Entries

碧志摩メグに見る「民間と行政の違い」その2 自治体萌えキャラの終焉とイスラム国

 そしてもう一つ思うのは……

 「やっぱり行政と民間は違うのではないか。口では何と言ってもみんなそう思っている、そうあるべきだと思っているのではないか」ということである。


 民間は萌えキャラもお色気キャラも自由に使ってPRできる。

 そんなことをしたからっておおっぴらに非難・批判されることはなく、友人同士やネットの中で「あれってキモいと思う」と言われる程度だろう。

 しかしそれを行政がやると、(国民全体から見ればごく一部ではあっても)公然と実力行使で反対運動される。


 もしあなたが碧志摩メグ騒動について「やっぱり行政があんなのをPRに使うべきではない」と少しでも思ったとしたら、

 もう二度と「民間では当たり前のことなのに、まったく行政というやつは……」などと言っても思ってもならない、と私は思う。

  
 あなたは「萌えキャラを使う」という、現代日本ではかなり効果的な(と思わざるを得ない)PR手段を、行政は使うべきではないと言っている。

 そりゃあ行政と公務員が「お堅く」「遅れて」「保守的で」「前例踏襲的」に見えるはずである。

 彼らが「冒険しない/できない」、「リスクを取れない」、だからダメなんだと言われるのは全然当たり前であると思う。

 碧志摩メグくらいでこんな騒ぎになるのであれば、批判の対象にされるのであれば、それはそんな風になってしまうであろう。

 少しばかりの冒険も、やや尖ったと思われることもやろうとしなくなるであろう。

 行政・公務員が大胆なことができないというのは、はっきり言って世間がそれを後押ししているからである。

 最近の若者はどうだこうだと言われるのと同様、それは雰囲気という時代精神、すなわち環境への適応なのだ。



 バイク雑誌が、太腿その他を露出した服の女性をいつも決まって表紙に配する。

 モーターショーにもゲームショーにもそんなコンパニオンが付く。

 家電製品などありとあらゆる広告・CMに「美女・美少女」が起用される。

 居酒屋に行けば必ずと言っていいほど、水着美女がジョッキ片手にほほえみながらの「顕著な性的誇張表現」ポスターが貼られている。

 バイク、車、家電、ビール、それらの商品にその手の女性を絡ませる必然性は何もないはずだ。

 しかし現実にはそういう絡みがふんだんに行なわれている。

 やはりそれには人目を引き付ける効果があり、(たぶん)売上げ・PRに貢献してもいるのだろう。

 (でないと、なぜこんなにも多くの企業が美人・美女を配し続けるのか説明できない。)



 もしフェミニズム・フェミニストが世の中に「顕著な性的誇張表現」がはびこっているのを憤るのであれば、

 もし純粋にそういうものをなくすべきだと思っているのであれば、

 もちろん行政も民間も分け隔てなく排除・攻撃すべきである。

 しかし、実際にはそうしていない。

 それはやっぱり、「度胸のなさ」に帰結するのではないだろうか?



 そして今頃、志摩市役所内部において碧志摩メグの採用を推進していた人たちは、他の部署の人たちから「いらんことしやがって」などと思われていると思う。

 他の市役所職員にとって(特に電話を受ける人たちにとって)、こんな事態は迷惑・面倒以外の何ものでもない。

 おそらく今後、全国の自治体で「アニメ風萌えキャラ」の採用にははっきりブレーキがかかるのではないか? (「激減」と言っていいほどかもしれない。)

 それは面倒を回避する心であり、そうなって当然の筋道でもある。


 よってこれからの自治体PRキャラは、「くまモン・ふなっしー型」か「ねんどろいど型」かの二者択一になる予想が付く。

(今すでにこの二つが主流なのかもしれないが、ここらへんは詳しくなくて申し訳ない。)

 行政であろうとなかろうと、今回の碧志摩メグのような騒動を避けようとすればそうするしかない。

 しかしそれらは非常に高い確率で、二番煎じで個性も何もない――どれがどれだか区別の付かないキャラになってしまうことだろう。

 やはり個性を出すならば、アニメ風キャラ(必ずしも「萌え」の要素は必要ないかもしれない)が一枚も二枚も上手(うわて)で有効だと思う。


*******************************


 さてところで、私は最近ずっと不思議に思っていたことがある。

 今回の碧志摩メグ騒動は、そのことを俎上に載せる良い機会であると思う。

 その、不思議なこととは――

 なぜフェミニズムは/フェミニストたちは、「イスラム国」をはっきり非難し対決しないのか、ということである。

このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://tairanaritoshi.blog.fc2.com/tb.php/140-57fe13b4

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

FC2ランキング

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数:

FC2アクセスカウンター

日本ブログ村・人気ブログランキング アクセスランキング

ツイッターウィジェット

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR