人からそう思われるのを恐れる。)

(2)イスラム国にビビッている。

(3)しょせん遠くのよその国の話である。そんなことより身近なことから手を着けよう。

(4)アメリカと戦っている何者かを非難したくない。


 総じて言えば、この4つくらいだろうか。

 まず(1)からだが、「先進国」ではよくある心理の一つである。

 イスラム教とイスラム国が女性に抑圧的であるのはもちろん知っているし好ましいとも思っていないが、それを批判すれば「宗教差別」「文化差別」と言われることが怖いのだ。

 日本で言えば、アイヌや在日や部落民の批判をすることに非常に近い。

 とにかく先進社会では「差別者」と呼ばれることは致命的であり、即座に袋叩きにされる。

 今の日本人の大多数は「イスラム教はヤバい宗教」「イスラム教の連中なんかと関わりたくない」と本音では感じているだろうが、公然とそう言えばたちまちピラニアが群がってくると知っている。

 (1)~(4)のうち、世界的に見ればこれが一番ウェイトが高いのではないかと思う。

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平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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