NOAHの象徴ないしノア藩筆頭家老という立場を離れ、レスラーとしての丸藤正道を見てみよう。 何と言っても特筆しなくては済まないのは、彼が最近アッという間に日本有数のチョップの使い手に変貌を遂げたことである。 私も彼を常にウォッチしているわけではないので、いつからあの「しなりを加えた(スナップを効かせた)チョップ」を使い始めたのか判然としない。 しかしつい1年前、彼が日本マット界を代表するチョップの名...
サムライTVの生中継(の録画)で、スーパーJカップ決勝大会を見た。 優勝戦はIWGPジュニアヘビー級王者・KUSHIDA(新日本)とGHCジュニアヘビー級王者・金丸義信(鈴木軍・フリー)の王者対決となり、KUSHIDAが勝利。 対戦カードで見れば、これ以上「わかりやすいプロレス」はない、といったところである。 それにしても金丸義信は、NOAH離脱の頃(2012年末)にはトレーナーの仕事にシフトし、今にもプロレスを引退するのでは...
今のNOAHが新日本プロレスの実質傘下団体となっていることは、プロレスファンの共通認識である。 それを新日本幕府とノア藩との関係と考えれば、NOAH副社長の丸藤正道は、ノア藩の藩主代行ないし筆頭家老と位置づけられるだろう。 むろん社長の田上明が藩主でありトップのはずなのだが、ファンもプロレスマスコミも、彼がNOAHの象徴だとは誰一人言わないし思わないのである。(⇒ 2015年3月24日記事:NOAHは現代のUインターか...
8月14日の新日本・G1クライマックス両国最終戦で、オカダ・カズチカはバッドラック・ファレ(新日本・バレットクラブ)と丸藤正道(NOAH)の2人に、IWGPヘビー級のベルトを賭けて戦うよう指名した。 オカダはこの2人にG1公式戦で負けているからである。 しかし丸藤は「やりましょう」と受諾した(オカダは握手を受けると見せて拒否した)ものの、ファレとの一騎打ちが本当にタイトル戦になるのかどうかは、本日現在不明確であ...
8月14日の新日本・G1クライマックス決勝戦は、ケニー・オメガが後藤洋央紀を破り、史上初の外国人優勝を決めた。 そして今年も、試合後に「事件」が起きた。 昨年は棚橋弘至が優勝旗を振り回しているとその棒が折れるという椿事が起きたのだが―― 今年は、新日本移籍以来ずっと日本語を封印していたオメガが、ついに日本語を解禁したのである。 突然「おまえら、わからないだろ」と言って会場の笑いを誘い、「オレのホームは...
新日本プロレス・G1クライマックスの決勝戦は、後藤洋央紀とケニー・オメガで争われることになった。 後藤は12日のAブロック公式戦で棚橋弘至vsオカダ・カズチカが30分時間切れドローになったことで、 オメガは13日のBブロック公式戦で内藤哲也に直接勝利して、決勝戦進出を決めたのである。 このうち内藤vsオメガの試合は、何とも凄まじい激戦であった。 やはり新日本が日本最大最高峰のプロレス団体と目されていることは、...
7月18日開催の新日本・G1クライマックス。 優勝戦線に絡んでくるのではないかと多くの人が思っていた(はずだ)SANADAは、8月7日・浜松大会終了時点で既に脱落が決まっている。 Aブロックでは天山広吉と並ぶ最下位(2勝4点)なのだが、これはけっこう意外な展開ではないだろうか。 試合内容や身体能力の高さを悪く言う人はあまりいないと思うが、新日本はそれでもSANADAをプッシュする気がないのだろうか? 結論から言うと、...
7月30日のNOAH後楽園ホール大会では、大きな事件が三つあった。(とはいえ映像は全く見ていない。NOAHのメイン放送局である日テレG+は、今はもう1ヶ月に1大会しかNOAHを放送しなくなった。) 最近また忙しくて録画したG1もろくに見れていないのだが、今回はこれについて短く書く。 一つ、潮崎豪が杉浦貴に敗れ、GHCヘビー級王座から転落した。 一つ、平柳玄蕃が引退を表明した。 一つ、マイバッハ谷口が再びマスクをかぶった...