【推定理由2】やはりコンプライアンスか? 巌流島・谷川広報部長は、コンプライアンス面の問題を完全否定した。
しかしもちろん、それは当然否定するだろう。
「もしかしたら、と思い当たるフシはあるんですが……」などと言うわけがない。 谷川氏及び実行委員会の面々は確かに本当に何も知らなくても、フジテレビ側が独自に何かに気づいてしまった可能性は否定できない。
しかしそうであるならば、それが何なのかなぜ言わないか――
どうして理由を一切説明しないのか、疑問の残るところである。
だがあるいはこれこそ、関係者の顔を潰さないための「配慮」かもしれない。
実行委員会に、または選手個人にコンプライアンス的な問題がある/問題を起こす恐れがある――
そう言ってしまえば、それこそみんなの顔が潰れる。 フジテレビは、またしても危ない橋に足を踏み入れていたとわかってしまうことになる。
本当に格闘技には、もう二度と地上波復活の目はなくなるかもしれない。
これなら谷川氏には内密に「理由」が伝えられたのだとしても、谷川氏もそれは言えないだろう。
「理由の説明はなかった」とするしかないだろう。
谷川氏が「訴訟になると思います」と言っているのは引っかかるが、フジテレビ側が「訴訟を起こしたらこんなことが明るみになるぞ」と言ってそれを封じる可能性、また実行委員らにそう伝えて説得を図る(図っている)可能性は、かなり大きい。
またそんな理由でもなければ、こんな急遽な放送打ち切りにはならないと思う。
※なお、
谷川氏が関わっていること自体コンプライアンス的・対外的に問題だろう、と冷笑する人もいるかもしれない。 が、それもフジテレビには最初からわかってたことである。
立ち上げ時に「谷川さんにはご遠慮いただいて……」と言えば済んでいた話だろう。
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もちろん、真相は(まだ)藪の中である。
実際には我々の思いもよらない理由によって――「こんなことで打ち切りにしたのか」と感じるような、視聴者にとっては意外でつまらない理由によって、フジテレビの撤退は行なわれたのかもしれない。
しかし理由が何にせよ、またしても格闘技界はミソを付けて(付けられて)しまった。
テレビ局にとって格闘技は鬼門であると、またしても印象づけられた観がある。 巌流島はこれからも継続していくそうだが、その新生巌流島は――
実行委員の顔ぶれをはじめ、今までとはまるで違ったものになるだろう。
(
「新生」という言葉は、プロレス・格闘技界においては、
選手の大量離脱・団体自体の分裂等々マイナスの出来事が起きた後の団体への定冠詞になっている。)
噂されるPRIDEの復活が現実になるとして、それもまた同じような末路を辿るのではないかと感じるのは、私だけではあるまい。
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