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G1第30回は飯伏幸太が連覇-再びの「SANADA問題」

 今年2020年の新日本・G1クライマックスは、史上初の「秋開催」であった。

 しかし私は個人的なことながら公私ともに忙しく、とうとうG1の試合を一つも見ることができなかった。

(というか、プロレス自体を全然見れていない。)

 それなので、例のグレート・O・カーンの(長すぎる海外遠征からの)凱旋帰国、という衝撃のシーンも見損ねてしまったのだ。


 とは言ってもさすがに10月18日、G1優勝決定戦の飯伏幸太vsSANADA戦だけは、(序盤以降ではあるが)テレ朝チャンネル2の生放送で見たのである。

 結果は、昨年優勝者の飯伏幸太が、今年も連覇を果たすことで終わった。

 この偉業を軽視するわけではないが――

 しかしやはり印象に残ったのは、またまたSANADAが「一歩届かなかった」のが繰り返された、ということの方である。

 このことについては、私などよりSANADAファンの方がよっぽど印象に残り続けているだろう。

 いったいSANADAは、いつになったらIWGPなりリーグ戦優勝というシングルの栄冠を手に入れられるのか。

 これだけ「近未来の新日本を担う男」と言われ続けながら、いまだ「G1すら」優勝できないのは、なぜなのか。

 SANADAファンには申し訳ない言い方になるが……

 これはまるで、マイバッハ谷口(現・谷口周平)が「覚醒するする」と延々と言われ続けていながらまだ覚醒したと言われない、というのと酷似している観さえある。

 もうこれは、新日本の「SANADA問題」と言っても差し支えないのではなかろうか。



 そう言えばこのSANADA問題について、私は1年半前にも似たような記事を書いていた。

(⇒ 2019年5月4日記事:レスリングどんたく2019短感-SANADAはロスインゴを辞めて初めて戴冠できる)


 今回の優勝者インタビューでも飯伏幸太は言っていたが――

 結局SANADAは「こっち側」すなわち「ロスインゴ側、内藤哲也側ではない側」の人間が似合うし、

 そもそもロスインゴにいる以上、内藤哲也を超えては出世できないんじゃないか、そうなるのは不自然じゃないか、

 と思われるのだ。


 だが、もしそうでないとすれば――

 はたしてSANADAには、何が足りないのだろう。

 これが後藤洋央紀であれば、具体的に何が足りないというのは言えなくても、

 大部分の人は「そう、何かが足りない」という認識では一致するはずである。


(⇒ 2019年8月1日記事:後藤洋央紀と谷口周平の共通点…なぜ2人はトップに行けないのか?)


 しかしSANADAについては、そもそも何かが足りていないという認識を持っている人の方が少ない気がする。

 強いて言えばそれは、「ベシャリ」だろうか。

 団体を引っ張る選手には不可欠な、「陽性」だろうか。

(最近のEVIL戴冠が短期間しか続かなかったのも、これが要因だろうか。)


 さてしかし、SANADAがロスインゴを離れる日も、そう遠くない気はしている。

(ロスインゴも、相当長く続いているユニットだからだ。) 


 たぶんそのときが、SANADA問題に一つの答えが出る日なのだろう。

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ハゲと言われてラリアット事件-なぜか知名度のある不思議な技

 9月23日、兵庫県尼崎市の路上で、55歳無職男性が小学6年生男児の顔を「拳で殴った」事件が発生した。

 そんなのはありふれた小事件、と、つい感じてしまうかもしれないが――

 しかし逮捕された男が、「暴行を加えたことは間違いないが、殴ったのではなくラリアットだ」と話しているのは特異である。

 なんでもその小6児童は友人2人と自転車に乗りながら、

 「ハゲ、ハゲ、ハゲは嫌い」と歌っていたらしく……

 男はその歌詞が自分を揶揄されたものと受け止めたため、暴行に及んだらしい。

(つまり彼は、間違いなく禿げているということだ。) 

(⇒ リアルライブ 2020年10月8日記事:「はげ、はげ、はげは嫌い」と歌った小学6年生にラリアット 55歳無職男に「器が小さい」の声)


 この事件、男性と男児のどちらが悪いかは意見が分かれるところだろう。

 しかしほとんど全員一致すると思われるのは、この事件のハイライトが「ラリアット」というプロレス技だという点である。

 ラリアット……

 それは「ドロップキック」と並ぶ最も代表的なプロレス技(つまり、他の格闘技にはないプロレス独自の技)であり、

 かつ、おそらくは「実戦(ケンカや総合格闘技)では使えない技」だとも、広く認知されているだろう。

 そしてまた、普通の人間なら咄嗟に「拳で殴る」ことはしても、まさかラリアットを繰り出そうなどとはしないものである。

 ラリアットするには、そうしようとする意志の力がなければできなさそうなものである。


 いや、1対大勢のケンカなら、もののはずみでたまたま「ラリアットみたいな状態」になることが、もしかしたらあるかもしれない。

 しかし激昂して子どもをやっつけようとする場合に、拳で殴るのではなくラリアットするというのは、たいへん不自然だと思わずにはいられない。


 にもかかわらずこの55歳男性がラリアットしたと自分で言うのは、

 もちろん彼が年齢的に「日本人のプロレス離れ」が起こる前に、少年時代から壮年時代を過ごしてきたからに違いない。

 だが、しかし――

 「ラリアット」という技の名は、プロレス離れした現代日本の若い人にさえ、なぜか「通じる」のである。

 プロレスなんて見たこともない若い女の子にだって、

 「ラリアット」と言えばそれがどんな技なのか、

 なぜかたいてい通じるのである。


(皆さんの周りでは、どうだろうか……)


 これは非常に不思議なことだ。

 「ドロップキック」なら、知らない人にもとにもかくにもキックだろう、足を使うんだろうということはわかる。

 しかし「ラリアット」には、それが腕を使う技なのだとわからせる要素は何もない。

 それなのに、どうしてそれがどんな技なのか、プロレスを見たこともない人にも何となくわかってもらえるのか……


 いやもちろん、答えはわかっている。

 彼ら彼女らも、どこかでラリアットを見たことがあるのである。

 あの腕を使う「やり方」はラリアットと呼ぶのだと、どこかで知る機会があったのである。
 
 では、それはどこで見たのか、どこで知るものなのか―― 

 どうも答えは、「スタン・ハンセンの偉大さ」という点に収斂しそうだ。

 彼こそが、ラリアットというものを「日本人の常識」に近いレベルにまで普及させた立役者、ということになるのだろう。

(もっとも、彼の場合に限っては「ラリアート」と言うのだとは、さすがにあまり知られていないだろうが……)

 
 世の中には、「ハイキック」「ローキック」とはどういうキックなのか、イメージできない人は大勢いる。

 現代プロレス界の花形のような「トラースキック」となると、さらに多くの人が知らない。

 しかしそういう人でも、「ラリアット」は(たとえ何となくではあっても)知っている。

 「名称」のみならず「それがどんな技か」まで知られている、という点で、ラリアットは知名度ナンバーワンのプロレス技と言ってよいのかもしれない。

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ヤス久保田、痴漢から女性を救う-プロレスラーの名刺について

 ZERO-1所属のプロレスラー・ヤス久保田(46歳)が――

 10月1日に名古屋市営地下鉄の駅で、盗撮犯を警察が逮捕する手助けをした「お手柄」を挙げた、と報じられている。

(⇒ 東スポweb 2020年10月8日記事:プロレスラーが盗撮男を“現行犯逮捕” 被害者女性に粋なメッセージ)


 こう聞くと「自慢の腕力をもって盗撮犯を取り押さえた」と誰でも想像するが、

 実際には「被害女性に報告 ⇒ 女性に駅員を呼んでもらう ⇒ その間、盗撮犯が逃げられないよう正面に仁王立ち ⇒ 警察官に事情を話す。警察署にも行く」

 という、腕力を使わない形だったとのこと。

(それがまた素晴らしい、とも言える。)


 そしてショックで泣きじゃくる被害女性に、「プロレスを見れば元気になりますよ」と名刺を差し出し――

 ZERO-1にも特に報告はしなかったという。


 久しぶりにプロレスとプロレスラーが良い形で報道されたので、溜飲を下げたプロレスファンも多かっただろう。

 しかし多くの人と一緒に「くう~、か、かっこいい……」と唱和しても始まらないので、ここでは別のことについて書く。

 それは、「プロレスラーの名刺」についてである。


 
 私はもちろん、プロレスラーから名刺をもらったことはない。

 そして考えてみれば、「プロレスラーのサイン」のコレクターはいても、

 「プロレスラーの名刺」をコレクションしているなどというのは、聞いたこともない。


 だが当然と言うべきか、プロレスラーも(全員ではなくても)名刺というものは持っているはずなのだ。  

 さてしかし、その名刺には何と書いてあるのだろう。

 「プロレスラー ヤス久保田」

 という風に、ごくシンプルな形だろうか。

 「プロレスリングゼロワン所属 プロレスラー ヤス久保田」

 という風に、所属団体名もあるのだろうか。

(たぶん連絡先には、ZERO-1事務所の所在地と電話番号が書いてあるのだろうと思うが。)


 所属団体がない場合は、「フリー プロレスラー ●● ●●」とする人もいるのだろうか。

 いやいや、ひょっとしたら――

 「新日本プロレス所属 プロレスラー 第●代IWGPヘビー級王者 オカダ・カズチカ」

 とか、現在保持するタイトル名を書く人だっていないとは限らない。

 そういう場合は、頻繁に名刺を作り変えなければならないだろう。


 それはともかくプロレスラーの名刺の世界というのは、長年のプロレスファンにとってさえ未開の世界ではあるまいか。


 週刊プロレスでは、1月終わり頃の号に「編集部に来たプロレスラーからの年賀状」を掲載するのが恒例である。

 今度ぜひ、「プロレスラーの名刺」特集もやってもらいたいと思うのだが、皆さんにそういう需要はあるだろうか……

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RIZIN.24短感-天心とRENAが去る、という新時代

 9月27日のRIZIN.24を、地上波放送で見た。

 最近はゆえあってプロレス・格闘技を見れていないのだが、さすがにこれは見ようと思ったのである。

 放送順に抜粋して振り返ってみると……


1 RENA vs 富松恵美

  29歳対38歳で、この年齢差自体がややハンディキャップマッチのように感じてしまうのは私だけではないだろう。

  試合はRENAが勝利したが、試合よりも重要?なのは、RENAがあと2~3戦で格闘技自体を引退する、と明言したことである。

  RENAはむろん、日本女子格闘技界の看板娘であった。

  RIZIN運営も、(そりゃ数ヶ月前から意向は知らされていたろうが)こんなに早くRENAを失うとは想定外だったのではないか。

  (もっとも、30歳を目前にして引退するというのは、女子スポーツ界ではそんなに「早い」ことではないが……

   それでも、あと2~3「年」は、とは思っていて不思議はない。)

  今後RIZINがどんな女子選手を抜擢するか、現れてくるか、どうもそっちの方が気になるのである。


2 那須川天心 vs 皇治

  何よりも特筆すべきは、観客数5000人(これがコロナによる制限人数)のうち、2000人ないし半分が皇治応援団だというナレーションであった。

  私はこんな話は聞いたことがないのだが、皆さんはどうだろうか。

  大阪が地元の皇治の応援団は、当然ほとんどが関西在住だと思われるのだが、それがこの時節に東京(さいたまスーパーアリーナ)まで移動である。

  なんだか、このことが今大会の最大のインパクトだと感じたのだが、皆さんはどうだろうか。

  しかし試合自体は、もう初っ端から天心の圧倒ペースであった。

  試合を見ていた人は全員、「これはKOじゃなくても判定で天心が勝つな」と確信していたはずである。

  だが、皇治が「自分は凡人。でも根性で戦う」と言っていたのはウソではなかった。

  皇治はさんざん被弾して(対する天心はほぼ無傷で)流血状態に陥ったが、それでも確かに倒れなかった。

  まさにこの試合、皇治にとって「根性戦」であった。


  そしてそういう試合もまた、鮮やかなテクニカルな勝利や瞬殺勝利と並んで、人の印象に残るものである。

  この(空前の?)大応援団の前で、皇治は恥ずかしくない試合をした。

  そして、これとは別に――

  勝利した那須川天心の方は、「キックの試合はあと10回もしない」として、ボクシング転向の意思を明らかにしている。

  これまたRIZINにとっては、珠玉のドル箱スターを失う、ボクシング界に持って行かれる、ということである。

  おそらく天心なき後の新ドル箱スターは、朝倉海ということになるのだろう。

  プロレス界と同様、スターがいなくなれば別のスターが後を埋めるというのは、ほとんど自然現象のようなものである……



3 スダリオ剛(元・貴の富士)vs ディラン・ジェイムズ

  多くの人の予想どおりというか何というか、面白さで言えば今大会で最も面白くなかった試合だろう。

(⇒ 2020年9月13日記事:貴の富士vsディラン・ジェイムズ、RIZINで実現-やっぱり日本のMMAはこうでなくちゃ?)

  ディラン・ジェイムズは全日本プロレスのタッグ王者でもあったのだが……

  それがほとんど何もいいところがなく、鼻血を出して試合続行不能で負ける、というのは――

  またしても「総合に出たプロレスラーのガッカリ試合」の歴史に1ページを書き加えた、と思われても仕方ない。

  それにしてもスダリオ剛、暴力事件で大相撲を引退したとはとても思えないほど「気のいい、純朴なあんちゃん」に見えるのは、ある意味すごいことである。


  そして試合での動きも、ガッカリさせるものではなかった。

  師・エンセン井上も言うとおり、「ヘビー級の日本人選手」待望論は、確かに格闘技ファンの間にあると思う。

  あとはただ、歴代の大相撲出身MMAファイターのように(たとえば把瑠都のように)――

  たった数試合でいつの間にかいなくなるようなことのないよう、試合を継続していってほしいものである。

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貴の富士vsディラン・ジェイムズ、RIZINで実現-やっぱり日本のMMAはこうでなくちゃ?

 9月13日、RIZIN.24(9月27日開催)の追加対戦カードが発表された。

 そのカードは、

 「スダリオ剛 vs ディラン・ジェイムズ」――

 すなわち

 「貴の富士 vs ジェームズ・ライディーン」

 である。

(⇒ イーファイト 2020年9月13日記事:【RIZIN】元十両・貴ノ富士が参戦決定、MMAで外国人レスラーと対戦「大和魂見せる」=9.27さいたまSA)

(⇒ バトル・ニュース 2020年9月13日記事:暴行事件で引退した元・貴ノ富士と対戦するディラン・ジェイムスとは何者なのか?TV出演や素行不良で解雇の過去が発覚しRIZINで事件を起こす!?)


 貴の富士は、二度にわたる付き人への暴行事件により2019年に相撲界を引退。

 かたやディラン・ジェイムズは、ライディーン時代はZERO-1に所属していたが、

 暴言・素行不良・未成年日本人女性を母国ニュージーランドに駆け落ち的に連れ帰る、などということを重ねて2018年に契約解除、

 しかしその翌月には全日本プロレスに改名して出場し、同年の同年に世界最強タッグリーグで優勝を遂げ、

 なのに今年2020年に入ってからは出場することがなくなった、という経歴を持つ。

 一言で言って、MMA界のスーパーヘビー級対決であるとともに、「問題児対決」という様相である。

 
 さて、「相撲界から総合格闘技に転向した選手にはロクなのがいない」というのが、日本のMMAファンの定説だろう。

 そして「今どき、那須川天心や朝倉海の時代になってもまだ、いまさらプロレスラーの参戦かよ」というのもまた、日本のMMAファンの直感的な感想だろう。

(そう言えば、把瑠都という選手がいたが、まるで一発屋のように消えてしまった……)


 しかし私としては、「これでこそ日本のMMAだよな」とポツリと呟きたくなってしまうのだ。

 今までさんざんダメだダメだとわかっていても、なお相撲界からMMAに転身する。

 プロレスと総合格闘技は全然違う、プロレスラーはMMAではまず負ける、

 そんなことが格闘技ファンの間で一般常識化してもなお、プロレスラーを参戦させる。

 しかし見方を変えれば、これは日本のMMAの古式ゆかしい伝統を保持しようとする試みである。

 また、言い方を変えれば、

 「やっぱり世間の一般人は、体の大きい巨漢同士の激突に目を引かれるものだ」

 という視聴率効果を狙った試みでもあるだろう。


 もっとも今回のカードで「良心的」なのは、さすがにもはやプロレスラーをMMAのトップファイターと戦わせようとはせず、いわば「素人同士」の対戦にしているところだ。

 あえて問題児を起用するところは猪木イズム、

 巨漢同士を組み合わせるところは馬場イズム、


 とも言えようか……

 
 たぶんこの対戦、技術的には見るところのない試合になるのだろう。

 しかし一方、世間一般の人が見て「おっ」と感じるのは、ビジュアル的にこの試合が一番なのだろう。

 
 たぶん「日本的MMA」とは、端的に言えば「相撲とプロレスに(執拗に)繋がったMMA」のことである。

 RIZINはその日本的MMAを、少なくとも捨てようとはしていないようだ。

(もちろん、このコロナ禍で外国人選手を容易に呼べない代替措置かも知れないのだが……)


 なんだかんだ言っても思っても、皆さんもこの対戦がやや楽しみではないだろうか。

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Appendix

プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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