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DDT10.21両国大会短感-男色ディーノのアレは見えた?/2019年大田区体育館大会「無料」が一番衝撃

 10月21日のDDT・両国国技館大会(秋のプロレス文化祭)を、サムライTVの生中継で見た。

 何かもう、ものすごく色んなものを詰め込んだ大会だったのだが、それでもメインのKO-D無差別級選手権――

 王者・男色ディーノ vs 挑戦者・佐々木大輔が最もインパクトを残したのはさすがメインイベンター、特にさすがディーノである。

 いやあ、まさか本当にパンツを全部脱いでモロ出しになってしまうとは……

 しかもそれを、巧妙というか何というか、とにかくテレビに映さずやり遂げるとは……

 私はやっぱり(別に見たいわけではないのに)テレビ画面に目をこらしてしまったのだが、ついに肉眼でアレをとらえることはできなかった。

(みなさんは見えましたか?)



 しかし勝ったのは、(ディーノのナマのアレを顔面に押しつけられた)カリスマ・佐々木大輔であった。
 
 試合後、佐々木らダムネーションはディーノを暴行、ディーノが持って来た棺桶に(まるでアンダーテイカーの最後ばりに)ディーノを押し込め、DDTのビッグマッチには珍しいダークなバッドエンドとなった。

 珍しくも、客もドン引きしたのかどうなのか、実に静かなものであった。

(とはいえやはり、最後の最後は石川修司のナマ歌で、和み系のエンディングとなったが……)


 さてそれはともかく、こんなに何やかやあった今大会で一番の衝撃に感じたのは――

 2019年にDDTが大田区体育館に初進出してビッグマッチを開催すると発表され、しかもそれが「全席無料」だということである。

 まったくこんなこと、押しも押されぬ業界の盟主・新日本プロレスでさえやったことがない。

 大資本・サイバーエージェント社の傘下に入ったことの効果に違いないが、DDTはこんなことまでできるようになったのだ。

 これはもう、かつてのメガネスーパーをも凌ぐようなカネの投じ方にさえ見える。

(ただ、実際は何億円もかかるわけではないだろう。

 もちろん赤字にはなるが、1000万円くらいで済みそうに思う。

 これは宣伝費と思えば、実際宣伝費のつもりだろうが、べらぼうに高い金額ではない。)
 
 
 こんなことができるのは、大資本がバックに付いている団体だけだ。

 そうでない群小団体(全日本とかNOAHとかのことだ。時代は変わる……)は、こんなことされては手も足も出ない感覚に陥って当然である。

 何だか近未来のプロレス界は、「企業プロレス」がさらに進んで一種の「系列プロレス」になりそうな気がする。

 そう、あの日本の企業界の特質とされた「ケイレツ」というやつである。

 さしずめDDTは、トヨタ系列のグループ企業というところだろうか。

 なんとなんと、旗揚げ当時のDDTからは信じられないようなことではあるが……

 世の中は本当に、何があるかわからないものである。

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ケニー・オメガvs棚橋弘至、プロレスイデオロギーの1時間大論戦

 10月9日、来年1月4日東京ドーム大会でIWGPヘビー級選手権試合を戦う王者ケニー・オメガと挑戦者・棚橋弘至が、公開会見で「1時間にも及ぶ」論戦を繰り広げたという。

(⇒ デイリースポーツ 2018年10月9日記事:新日本1・4東京D会見でオメガと棚橋が大論戦!)

 両者の主張の要点は、次のとおり。


【棚橋の主張】

●(IWGPヘビー級選手権試合3wayマッチについて)3人とも仲間どうしで握手で始まったのに、なぜテーブルを持ち出したりするのか。

 試合の中でそういう疑問がいくつもあった。

 プロレスは初めて見る人が疑問に思うところがあってはいけない。

●ケニーは技術もビジュアルもいい。しかし昨日気づいた。彼のプロレスには品がない。



【ケニー・オメガの主張】

●ファンが棚橋に送る声援は、あまりにも棚橋のコンディションが悪いので「死なないでくれ」という祈りにも似た声援である。

●自分だから新日本を世界規模の会社にできた。棚橋では無理だった。

●自分のプロレスには品がないと言うが、それを見て鬱病やアルコール依存症から克服できたと言ってくれる人がいる。

 品がないならそのようなことはないはず。

 しかも、これだけ自分のグッズが売れている。

 自分のプロレスこそ最高に優美なものである。




 棚橋はかつてDDTのHARASHIMAとの試合で、「全ての団体を横一線に見てもらっては困る」と怒りを露わにし、話題になったことがある。

(⇒2015年8月25日記事:対HARASHIMA戦、棚橋の怒りの真意は その1)


 2015年当時の棚橋の怒りがどのような種類のものであったかはひとまず置き――

 今の棚橋が「ケニー・オメガのプロレスには品がない・嫌い」と言うのは、どういう意味だろうか。

 それは単純に「体を張った、派手な技が多すぎて鼻につく」ということだろうか。

 だったらウィル・オスプレイなんかについて、例のオスプレイvsリコシェの試合なんかについても、そう思っているのだろうか。

 ケニーのプロレスに品がないというなら、オスプレイのプロレスはさらにその上を行く(下を行く?)プロレスのはずである。

 また、昨日の3wayでのケニーの試合には「いくつもの疑問を覚えた」というのは、「いかにも作為的な、しかも作りの荒い試合展開だった」という意味だろうか。

 もちろん棚橋がこのように感じた真意を詳しく語ることはないかもしれないが……

 ここは一つ、プロレスサイコロジーの理論家で「体の小さな選手が大きな選手をロープや場外フェンスに振るのはおかしい」などの発言で知られるTAJIRIと、対談でも組んでほしいものだ。


 一方でケニーの主張にも、それはそれで当たっているところがある。

 棚橋への声援は「死なないでくれ」という祈りだ、とまでは言わないにしても――

 それが落日傾向の苦闘するエースへの「判官贔屓」の産物である、という点は、確かにそうなのだろう。 


 かつて天龍源一郎は、UWFの前田日明を評して

「前田はあれだけ(思想的な話を)話せるだけでも立派なもん。

 それだけでもプロレス界でトップを取れる資格がある」

 というようなことを言っていた記憶がある。


 ケニーvs棚橋の1.4東京ドーム戦は、かつてなく(そして久々に)濃厚な思想性を帯びたものになりつつある。

 これは確かに、新日本以外ではほとんど見られないシチュエーションである。

 そういう戦いこそが、真のトップ同士の対決にふさわしい舞台設定ということになるのだろうか……

元横綱プロレスラー輪島死去-UWF、RIZIN、幻の「北尾vs輪島」戦

 元54代横綱にしてプロレスラーもやった輪島大士が10月8日、自宅で亡くなった。享年70歳。

 輪島と言えば、馬場全日本プロレスであのタイガー・ジェット・シンとの対戦でゴールデンタイム生中継デビューし、にも関わらず2年くらいでいつの間にか密やかに引退した。

 しかし、同じ元横綱プロレスラーとして後に続く北尾光司がプロレスファンからはネタ的嘲笑と最低の評価を受けているのに比べれば、「プロレス下手ではあるがとにかく一生懸命やっていた」との定評がある。

 そして何と言っても、大相撲でははるか格下に当たる天龍源一郎のすさまじい攻撃(「顔面にシューズの紐の跡がつくほどのキック」など)に晒され、それを見た当時のUWFトップの前田日明が危機感を抱いた――

 という話は、UWF本を見ればことごとくと言っていいほど書いてある。

 「風が吹けば桶屋が儲かる」式の因果論で言えば、輪島は間接的にUWF極盛期を現出させた功労者
、ということにもなるかもしれない。

 それにしても、これもまたあらゆるプロレス本に書いてあることなのだが――

 輪島は国民的大スターで相撲界の頂点にあった人物でありながら、リング上や練習では若手同然の扱いだった、

 それにたいした文句も言わずに従っていた、というのは、文で読むのは簡単だがたいていの人にできることではない。


 もちろん見ようによっては、そんなことには2年間しか耐えられなかったと言うこともできる。

 また、皇帝でありながら刑務所の囚人となった清朝・満州国のラスト・エンペラー溥儀に似ている、とも思える。

 あのいかにも繊弱そうな溥儀にそんな境遇が耐えられたなら、もちろん横綱なら耐えられただろう――

 と言うより、なるようにしかならなかっただろう、とも考えられる。

 
 ただ、冷静に考えて当時の全日本プロレスにとってみれば、輪島のパッとしなさと短期での引退は、まぎれもなく育成の失敗である。

(もちろん全日本に言わせれば「期待外れ」だ。)


 そして何の因果か新日本プロレスは、これに続いて北尾の育成にも失敗した。

(もちろん新日本に言わせれば「あまりにも北尾がヒドかった」ということになろう。)

 
 ほとんど同時代にプロレス界の二大団体が立て続けに「元横綱」の育成に失敗した、というのは、それが極めて困難な課題であることを示唆している。

 これは、「そもそも横綱でありながら相撲界で問題を起こした問題児だからこそプロレスに流れてきたのだから、そんな問題児を上手く扱えるわけがない」と言ってしまってよいものだろうか。

 北尾はメチャクチャだったかもしれないが、輪島はとにもかくにもマジメだった。

 その2通りのどちらもプロレス界では大成しなかったという事実は重い。

 そして、不祥事が原因でなくプロレス界に流れてきた元横綱というのは、今のところ曙が最後である。

 曙は全日本プロレスの三冠王者になったこともあるわけだが、それでプロレスラーとして大成したかと言われれば、あまり芳しい反応は返ってこない気がする。
 
 これから元横綱がプロレス界に転向することがあるのかないのかわからないが――

 今までの歴史を見る限り、本人がマジメに取り組もうとハチャメチャに取り組もうとナメて取り組もうと、その行く末はそんなには明るくない、ということが言えそうである。


 プロレス史上の「実現しなかった夢の対決」として、「北尾vs輪島」を挙げる人はあまりいない。

 それはたぶん、聞くからに面白くなさそうな(昔ならヤジが飛ぶような)試合なのだろう。

 しかし個人的には、実現して欲しかった試合でもある。

 今だったらそういうことはRIZINで行われるのだろうが、とにもかくにも当時であればかなりの視聴率を取れそうな対戦ではないか……

新日本10.8両国短感-新パレハは鷹木、ジェリコ乱入、オカダ・棚橋接近

 テレ朝チャンネル2で、新日本10.8両国国技館大会を生中継で見た。

 見た人は誰もが感じたろうが、この大会、ちょっと「盛りすぎ」である。

 大会前の最注目点は、何と言ってもロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの新メンバー(内藤哲也の新パレハ)は誰か、ということだった。

 結局それは(前日にドラゴンゲートを退団したばかりの)鷹木信悟だったのだが――

 もうそんなこと忘れてしまうほど、大きな出来事が多かったのである。

 
 鷹木が登場した試合の次は、遺恨あるEVIL vs ザック・セイバーjrの試合だったが、

 EVILの「闇の従者」としてフードをかぶって一緒に入場してきたクリス・ジェリコが突如EVILを襲撃KOし、ノーコンテストに。

 しかもジェリコはそれ以外に何もせず何も言うことなく、そのまま退場していった。

 以前の記事でも書いたのだが、新日本もどんどん「芝居がかった」方向に(WWEの方向に)舵を切っているものである。

 ジェリコが(自分が持参した)フードをかぶった闇の従者に変装し、舞台裏で密かに従者の列に加わったのだなどと、子どもでも容易には信じないだろう。

 それはもちろん「打ち合わせ」の上で紛れ込んだのだと、思わない人っているだろうか。


 こんなことは新日本にも当然わかっていることなのだが、それでもやる。

 こういう「劇」を平然と行うことに、新日本はますまずためらいがなくなってきているようだ。

 もっとも当のEVILの魔人コスプレからして、すでに「劇」じゃないかと言われればそうだが……


 セミファイナルの棚橋弘至 vs ジェイ・ホワイト(&外道)のIWGPヘビー級挑戦権利証争奪戦では、ジェイ&外道の悪逆非道ぶりに棚橋が辛くも勝利し権利証を防衛。

 しかし試合後、ジェイと外道に加え(久しぶりに登場した)邪道らから棚橋が袋叩きに遭い、

 それを救出に来たオカダ・カズチカが、今度は突如現れたバレットクラブOGに袋叩きに遭ってしまった。

 そしてジェイ・ホワイト&邪道&外道の3人は、バレットクラブOGに加入(同盟?)することをリング上で披露した。

 さらには、大の字になったオカダのそばへ棚橋が気遣うように戻ってくる……(何もせず退場したが)


 これでジェイと外道だけでなく邪道もOG側につき、いよいよCHAOSは解体の勢いに乗ってきた。

 しかし何より、オカダ&棚橋の新旧エースのドリームタッグが成立するかもしれない、という示唆はインパクトがある。

 これが実現するとしても棚橋がCHAOS入りすることは考えにくいので、やはりオカダがCHAOSを抜ける形になるのが自然である。

 だがそうなると、いよいよCHAOSにはトップ級レスラーがいなくなってしまう。

 果たして石井智宏や(まさかの)矢野通が新リーダーになって存続するのか、それとも完全解体するのか、CHAOSの行方は直近の新日本の最注目点である。


(しかしまるで、ソ連解体後の世界情勢を予想するかのようだ。)


 さてメインのIWGPヘビー級選手権試合は、王者ケニー・オメガ vs 飯伏幸太 vs codyという、日本では13年ぶりの3way形式であった。

 大会前に飯伏は「この試合は伝説になる」と言っていたが、伝説とはいえないまでも、3wayにしては稀に見る好勝負であったのは確かだと思う。

 そしてケニーが防衛した試合後、次回1,4東京ドームでケニーに挑戦する棚橋がリングに上がり、

「みんな拍手してるけど、(ケニーを向いて)ここは新日本なんだ」

 と、改めてケニーのプロレスを「嫌い」と表明。


 この試合、「オモシロ試合・お笑い試合」の場面もあったので――

 新日本最高峰のベルトを賭けているのに何だそれは、というのが棚橋の言いたいことであったのだろう。
 
 この棚橋の言葉は、つい先日飯伏幸太がわざわざ自分から逆オファーしてのインタビューで言っていた、

「棚橋弘至にこそ最もアントニオ猪木を感じる」すなわち棚橋にこそ最もストロングスタイルの匂いを感じる、

 ということの補強材料のようなものだ。

(そして棚橋は、それを意図して今回の発言をしたのかもしれない。)


(⇒ 2018年9月30日記事:「精神のシュート」飯伏幸太の逆オファーインタビューとプロレス思想戦)


 そういえば棚橋弘至、ケニー・オメガや飯伏幸太が何度となくやってきたような、オモシロ試合・お笑い試合は一度としてやったことがない気がする。

 それはもちろん、アントニオ猪木も同じである。

(滝沢秀明とのエキシビションマッチはあったが)


 脱ストロングスタイルを牽引してきたはずの棚橋、

 中邑真輔について「ストロングスタイルの呪いにかかってる。その呪いを解けるのは俺しかいない」と言ったことのある棚橋。

 その棚橋が、今の新日本ではストロングスタイルの保持者・体現者だと、たとえ一部からではあっても見なされている……

 これはたぶん、「皮肉」の一言で片付けては適当でないことなのだろう。


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RIZIN9.30短感-堀口株爆上げ、ミルコ肘鉄ドクターストップ勝利、大砂嵐とんだ一杯食わせ物

 RIZIN9月30日さいたまスーパーアリーナ大会を、地上波放送で見た。

 何と言っても、メインイベントの那須川天心vs堀口恭司(しかし台風の影響で、最後ではなく中程の試合順となった)である。

 この試合、本当に素晴らしい試合だったと思う。

 まさに最強対最強(キックボクシング最強 vs 総合格闘技最強)の名に恥じない――

 試合前に両者が言っていたとおり、刀で斬り合うような戦いである。


 結果は、判定3-0で那須川天心の勝ち。

 しかし逆に株を爆上げしたのは堀口恭司の方だったというのは、衆目の一致するところだろう。

 最も印象的だったのは、堀口が2ラウンド目までは頻繁に笑顔を見せていたことである。

 対する那須川は、最初から最後まで笑みのカケラもこぼれなかった。


 もちろんこの試合、(テレビ解説ではもちろん誰もそんなこと言わないが)堀口の方がはるかに気楽な立場にあった。

 何と言ってもこの試合はキックボクシングルールであり、それは那須川の本業であるのに比べ堀口にとっては余技である。

 那須川が負ければ無敗の神童という経歴が確かに揺らぐが、堀口は別に負けても恥ではない。

 そしてそのとおり、堀口はまんまと負けても大きな評価を得たのである。

(当然、本人があれほど強くなければそういう結果にもならなかったのだが。)


 対する那須川は、ローブロー(金的誤爆)を二度も重ねるという痛恨のアクシデントをやってしまった。

 これは運が悪いとしか言いようがないが、「当然のはずの勝利」に大きな悪印象を残したものである。

 この試合、まさに「試合に勝って勝負に負ける」の典型のようだ。


 そして堀口の笑顔と相まって、ますます「アクシデントがなければ堀口が(キックルールでも)勝ってたかも」と観客に思わせることとなった。

 まさにまさに、「今日の試合のテーマは笑顔です」がドンピシャで当てはまった試合といったところか……


 次に、2018年大晦日の引退を撤回したミルコ・クロコップとロッキー・マルティネスの試合は――

 なんと、ミルコの肘でマルティネスが額を大きくカットし大流血、そのままドクターストップとなりミルコの勝利となった。

 誰もが疑問に思うのは、これがミルコがそうしようと意図してやったことだろうか、ということだろう。

 このロッキー・マルティネスという選手、腹肉と胸肉がハッキリとダブついた「昭和のオジサンレスラー」みたいな体型なのだが、なるほどミルコを押していたように見えた。

 そこでフィジカル面では勝てないと悟ったミルコが、意図して肘で額を切ったのだとしたら……

 恐ろしいというか、ブーイングが起こっても不思議ではない行為のはずだ。

 しかし一方、「勝つために老獪なインサイドワークを使う」という、プロレス中継でよく聞く話のようでもある。


 まさかミルコ、そんな策略を意図して使う選手になってしまったのだろうか。

 もしそうなら確かに彼、今までよりもずっと恐ろしい格闘家になりそうである。


 さて、地上波放送で最初に放送されたボブ・サップ vs 大砂嵐の一戦だが……

 ダイジェスト放送であれなのだから、会場の雰囲気はいったいどんなものだったのだろう。

 大砂嵐はファラオの衣装で登場し、その後ろには(明らかに大砂嵐より強そうな)ジョシュ・バーネットが続く。

 入場曲はあのアブドーラ・ザ・ブッチャーと同じで、ケンドーコバヤシらゲスト芸人は確かにそれで盛り上がっていた。

 しかし試合内容と言えば、那須川天心vs堀口恭司が100点とすれば、あれは5点にも満たないだろう。

 ボブ・サップと言えばあまりに早く戦意喪失してしまうので有名だが、今回ばかりは大砂嵐がさらに早かった。

(逆に言うと、サップはいつになく試合意欲が持続していた。)

 
 私はあれほど、試合中なのに「もういいわ、まだやんのかよ、もう限界だよ」なんて内心を外に晒した選手を見たことがない。

 ガードが下がるのは当たり前として、相手と正対しているのに両手を腰に当てるとか、少なくともRIZINのリングではなかったのではないだろうか。

 これで「病床にある元横綱・曙の仇を討つ!」なんてナレーションされるのだから、曙もいい迷惑である。

(いや、大砂嵐本人だって、勝手にそういうことにされるのは迷惑だろうが……)


 いやはや昔のプロレス風に言えば、大砂嵐は「とんだ一杯食わせ物」であった。

 しかし統括本部長の高田延彦、共にスタミナ切れを起こして互いに手を出さず立ち会うだけの両者を「西部劇の決闘だよ」と評したり、もうすっかりテレビ人である。


 それにしても大砂嵐はともかくとして、

 サップってこんな試合ばかり経験しながらいまだオファーがあり、しかも必ず地上波放送されるというのは、考えてみれば凄いことだ。

 しかももう、10年以上そういうことをやってきている。

 試合終了後、まさしく野獣のような表情で大砂嵐に抱きついたサップの映像に、会場からは異様な爆笑が起こっていた。

 何を隠そう私も、今回の大会で一番印象に残ったのは、メインイベントと並びその瞬間の映像である。

 ボブ・サップ、なんだかんだ言っても、端倪すべからざる男である…… 


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Appendix

プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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