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WWE、Abemaで日本再進出-今度こそ成功なるか?

 9月28日、ネットテレビAbemaは、WWEとの契約により今年10月からその2大ブランド「RAW」と「SMACKDOWN」を毎週無料放送・日本独占放送することを発表した。

 その直前、AbemaプロレスアンバサダーでWWE殿堂者でもある武藤敬司は「X」(旧ツイッター)で重大発表を予告していたのだが――

 プロレス界でよくある「重大発表」と称して蓋を開けてみたら「ブログ始めました」とかどうでもいいニュースだった、というのではなく、ホントに重大発表だったのだ(笑)

(⇒ スポーツ報知 2023年9月29日記事:「ABEMA」、世界最大のプロレス団体「WWE」を10月から毎週無料放送…中邑真輔がメッセージ「ABEMAでWWE漬けになってください」)



 さて、周知のとおり、かつてWWEは日本に進出を試みたことがあり、それは挫折している。

 しかし今度は、ネットテレビAbemaという強力なパートナーを得ての再上陸である。

(既にあるWWEユニバースの日本版放送をする、という自前戦略は採らなかった。)


 では、今回は成功するだろうか?

 むろん何をもって成功と言うのか、という問題はあるが、私は成功すると思う。

 少なくとも日本に恒久的な橋頭保を得て、毎年(サウジアラビアでのように――)「日本公演」を開催できるほどには日本に根付くと思う。

 というか私には、この2023年になってやっとネットテレビを足掛かりに日本再進出してきたというのが遅すぎると思う方である。

 これはたぶん3年以上に及んだコロナ禍が原因であり、そうでなければもっと早く現実になっていたろう、とは思うのだが。

 ところでAbemaは、サイバーエージェント社のメディアである。

 そのサイバーエージェント社の企業プロレス傘下団体が、NOAHとDDT(及びその関連団体)である。

 つまりこれで日本国内では、サイバーエージェント陣営のプロレス団体が主要3つになったことになる。

 しかもその新規1団体が世界最大のWWEなのだから、ブシロード陣営の新日本・スターダムにとってはものすごく強大な競争相手ができたものだ。

 きっとこれで、WWEに移籍する――行きたがる――日本人選手は目立って増えることだろう。
 

 かつてWWEが日本進出に失敗した原因としてまことしやかに言われていたのが、「アメリカのショー的プロレスは日本人のプロレス観に合わない」というものだった。

 しかしそれが本当だったとしても、もう今の時代にはそれこそ合わなくなっているだろう。

 これはもはや、「韓国ドラマは日本人の感性に合わない」というのと同程度のトンチンカンな話(強弁)になっていることだろう。


 アメリカのプロレスが日本でウケないとか通用しないというのは、旧説であり俗説である。

 今の新日本やDDTが日本でウケているというなら、WWEだって日本人にウケるだろうと私は思う。

 別にそんなに違いはない、と言っては暴言になるかもしれないが――

 しかし、これだけ多様なプロレスの数々を日本は受け入れているのだから、WWE風プロレスだけを受け入れないと考えるのは無理があるというものではないか。

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中嶋勝彦NOAH電撃退団-次の戦場はどこなのか

 9月26日、NOAHは中嶋勝彦(35歳)が9月末をもって契約終了により退団することを発表した。

(⇒ 東スポweb 2023年9月26日記事:【ノア】電撃退団の中嶋勝彦が心境告白「悩み抜いた結果、自分を磨きレベルアップする為」)


 所属選手がプロレス団体を退団すると聞いたとき人が最も気になるのは、それが喧嘩別れなのか円満退団なのか、である。

 この点、今回の中嶋勝彦退団は円満のようで何より、といったところか。

 そしてまた、確かに今が「退団の潮時」のようにも思えるのだ。

 今回の退団発表はファンにとっては電撃的だが、中嶋勝彦の心の中ではもう何か月も前から決まっていたことに違いない。

 これは私見だが、中嶋勝彦はもうNOAHではやることはやった、という感じではなかろうか。

 もう少しきつく言えば、「頭打ち」という感じではないか。


 何より彼は今35歳、これから40歳ほどまでがプロレスラーとしては(総合的に見て)極盛期である。

 その大事な時期をNOAHを出て他の戦場で過ごしたい、というのは、客観的に見てもわかる気がする。

 では、次の戦場はどこなのか……ということになるが、

 やはり時期的に最も期待されるのは新日本だろう。

 折も折、ちょうど新日本では金丸義信がSANADAのジャスト・5・ガイズを裏切り、EVILのハウス・オブ・トーチャーに鞍替えしたばかりである。

 これでジャスト・5・ガイズは元通りジャスト・4・ガイズになったのだが――

 これがアッという間にジャスト・5・ガイズに復活するには、中嶋勝彦の加入はこれ以上望めないほどの人材だろう。

 とはいえ、(もう長い間)選手過剰の新日本である。

 ここで中嶋勝彦を引き受ける選択をするか、と問われれば、そうはしないように思える。
 
 ではDDTかと言えば、これはNOAHと同じサイバーエージェントグループであるので、あまり可能性はない気がする。

 そして穏当に?考えると全日本ということになるのだが、これもそれが新鮮なのかと言われれば、そうでもないと言わざるを得ない。

 個人的に最も新鮮さと意外性がありそうなのは、大日本とかフリーダムズなのだが――

 あんまりこういうことを言うのも何だが、NOAHでの報酬にかなり及ばない水準になってしまうのではなかろうか。

 まあ、とはいえ、いずれ近いうち本人が答えを出してくれるだろう。

 中嶋勝彦の次の戦場は新日本か全日本か、大日本(のストロング部門)かドラゴンゲートか……

 その移籍先を考えるのも、プロレスファンの楽しみの一つではある。

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征矢学、日向小陽と結婚していたと発表-GetWild時代の面白さ復活か

 9月16日、NOAH所属の征矢学が、自身のYouTubeチャンネル「そやそやテレビくん」の開設を発表した。

 また、そのチャンネルで、実は(休業中の)女子プロレスラー・日向小陽(ひゅうが こはる)と結婚していたことを発表した。

(⇒ BBMスポーツ 2023年9月16日記事:NOAH・征矢学が人気女子プロレスラーの日向小陽との結婚を電撃発表!「二人でYouTubeがんばっていきたい」【週刊プロレス】)


 これは確かに、意外な組み合わせと言うべきか……
 
 私の記憶では日向小陽という女子レスラーのファイトスタイルに、現在の征矢学のそれと通ずるところはあまりなかったと思うのだが……

 しかしプロレスラーのプライベートは、当たり前と言えば当たり前だが、リング上とは別物である。


 プライベートで通じ合うところがあったからこそ結婚したのであって、今回の初回チャンネルでも仲睦まじいところが伝わってくるようで何よりである。

 ところで繰り返しになるが、このたび征矢学が自身のYouTubeチャンネルに付けた名は、「そやそやテレビくん」……

 このチャンネルでは自身のありのままのアットホームな姿を伝えていきたいという。

 これもまた、現在の征矢学の「禁欲ストイックな真剣ファイトスタイル」には全然そぐわないネーミングでありコンセプトだ。

 そこで思うのが、征矢学はかつての「面白・陽気」キャラクターに回帰するのではないかという推測である。


 かつて征矢学と大森隆男とのタッグチーム「GetWild」は、プロレス界随一のタッグチームであった。

 特にその会見の面白さは絶品で、その面白さの立役者は主に征矢学の方であった。

 しかし征矢学はNOAH移籍を主たる契機として、あの面白キャラを完全封印してしまったのだ。

 それからもうだいぶ経つが、あの面白さは今でもプロレスファンの間に深い印象を残しているはずで――

 今でもGetWildの再結成、征矢学が「元に戻る」ことを期待しているファンは、相当多いのではなかろうか。

 そして征矢学の真骨頂と素の姿は、あの面白さにあるんじゃないかとも思うのである。(別に、素の姿が真面目じゃないと言っているわけではない。)

 プライベートが面白く陽気な人だからこそ、日向小陽という(陽性の)女子レスラーと交わりができたんじゃないかと思うのである。

 どうも今回の結婚発表といい、「そやそやテレビくん」のチャンネル名といい、そこでの様子といい……

 征矢学がGetWild時代のキャラクターに回帰する兆候は、かなり濃いように思える。

 それもまた、ファンは暖かく(喜んで)迎えてくれるのではなかろうか。
 
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竹下幸之介、ケニー・オメガ超え-世界的レスラーに飛躍なるか

 9月3日(日本時間では4日)、AEWの大会「ALL OUT」において、竹下幸之介がケニー・オメガをシングルマッチで下した。

 AEWでは不敵なヒールである竹下幸之介――リングネームは「Konosuke Takeshita」とそのまんま――は、日本語で「お前ら見たらわかるやろ。俺がプロレスの頂点に立ったんや!」と不敵に言ったとのこと。

(⇒ 東スポweb 2023年9月4日記事:【AEW】竹下幸之介がケニー・オメガに勝利!「俺がプロレスの頂点に立ったんや」)



 さて、竹下幸之介は今でもDDTの選手である。AEWとのダブル所属である。

 そして、つくづく「世界第2のプロレス団体」AEWに行って良かったものだと思う。

 考えてみれば、もしケニー・オメガがDDTにまだいて(つまりAEWは生まれなかったとして)竹下幸之介もまたDDTだけの所属選手だったとしたら――

 今頃(竹下28歳・ケニー39歳)は確かに竹下幸之介がケニー・オメガ超えを果たしていて全然不思議でなかっただろう。

 いや、もうデビュー(2012年)当初の高校生時代から大器の扱いであった竹下幸之介のこと、2020年くらいにはそれを達成していたとしても全くおかしくない。

 しかし(別にDDTを腐すわけではないが)それがDDTのリングで起こっただけだとすれば、たぶんそんなにオオゴトとは思われなかったと思う。


 だがAEWという大舞台でそれをやったおかげで、竹下幸之介にとっては「日本限定レスラー」でいるよりはるかな一大飛躍を遂げられたはずだ。

 またAEWに申し訳ないことを言うようだが、次なる日本人大物レスラーとしてWWE入りだって夢ではないのではないか。

 まあ、私はAEWの試合をPPVとかで見ていないので、本当はそれほど書くことはないのだが……

 しかしこれから30代前半というプロレスラー絶頂期を迎える竹下幸之介には、ぜひ世界的レスラーへの階段を上ってほしいものである。

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AEWイギリス大会、驚異の観客「8万人」-WWE以外の選択肢あらわる

 8月27日(日本時間28日)、アメリカ・AEW(オール・エリート・レスリング)のイギリス大会「ALL IN」が、ロンドン・ウェンブリースタジアムで開催された。

 東スポwebでは、その大会のうち2つの試合が掲載されている。

(1) ケニー・オメガ (×)&アダム・ペイジ&飯伏幸太 vs ジェイ・ホワイト&ジュース・ロビンソン&竹下幸之介 (◯)

(2) ウィル・オスプレイ (◯) vs クリス・ジェリコ (×)

(⇒ 東スポweb 2023年8月28日記事:【AEW】飯伏幸太と竹下幸之介が聖地ウェンブリー参戦! 竹下はケニーから大金星)


(⇒ 東スポweb 2023年8月28日記事:【AEW】〝UK王者〟オスプレイが8万大観衆の前で凱旋勝利! 52歳ジェリコも貫禄の大健闘)


 これは確かにドリームマッチみたいなカードで、試合内容も素晴らしかったようだ。

 しかし、それより何より日本のプロレスファンの度肝を抜くのは、この大会の観客数が「8万人超」と書かれていることだろう。

 あなたもこの報道を見たときは、「は、8万だと……?」とビックリしなかっただろうか。

 これは近年の新日本プロレス年間最大イベント1.4東京ドーム大会の、優に2~3倍の数である。

 世界最大のプロレス団体WWEのレッスルマニアに、勝るとも劣らない数字である。

 いったいイギリスのどこにそんな多くのプロレスファンがいるのか、どうやったらイギリスでそんな多くの観客を集められるのか――

 8千人でも御の字だと思っていた私は不明を恥ずるばかりだが、しかしこれって驚異的・脅威的実績ではあるまいか。

 
 AEWは、豊富な資金力で知られている。

 オーナーのトニー・カーン氏が大富豪だからである。

 これはもう、企業プロレスを超えた大富豪プロレスとでも言うべきだろうか。

 決して所属レスラー・参戦レスラーの力量を軽視するわけではないが、今回の(本国でさえなくイギリスでの)集客的大成功は、この大富豪プロレスというものの威力をまざまざと見せつけたように感じられる。

 そしてまた、AEWが文句なく「世界第2のプロレス団体」だということを世界のプロレスファンに印象付けたとも思う。
 
 あとは本国アメリカで「10万人イベント」を成功させたとすれば、WWEと並び立つ「世界双璧のプロレス団体」に成り上がることも全然夢ではないだろう。

 それは日本人レスラーにとって、WWE以外の海外進出の選択肢ができることを意味する。

 もちろん今までもAEWという選択肢はあったのだが、それがWWEと天秤にかけていい選択肢として鮮明に浮かび上がってきたのである。


 私は当然、AEWに上がるギャラがどれだけのものか知らない。

 しかしやはり、心配にはなるのである――

 飯伏幸太も竹下幸之介も、アダム・ペイジもジェイ・ホワイトもジュース・ロビンソンも、そしてウィル・オスプレイも、

 新日本やDDTでもらう報酬の何倍の報酬をAWEから支払われ、提示されているのだろうかと。


 オスプレイは新日本との次期契約をしようかどうか迷っているらしいが、おそらくそれは報酬額がかなり違うだろうからである。

 
 昨今の日本では、「安い日本・安すぎる日本」というのが社会の中心テーマの一つとなっている。

 そしてプロレスは、昔から社会を映す鏡だと言われてきた。

 そしてここでもまた、安い日本から高い海外への選手流出の道が開かれたのかもしれない。

 その流出先は、WWEだけでなくAEWもという2倍に増えて……

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Appendix

プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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