厳しい「指導」は人間を鍛えるという。 理不尽なシゴキに耐えてこそ強靱な精神力が得られるという。 スクワットを何千回もやるような非合理的トレーニングをやってきた昭和のレスラーには、今のレスラーが持っていない「強さ」があるともよく言われる。 私はあながちそれを否定しない。 理不尽・非合理・過酷な経験をくぐり抜けてきたことは、確かに自信となるだろう。 そしてまた、他人も確かに一目置く。 脱落者が多いか...
こういう記事を読んだ人は、まず間違いなく怒りと憤りを感じるだろう。許せないと思うだろう。 しかし救いがないのは、そう思うまさにその人が、自分の職場や学校では(程度は低いが)似たようなことをやっている可能性が非常に高いことである。 今回ピックアップした記事はたまたま警察が多かったが、もちろん自衛隊でも他の一般の職場でも、似たようなことは起こっている。 そしてこのブログを読んでいるプロレスファンの...
ここ数日、イジメとパワハラについてのニュース・記事が連続してあった。(いつでも毎日ニュースになっていると言えばそうであるが) そのうち、4本を選んでみよう。(1) 恐怖の警察学校、執拗な暴力&退職強要の実態発覚! 4分の1が退職、ついに訴訟へ (ビジネスジャーナル 5月6日「闘うジャーナリスト・佐々木奎一がゆく! ワーキングクラスの被抑圧者たち 第28回」) http://biz-journal.jp/2015/05/post_9...
週刊プロレスno.1792(2015年5月27日号)には、WRESTLE-1のCEO(最高経営責任者)に就任した高木三四郎のインタビュー(週刊プロレス・佐藤編集長との対談)が掲載された。 雑誌の表紙自体が彼の顔の単独ドアップというのは、本当にどこかの経済誌の表紙かと見まがうほどである。週刊プロレスno.1792表紙 従来のDDTと合わせ、プロレス界初(?)の2団体経営者となった高木のインタビューのうち、一...
(プロレス界にいろんな事件が起きるせいで、なかなか一つの話を連続して書くことができない。 本稿は、2015-05-12 「芸術バブルの不思議な世界」 の続きである。) しかし、それよりさらに深く長く――歴史始まって以来続くバブルは、「金・銀・宝石バブル」だろう。 これはバブルどころか、世界経済の基本とも基軸ともなっている(なってきた)。 銀は影が薄くなったにしても、今でも金は「最も安全な資産」とも言われている...
高橋奈苗 本当にもう、プロレス界には次から次へと事件が起こるものである。 本日付け東京スポーツ紙によると、高橋奈苗がスターダム退団を決めたらしい。 高橋奈苗は、日本の女子プロレス界における最強・最高二大選手の一人(もう一人は里村明衣子)として認知されている。 スターダム旗揚げメンバーの中核であり、今は手術で欠場中だがバリバリの主力選手であり続けてきた。 何よりも、かつて女子プロレス最高峰とされた全...
芸術の世界。特に、絵画の世界。 そのバブルの大きさと持続性は、世の中でもひときわ目立つ。 ピカソ、モネ、ルノワール、ダ・ヴィンチ…… その絵一枚に何十億円・何百億円の価値があるとされている画家は、覚えきれないくらいいる。 しかし、ここでも茶器の場合と同じ問いをしよう。 あなたは本当に、彼らの絵にそれだけの価値があると思うか。 もし純粋に自分自身の判断を下すなら、それらに十億円の値を付けるか。 もし...
この「レスラー短感」では、個々のプロレスラー(それ以外の人もたまに含む予定)について、感じることを短く述べる。 第1回目は鈴木秀樹。鈴木秀樹(フリー) 鈴木は1980年生まれの35歳。 2008年11月にIGFでデビューしたが2014年3月に離脱。 現在はフリーとして各団体に参戦し、この記事を書いている時点では、NWA-UNヘビー級(ZERO1)・WRESTLE-1チャンピオンシップの王者である...
テレビのコメンテーターの言うことを聞いて多くの人が思うのは、「こんな誰でも言えそうなこと言ってカネもらえるって、いいよなあ」ということだろう。 しかしそれもコメンテーターが悪いのではない。 北朝鮮問題の専門家に福祉政策についての意見を聞いたって、たいしたことが言えないのは当たり前である。 そもそも人間は、そんなに何にでもかんにでも意見があるわけないのである。 たとえば私は、西アフリカ情勢について...
いま日本のプロレス界全体で最も注目を集めるのは、IGFと全日本が開戦(=交流)するかどうかだろう。(NOAHの行く末を除く) ただし今のところ、ここで言う全日本とは諏訪魔だけを意味しているようである。 しかし突然それを上回る、思いもよらないニュースが飛び込んできた。 DDTの社長である高木三四郎が、WRESTLE-1のCEO(最高経営責任者)に就任したというのである。高木三四郎(左)・武藤敬司(右)...