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苦闘のエースの日はまた沈む…ジェイ・ホワイトのIWGPヘビー級王座戴冠

 新日本プロレス2月11日エディオンアリーナ大阪大会で、王者・棚橋弘至と挑戦者・ジェイ・ホワイトとのIWGPヘビー級選手権試合が行われた。

 結果はジェイ・ホワイトが勝利して王座戴冠、1.4東京ドームで8度目の王座に就いた棚橋は、初防衛に失敗しわずか1ヶ月あまりの短命王者で終わった。

 この結果を予想していた人は、おそらく新日本ファンの7割くらいを超えていたと思う。

 今の棚橋のコンディションで旭日昇天の勢いのジェイに対して防衛成功するなんて、

 その後も防衛ロードを歩んでいくなんて、

 まるで説得力がないからである。


 新日本がジェイ・ホワイトを売り出そうとしている、ポジションを上昇させようとしているのは、よほど節穴のような目の持ち主でもわかることだ。

 今の棚橋に負けるようでは、とても売り出しどころではない――

 と、ファンは見るに決まっている。

 
 ところで、ジェイ・ホワイトの試合後のマイクアピールにせよバックステージコメントにせよ……

 その長さと饒舌ぶりと言ったらもう、歴代屈指ではあるまいか。

 にもかかわらず新日本は通訳も用意することなく、

 傍らに立つ外道も、オカダ・カズチカの参謀をしていた頃とは売って変わって一言も日本語で語ることがない。

 これほど日本人観客にとってユーザーフレンドリーでないことはないと思うのだが、

 しかしこういうこと自体、「新日本の海外戦略」の一環だとしか思いようがないではないか。


 
 敗れた棚橋はバックステージで、「もう最後だ」と言って引き上げていったそうである。

 これもまた、エースの落日を決定づけた一言であるとしか感じようがない。

 棚橋はまたしてもレインメーカー・ショックに続く新日本事変の引き受け役となり、そしておそらくは(体力的にも)これが最後の役回りになるのかもしれない。 

 その意味でジェイ・ホワイトの言う「NEW ERA」は、フレーズだけでなく本当に新日本に新しい時代が来ることを匂わせている、と思うのである。

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「尾崎魔弓の大ファン」堺屋太一氏死去-ある著名プロレスファンの死

 作家で元通産官僚の堺屋太一氏が、2月8日に亡くなった。享年83歳。

(⇒ 産経新聞 2019年2月10日記事:未来見据えた「時代の仕掛け人」 堺屋太一さん死去)

(⇒ 産経新聞 2019年2月10日記事:作家の堺屋太一さん死去 「団塊の世代」名付け親、万博を企画)

 堺屋太一と言えば、誰でも知っている言葉「団塊の世代」を作った人である。

 あの伝説的な大阪万博の仕掛け人とされ、大河ドラマ『秀吉』の原作者であり、日本史上最も有名な「経済企画庁長官」でもある。

 今でも「経済企画庁」と聞けば、必ずこの人の名前を思い浮かべる人が大半ではあるまいか。

 そしてプロレスファンにとっては何よりも、「尾崎魔弓の大ファン」ということで有名である。

 今はOZアカデミーを率いる尾崎魔弓にとっても、彼の死は(いずれ来るとはわかっていたとはいえ)痛恨の出来事だろう。

 OZアカデミーがその追悼大会を開いたとしても、特に驚くようなことではない。

 それくらい堺屋氏が尾崎魔弓ファンだというのは有名な話であった。

 
 彼には『平成三十年 何もしなかった日本』という著書もあり、現実世界でその年が終わった直後に死去したというのも、何かの宿命だろうか。

 私には実のところ堺屋氏がどこまで尾崎魔弓を好きだったのか、よく知っているわけではない。

(しかし若い頃の尾崎の姿をYouTubeなんかで見ていると、それはファンになるのもわかる。)


 また、堺屋氏がピンポイント的に尾崎魔弓だけが好きだったのであって、女子プロレスやプロレス全般が好きであったのかどうかも知らない。

 しかし「一人のプロレスラーだけが好きで、プロレスそのものには興味がない」というのは、

 他のスポーツならいざ知らず、プロレスにはとても起こりにくいことではある。


 たぶん堺屋氏は非芸能人の中で、日本で最も世間的に有名なプロレスファンの一人だったのではないだろうか。

 そして「プロレスファンはどこにでもいる」という格言?を、最も体現する人であったようにも思う。

 そのプロレスファンの死を、心から悼みたいものである。

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「北村克哉、新日本退団」は2019プロレス界最大のショッキングニュースか?

 青天の霹靂、または恐れていたことが、ついに新日本プロレスから発表された。

 あの「超絶筋肉レスラー」北村克哉が、1月31日に(練習中のケガにより)新日本を退団していたことが、2月5日に発表されたのである。

(⇒ 新日本プロレス公式サイト 2019年2月5日記事:北村克哉選手、退団のお知らせ)


 ああ、これほどプロレスファンにとって残念無念な知らせがあるだろうか。

 このニュースを聞いて心底ガックリ来た人は、数百人単位でいるはずである。


 北村克哉は、たとえ新日本嫌いの人であっても注目せざるを得ない、驚異の超新星のような新人選手であった。

 それはもちろん、ナチュラルに鍛え上げただけとは信じられないほど凄まじい筋肉の肉体ゆえである。

 おそらく北村が旬日を出でずして新日本の中核に躍り出ることを、ほとんどの人が確信(そして期待)していたのではないだろうか。

 それなのに、この知らせ……

 人の世の残酷なること、かくの如し。


 顧みれば昨年の10月には、やはりヤングライオンの八木哲大が「一身上の都合」により退団している。

 新日本でデビューすること自体、今だって大変なことのはずなのだが、それでもこの退団率はやはり高い。

 やっぱりリングに上がり続けるということ自体がもう、生やさしいことではないのである。

 
 ただ今回の場合救いがあるのは、新日本のリリースの最後に

「北村選手の今後に関しましては次のステージに挑戦する予定です。

 北村選手の活躍をご期待ください。」


 と書いてある点だろうか。

 これは八木やその他の選手の引退発表には、あまり見られない表現である(と思う)。

 「次のステージへの挑戦を期待してください」というのは、なんだか明るい含みのある表現である。

 その次のステージというのがいったい何なのか、私にわかるはずもないが――

 どうやら人前に出るor人が期待してもいいような立場になる、との暗喩だと見るのは深読みのしすぎだろうか。

 あの凄まじい肉体をぜひ生かしてほしいというのは、何も北村ファンだけでなく……

 当然ながら北村克哉自身もそう思っている、と推測するのは、的外れではないと思うのだが。

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ザ・グレート・サスケが今夏から1年間の長期欠場へ…「体を張りすぎた男」の明るいニュース

 今年50歳を迎えるザ・グレート・サスケが、夏頃から1年間の長期欠場に入り、手術などを行うことを明かした。

(⇒ スポーツ報知 2019年2月3日記事:50歳を迎えるザ・グレート・サスケが1年間の長期欠場へ「手術して完全復活できれば…」)

 サスケのあまりにも体を張った試合ぶりは、プロレスファンには周知のことである。

 「和桶をかぶって後ろ向きにラダーやコーナーポストから落ちる」なんてムーブを「得意技」にしている人は、本当に世界にこの人だけだ。

 年末恒例の宇宙大戦争を笑いながら見ている人も、「今年もまた(サスケについて)心配の季節が来た」と楽しみにしているくらいだろう。

 プロレスにおける技のエスカレート化・過激化が問題視されるようになってから、だいぶ経つが――

 しかしサスケの「和桶ダイブ」「マット下の鉄骨に背中からパワーボムで落とされる」などという行為が真面目に問題視されたこと・警鐘を鳴らされたことは、今まで一度もないはずである。

 もしかしたらこういう点こそサスケの名誉でもあり、卓越性を示す事実なのかもしれない。

(あんな自殺行為を、笑いに変えてしまうのだから……)



 とはいえ、あの歳であんなことしていたらいつまでも体が持つはずはないというのも、また自明の理ではある。

 厳しい言い方をすれば、サスケはもう技ではなく「ムーの太陽」や「極端に体を張る」ことでしか歓声を引き出せなくなった――

 とも言えるのだろうが、これもまた「若くなくなったレスラーが、どうやってその後も業界で生きていくか」の答えの一つとも言える。

 そしてそれを上手くやれるかやれないかもまた、レスラーとしての力量である。

(これは、一般人にも言えることだが。)


 こういう視点で見ると、サスケと大仁田厚は、非常によく似たポジションにあるのではなかろうか。


 ともあれサスケの存在は、まだまだ日本プロレス界に活気を吹き込むことができる、と私は思う。

 とにかくこの人、今でもやたら喋ること・やることが面白いのである。

 なので、1年間の長期欠場はやむを得ないと言うよりむしろ遅すぎた。

 むろん2019年の宇宙大戦争は、サスケの参戦なしでやらなくてはならない。

(とはいえ、「喋り役」では絶対に出てくるはずだ……)


 これはみちのくプロレスにとって確かに試練ではあるが、しかしいずれ訪れるべきことである。

 なにせKAIETAI-DOJOからTAKAみちのくがいなくなる御時世……

 それに比べれば今回の欠場ニュースは、まだしも「明るい話題」と言えるのではないか。

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「冬の札幌は何かが起こる」は無理に作らなくていい-内藤哲也vsタイチのインターコンチ戦

 2月3日の新日本プロレス札幌大会2日目のメインイベントは、王者・内藤哲也と挑戦者・タイチのIWGPインターコンチネンタル王座戦であった。

 しかし内藤哲也が花道から出てくる途中、背後から(もうすぐ引退を控える)飯塚高史がラダーで殴打襲撃を加え――

 まだ試合も始まっていないのに、一時は内藤がバックステージにおんぶして連れて帰られるという「事件」があった。

 新日本プロレスにおいては「冬の札幌は何かが起こる」と言われているが、そのとおりになったのである……


 ……しかし私の他にもこういう人はとても大勢いると思うのだが、これには興ざめではあるまいか。

 なんか新日本プロレス、「冬の札幌は何かが起こる」と言いたいがためにワザと事件を起こしてないか?

 「冬の札幌は何かが起こる」を定例行事化するというのは、百人中百人が「よくないこと」あるいは「客に見透かされてしまう」と判断するはずだが、しかし新日本はそれをやってしまっている。

 しかもその「事件」というのが、リングに上がる途中の選手を襲撃することだとは……

 これはちょっと、あまりにも独創性のない、藤原喜明の長州力襲撃事件の焼き直しであり二番煎じであるとしか言いようがない。


 そして思うに、もし内藤哲也に明らかな弱点があるとすれば、それは――

 なんだかこういう「最初に襲撃されて絶体絶命の劣勢になるが、最後は結局勝利する」という定番パターンを、非常に多く繰り返していること
に他ならない。

 それはまるで、そういう「担当」になってしまったかのようでさえある。

 おそらく内藤が襲撃されていったんバックステージに引っ込んだ時点で、過半数のプロレスファンは内藤の勝利を確信したものと思われる。

 つまり今回のは「事件」ではなく、それどころか客に見透かされているのである。 


 もし本物の事件にしたければ、それこそ内藤を再度リングに登場させずにそのまま無効試合で終了にしてしまえばよかった。

 それなら確かに「事件」である。

 しかしオカダも棚橋もそして新日本という会社自身もその手の「事件(スキャンダル)は起こさない/いらない」と常々明言している以上、そんなことはできないだろうとファンもわかっている。


 もし国内一人勝ちを続ける最近の新日本に危うさを感じるとすれば、まさにこういうところではあるまいか。

 事件を作らない、試合自体を成立させないなんてことはしない、という会社の方針はもうはっきり言ってしまっているのだから、その軸をぶらすべきではない。

 それなのに「冬の札幌では事件が起こる」というのを「事件を起こさなければならない」と読み替えてしまうから、この程度の事件性しか起こせなくなってしまうのだ。

 どうせみんな、メインイベントのこの王座戦が本当に中止になるなどと思ってはいないのである。

 内藤はリングに戻ってくるし、

 こんなことがある以上、最後は内藤が勝つだろうとみんな見透かしているのである。


 解説で蝶野正洋が言っていたように、内藤とタイチが普通に試合をすればそんな見透かされ方はされなくて済んだろう。

 しかしはたして内藤哲也、こういう役をやることを「受け入れ」続けているのだろうか、それとも「率先して提案」しているのだろうか。

 これも気になるところではある……

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Appendix

プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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