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高須院長、日馬富士のプロレス転向を勧める-プロレスはいつまで“掃きだめ”なのか、いつまで「北尾」が思い出されるのか

 誰かが言うと思っていた。

 それを言ったのは、いま飛ぶ鳥を落とす勢いの高須クリニック院長・高須克弥氏であった。

 ビール瓶と拳で後輩力士を殴り大怪我をさせた横綱・日馬富士について、ツイッターでプロレスへの転向を期待したのである。


(⇒ 日刊スポーツ 2017年11月15日記事:高須院長「力道山しのぐ」日馬富士プロレス転向期待)


 高須院長については、先日たまたま本ブログで記事を書いている。

(⇒ 2017年11月3日記事:東芝「サザエさん」スポンサー降板と高須クリニック院長の名乗り-落合信彦化する高須院長?)


 しかし高須院長、日馬富士のことを(プロレスラー候補者として)ベタ褒めである。

 「力道山を凌ぐ」「プロレスが復興する」とか、

 「過去の元横綱のプロレスラーたちはプロレス向きではありませんでした。

  日馬富士の動きと体型はプロレス向きです」とか――

 何かもう、これ以上はないほどの絶賛ぶりだ。


 しかし、じゃあ肝心のプロレスファンはどう思うかと言えば……

 「いい加減プロレスを、犯罪者とか問題児の“掃きだめ”にするのは止めてくれ」と叫びたいくらいではないだろうか。


 だが、これがプロレスを取り巻く世間の現実というものである。

 「問題を起こした奴はプロレスに行け/プロレスに行けばいいんじゃない?」というのは、これほど一般社会にプロレスが見られなくなった今でさえ――

 そう、プロレスを見るどころかほとんど知らないような人でさえ、脊髄反射のように思いつくことなのだ。

 まるでそれが、社会のコンセンサス(共通認識)や一般常識ででもあるかのように……



 もちろん今回の日馬富士事件を聞いて、プロレスファンなら誰でも「プロレス転向」という言葉を思いついただろう。

 そしてその中のかなりの人たちは、むろん「北尾光司」(元横綱・双羽黒)の名を思いついたはずである。


 北尾――その名は、日本プロレス史に燦然と刻まれている。

 2017年の今でもまだ、「史上最悪のレスラー」の一人としてプロレスファンに見下され、笑われている存在である。

(もっとも、“ネタとして楽しまれている”と言った方が正確かもしれない……

 ただ、その入場曲はやたらカッコイイ名曲だと思う。それもそのはず、あの相撲ファン・デーモン小暮閣下の作曲なのだ。)


https://www.youtube.com/watch?v=Xf1dq8RAIL8


 北尾が相撲を廃業したのは、部屋の女将さん(つまり親方の妻)を突き飛ばしたとかいう暴力行為によるものであった。

 今回も日馬富士は暴力行為で廃業するかもしれないのだから、プロレスファンで北尾を連想しないというのはあり得ないだろう。


 さて、「今までの元横綱のプロレスラー」と言えば……

●第40代横綱・東富士(何と力道山と同時代人。1958年引退、1973年没)

●第54代横綱・輪島大士(ひろし。全日本プロレス)

●例の第60代横綱・北尾光司(双羽黒。「スポーツ冒険家」を名乗った時期もある)

●第64代横綱・曙

 の4人である。


 そしてまた第68代横綱・朝青龍もまた、相撲引退直後はプロレス転向が一瞬報道されたことがある――

 幻の「MAP」という団体でである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/MAP_(%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%82%B9%E5%9B%A3%E4%BD%93)


 高須院長は、この4人はプロレス向きの体と動きではなかったと言っているのだが、さてどんなものだろう。

 仮に日馬富士が本当にプロレス転向したとしても、それでプロレスが復興するかと言えばそんなことはないだろう。

 それはただ、「やっぱりプロレスは“問題児の掃きだめ”」という、世間のイメージと嘲笑を増すばかりだと思う。



 また、たとえば新日本プロレスなんかが日馬富士を受け入れるとも思えない。

 それは全日本にも大日本にも、DDTにさえ言えることである。

 酒に酔ったら激高してビール瓶で殴ったり馬乗りで拳を落としまくるなんて人、団体にいてもらっては困る/怖いではないか。

(どうせマウントパンチをやるなら、まだしもRIZINに出て把瑠都との「元横綱vs元大関」対決をやった方がいいだろう。)



 しかし、それでも日馬富士を受け入れる団体があるかもしれないというのが、プロレスの底知れぬところである。

 引退した大仁田厚など、なんかいかにも日馬富士に電流爆破をやらせたそうではないか……

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新日本11.5大阪PowerStruggle短感-クリス・ジェリコ登場の謎

 スカパーテレ朝チャンネル2で、新日本プロレス11月5日・大阪PowerStruggleを生中継で見た。

 何だか試合自体より、「次の挑戦者」の方が印象づけられる大会だったような気もするが――

 主要試合の感想を、短く書いていこう。


(1) ジュニアタッグトーナメント決勝戦(田口隆祐&ACH vs YOH&SHO)

  YOH&SHOのROPPOMGI3Kが勝利して優勝。

  これは予想していたことではあったが、まだYOH&SHOはそんなに強いイメージがないのが私見である。

  IWGPジュニアタッグ王者としての次の挑戦者はヤングバックスだが、これは楽しみだ。


(2) NEVER無差別級王座戦(鈴木みのる vs 矢野通)

  両者の手首をブルロープで繋ぐ形式のデスマッチ。

  チェーンデスマッチとやってることは全く同じだが、しかし金属のチェーンよりもロープの方がはるかに柔軟なので、選手もやりやすければ見ている方も「余計な痛さ」を思いやらないで済む。

  正直、チェーンデスマッチよりもブルロープデスマッチの方が面白い試合になると思うので、こっちの方が普及してほしいものだ。

  試合結果は鈴木みのるの勝ちで王座防衛だが――

  それにしても矢野通、いまだにシングル王座を獲ったことがないというのは一種の驚きである。

  コミカルレスラーとして人気があるからいいようなものの、これはNOAHでいうモハメド・ヨネやマイバッハ谷口みたいなポジションではないだろうか。


  なんかそろそろ、矢野通の将来を本気で心配する声も出てきていいと思うのだが……


(3) IWGPジュニアヘビー級王座戦(ウィル・オスプレイ vs マーティ・スカル)

  二人の母国イギリスでは、すでにドル箱と言われているカードだそうだ。

  そしてその名に違わぬゲームやアクション映画みたいな試合だったのだが――

  結末は会場の誰もが「え?」と思って沈黙するような、あまりにあっさりした丸め込みでスカルの勝利(王座奪取)。

  しかしその後、KUSHIDAがリングに上がってきたときのブーイングは、可哀想なほどだった。

  これはやっぱり、「またKUSHIDAかよ」という観客の“飽き”としか言いようがあるまい。

  あれだけ今まで熱戦を見せてきても、“飽き”からは逃れられないのだ。なんと恐ろしいことではないか。


  また高橋ヒロムは、今回こそはノックアウトされまいとヘルメットと手袋を着けてようやくマイクアピールすることができた。

  その結果、次の王座戦はスカル、オスプレイ、ヒロム、KUSHIDAの4way(四つ巴)戦となった。

  個人的には、4wayとか3wayとかいうのは、王座戦と王座の価値をすぐ下げてしまいかねない代物である。

 (やっぱりシングルと2チームタッグが一番面白い――

  テレビを見ていて4way試合になると、トイレに行ったり何か用事をしに行ったりする人というのは、結構多そうである。)


(4) IWGP・USヘビー級王座戦(ケニー・オメガ vs バレッタ)

  ヘビー級に転向したばかりのバレッタが王者ケニーに挑み、こう言っては何だが観客全員の予想どおり負けた。

  そしてバレッタには申し訳ないが、試合自体よりはるかに衝撃的なことが試合後に起きる。

  大型ビジョンの映像ではあるが、何と次の(1.4東京ドームでの)ケニーへの挑戦者は、あの現役WWEスーパースターたるクリス・ジェリコだったのである。

  いや確かにクリス・ジェリコはもう46歳で、WWEの主要ストーリーラインの中にいるとはいいがたい。
  
  ジョン・シナやローマン・レインズ、ブレイ・ワイアット、ストローマンなんかが出てくるのとは少しワケが違う。

  だがそれでも、現役のWWE所属選手(スーパースター)であることには変わりない。

  これはちょっと大事件である。

  いったい新日本とWWEの間に、何があった/あるのだろうか。


  ジェリコがWWE所属のままで新日本のリングに上がるのなら――

 (もっとも、来年1月4日時点では実はWWEを退団する予定だとかいうこともあり得るが)

  もしかして現WWEユニバーサル王者ブロック・レスナーと棚橋弘至の、有名な因縁の対決だってあり得るのではないか。


  何にしても、ジェリコの新日本参戦は今大会最大の衝撃である。

  私はプロレス界の情報通などでは全然ないので、他のプロレスファンと同じくこの報に驚き、不思議がるしかない。

  今後の情報を待ちたい。


(5) IWGPインターコンチネンタル王座戦(棚橋弘至 vs 飯伏幸太)

  棚橋が、飯伏のカミゴェもフェニックススプラッシュも大技は全部完封して勝利、王座防衛。

  この試合、戦前の棚橋から飯伏への口撃ないし叱咤が秀逸であった。

  「飯伏より年下のオカダ・カズチカは王者として君臨してる、

   同い年(35歳)の内藤哲也は一大ムーブメントを起こしてる。
 
   じゃあ飯伏は何してる? もっとできるんじゃないのか?」

  というのは、まるで内藤哲也が乗り移ったかのような“正論”だと思う。


  もちろん飯伏がオカダや内藤に匹敵するものを持っていなければ成り立たない叱咤だが、さすが棚橋弘至、プロレス界の顔らしい(相手を口汚く腐すことのない)口撃ぶりである。

  そしてまたまた試合後、「次の挑戦者」が姿を現す。

  これまでの大会で何度も大型ビジョンで流されていた不気味な(連続殺人鬼が住むような部屋で、飛び出しナイフを見せつけている)映像の主は――

  昨年辺りまで新日本でヤングライオンとして戦っていた、ジェイ・ホワイトであった。


  ただ、それがわかったときの観客の反応は芳しいものではなかった。

  そもそもジェイ・ホワイトって誰?と思った人も大勢いたろう。

  しかもホワイト、体つきこそ確かに大きくなっていたものの……

  その顔は以前と全然変わらないヤングボーイ、若々しい好青年のままだったのだ。

 (あんな不気味映像で前フリするのだから、少しはそれにふさわしいメイクでもすればいいのにと思ってしまった。)



  そしてリングに上がって棚橋と対したとき、客席からはかなり大きい「帰れ」コールが起こった。

  KUSHIDAに続く、今大会の可哀想な人第2号である。


  しかし我々は、オカダ・カズチカが帰国して棚橋弘至を破るレインメーカー・ショックが起きる前、オカダに対する観客の反応もこんなだったことを知っている。

  だからジェイ・ホワイトも、(クリス・ジェリコの登場と同日に登場したのはどうにも不運だったと思うが)驚くばかりの強さを発揮して棚橋を葬ることはあり得るだろう。

 (もしかしてそういう役は、棚橋にしか務まらないと思われているのかもしれない……)



 何やら今大会は1.4東京ドームへの前フリ大会だったような気もするが、しかしそれはそれでいいと思う。

 特に新日本とWWEが本当はいかなる関係にあるのかは、プロレス界にとって嫌でも気になることである。

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飛翔天女・豊田真奈美、ついに引退-“世界史上最高の女子プロレスラー”の苦闘の晩年

 11月3日、横浜大さん橋ホールでの30周年記念大会&引退試合で、豊田真奈美(46歳)がついに引退した。

(⇒ デイリースポーツ2017年11月3日記事:さらば“飛翔天女”豊田真奈美50人掛け引退試合完走!「どこも痛くない体に戻りたい」)


 興行自体が現役から全女OB(そして男子選手)までの「50人掛け」という異例な形式で、2度の休憩を挟んだものの4時間近くを一人で戦う、前代未聞の引退試合である。

 最新の週刊プロレス11月15日号(No.1929)でも元タッグパートナーの山田敏代が言っていたように――

 今の豊田の体の状態を考えれば、「本当は引退試合もやっちゃいけない」のかもしれない。

 たぶん関係者も、本当に豊田がこれを完走できるのか、途中で本当に試合続行不可能になってしまい最悪の結末になってしまわないか、危惧するところもあったはずである。

 しかし豊田は、これをやってのけた。

 まさにやられてもやられても(平気なように)立ち上がってくる、“ゾンビ”の異名の面目躍如である。



 そして最後の対戦相手に指名(時間無制限)したアイスリボンの藤本つかさとは――

 初戦はジャパニーズオーシャンサイクロンスープレックスで勝利、

 再戦はジャパニーズオーシャンクイーンビーボムで勝利、

 再々戦でようやく藤本のジャパニーズオーシャンサイクロンスープレックスに敗れ、“介錯”された。


 しかしちょっと思うのは――

 藤本つかさ(34歳)、今まで50人と3時間以上も戦ってきたフラフラの46歳に二度も敗れるというのは、どうなんだろうということだ。


(この大会、サムライTVでも放送してなかったので、見てはいないのだが……)


 それはさておき、上記デイリースポーツ記事に載った「よっしゃ行くぞー!」ポーズの豊田の引退写真は、まさに女王の風格である。

 これまで何度も、何人にも語られてきたことであるが、豊田真奈美は史上最高の女子プロレスラーとの呼び声が高い。

 それも“日本プロレス史上”ではなく“世界プロレス史上”の、である。


 あのAJスタイルズが最も好きなレスラーとして彼女を挙げたとか、WWEディーバたちからもリスペクトされているとか、そういう話は枚挙に暇がない。

 そして1990年代の彼女の試合を見れば、その評価が決して過大ではないことを誰もが(非プロレスファンさえもが)納得するだろう。

 確かに今まで存在した全ての女子プロレスラーの試合を見ることなどできないだろうが、それでも豊田は少なくとも最高ランクの一角にいるに違いない――

 そう思わせる技と運動神経・体の柔軟さなのだ。



 しかし、引退時のマイクでもそれ以前のインタビューとかでも本人が言っていたとおり――

 近年の彼女の試合を見て“史上最高の女子レスラー”とか“天才”だとか感じる人は、正直誰もいなかったろう。


 過去の豊田を、そしてプロレス史の知識がない人が見れば、他の女子レスラーとたいしてやってることが変わらない「ありふれた女子レスラー」の一人になってしまっていたのだ。

 これは無理もないことで、確か数年前の雑誌(kamiproだったと思う)では、「物が二重に見える」状態でプロレスをやっていると言っていたのだから……


 むしろそんな状態で、「体が痛すぎる」状態で、今までリングに上がっていたこと自体を賞賛すべきなのだろう。

(本当は、賞賛してはいけないのだろうが……)


 豊田真奈美は、「自分がプロレスをするのは好きだが、人がプロレスをやるのを見るのはそんなに好きじゃない」タイプの人である。(自分がそう言っている)

 引退しても、プロレスに積極的に関わることはないだろうとも言っている。

 この点、3日前に7度目の引退を果たした(しかし次はレフェリーデビューすると言っている)大仁田厚とは、対極にあるレスラーと言える。


 おそらく今後、プレゼンテーターとかトークバトルとか「全女AGEIN」以外には、もうリングに上がっている(コスチュームを着ている)豊田真奈美の姿を見ることはないだろう。

 しかし豊田の驚異的な試合は、映像でこれからも見ることができる。

(本当に、映像とは偉大なものである。)


 そしてプロレスが続く限り、また新たな「不世出の女子レスラー」が出てくることは充分に期待できるしそれが必然でもある。

 これだけ女子プロレスの規模が縮小してもいまだ新人のデビューは続いているのだから、ある意味プロレス界とは「世話はない」世界なのかもしれない。



 史上最高の女子プロレスラー(私もそう思っている)豊田真奈美に拍手を送るとともに、次の史上最高レスラーが自分の生きているうちに出てくることを、ぜひ期待したいものである。

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元SMAP三人衆(稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾)、プロレスと男色ディーノの洗礼を受ける-芸能人のプロレスデビューは「変わる」か

 11月3日、AbemaTVの特別番組「稲垣・草彅・香取3人でインターネットはじめます『72時間ホンネテレビ』」の企画で――
 元SMAPの三人衆、稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾がDDTの新木場1stRING大会を訪問した。

 そして“ユーチューバー草彅”が男色ディーノとタッグを組んで急遽参戦し、パートナーであるディーノのリップロック(くちびる固め)を喰らった。

 また稲垣吾郎の方は、カメラに映らないところでディーノに尻を触られていたらしい。


(⇒ スポーツ報知 2017年11月3日記事:【72時間TV】稲垣も男色ディーノからお尻触られた)


 本当にDDTは、芸能人をよくプロレスデビューさせる団体である。(最近の代表例はLiLiCo)

 そして男色ディーノは、いつの間にか「芸能人がプロレスデビューするときの門番」みたいな存在になっている。


 サイバーエージェント社の子会社になってからは、ますますそれが加速するだろうと思ってはいたが――

(AbemaTVもサイバーエージェント社の子会社である。)


(⇒ 2017年9月23日記事:DDT、サイバーエージェント傘下になる-これは21世紀のメガネスーパーなのか?)


 早くも元SMAPという超大物芸能人を絡ませることで、その予想は鮮明なものとなった。

 こういうことができるのは、業界最大の団体である新日本プロレスにはないDDTの強みである。

 いかに「こんなのプロレスじゃない」と言われようと、客が入れば(視聴者が付けば)そういう批判も物の数ではない。

 もちろん、竹下幸之介やHARASHIMAのような「本物の(本流の)」プロレスラーの育成も不可欠である。

 さすがに全部が全部芸能人や男色ディーノみたいな試合だったら、アブクのようなにわかファンしか会場に来なくなってしまうだろう。

(あのハッスルでさえ、本物のプロレスラー抜きでは決して成り立たなかった。)



 しかしあのSMAPが(すでに解散しているとはいえ)プロレスのリングに上がってプロレスデビューを果たすとは――

 さすがにここまで予想していた人は少なかったろう。

 これまで「芸能人がプロレスデビューする」といえば「都落ち」とか「落ちぶれた」などと思われるのが定番であったのだが……

 もしかすると大資本がバックに付いたDDTは、そんな国民的意識さえ変えてしまうのかもしれない。


 そうだとすると、DDTが全国地上波テレビに進出し、新日本に肩を並べる日が来るというのも、まんざら夢物語ではないと言えるだろうか……?

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デストロイヤー叙勲! 伝説の「vs力道山 リング真上から撮った四の字固め」写真

 プロレスファンにとっては寝耳に水の朗報である。

 11月3日、政府は平成29年秋の叙勲対象者を発表した。

 その中に何と、あのデストロイヤー(本名リチャード・ベイヤー。87歳)の名があったのだ。


 むろんというか叙勲理由は「プロレスの大スターだったから」ではなく、「日米の青少年交流に尽力したから」である。

 しかしもちろん、今回の叙勲対象者の中で最も注目を集める存在であることは間違いない。

 プロレスに全く興味がない人でも、叙勲者の中に「デストロイヤー」という名があったら、「これは何?」と思わずクリックしてしまいたくなるものだ。

 当然ニュース価値もあるから、さっそく産経新聞はアメリカ・ニューヨーク州でデストロイヤーのインタビューを取っている。

(⇒ 産経新聞2017年11月3日記事:平成29年秋の叙勲旭日双光章受章のデストロイヤーさんインタビュー 引退から24年、いまの生活は? 「力道山がナンバーワン」)


 それにしても力道山とデストロイヤーが戦った1963年(この年11月にケネディ大統領が暗殺され、その1ヶ月後に力道山が死んだ)と言えば――

 今のプロレスファンにとってははるか時の彼方である。

 まさに「往時茫々」である。(なにせ半世紀以上も前の話だ。)

 それでもデストロイヤーの名には、いまだに人にクリックさせる力がある。その知名度は、プロレス界の外でもまだ死んではいない。

 これは驚くべきことでもあり、喜ぶべきことでもある。
  

 ところで上記インタビュー記事はそんなに長くもないのだが、面白い記述が満載である。


●当時のニューヨーク州では、覆面して試合をすることが許されていなかった。

●来日する際は、2001年のアメリカ同時多発テロが起きるまでは、マスク姿で空港の入国審査を受けていた。

●ウール製のマスクは付け心地が悪い。

 別のレスラーからマスクを借りたら、そのまま食事ができるほど快適だった。それは女性用のガードルだった。

 すぐに妻とデパートに買いに出かけ、売り場で女性用のガードルを頭からかぶった。みんなが自分を見にやってきた。



 そして、今のプロレスについては――


●「私は、プロフェッショナルなレスラーであることを常に心がけてきた。

  観戦する人に、そういう印象を与えることに努めていた。

  ただ、今のレスラーは、本来のレスリングをしているとは思えない。

  レスリングは単純な試合だ。

  ただ、ヘッドロックやトーロックをかけて格闘することだ。

  レスラーが椅子で頭を殴っても、私は興奮しないよ」



 何だか時期的に、大仁田厚へのメッセージに聞こえてしまうのは仕方ないことである。

(10月31日の引退試合では、大仁田はいつにも増してNOSAWA論外の頭を椅子で叩きまくっていた。)


 また「自分がプロフェッショナルなレスラーであることを、観客に印象づけることに努めていた」というのも、何だか意味深な意味がありそうではないか。


 さて、叙勲となれば皇居での天皇陛下への拝謁があるのだが――

 「日本人の前ではマスクは脱がない」と断言している以上、もしかしてデストロイヤーはマスクを着けて拝謁するのだろうか?

 もしそんなことになれば、(これは調べないでもわかることだが)デストロイヤーは日本史上初めて、覆面をかぶって天皇に拝謁した人間ということになる。


 これって、ザ・グレート・サスケが県議会議員時代、マスクをかぶったまま県議会に出ていたのを凌ぐ「快挙」である。

 はたして宮内庁がこんなことを受け入れるのか定かではないが、しかしデストロイヤーには特例として許すことになるのだろう。

 何と言っても「マスクを脱がなきゃ拝謁は許さん」などと言えば、天皇も宮内庁も狭量だとして評判を落とすからである。 


 最後に、デストロイヤーと言えば力道山、力道山vsデストロイヤーといえば――

 あの、「四の字固めを真上から写した写真」である。

 おそらく「力道山」で画像検索したことがあるならば、誰もが必ず目にしたことがあるはずの写真である。 

 これは本当に印象的で、写真というものの力をものすごく感じさせる傑作だと思う。

 そしてなぜ現代のプロレスではこういう「真上からの映像」を映すことが滅多にないのか、非常に疑問にも思わせる。


 デストロイヤーの叙勲を祝して、以下にこの写真群を掲げる。

20171103力道山vsデストロイヤー1

20171103力道山vsデストロイヤー2

20171103力道山vsデストロイヤー3

20171103力道山vsデストロイヤー4

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Appendix

プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙

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