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征矢学、日向小陽と結婚していたと発表-GetWild時代の面白さ復活か

 9月16日、NOAH所属の征矢学が、自身のYouTubeチャンネル「そやそやテレビくん」の開設を発表した。

 また、そのチャンネルで、実は(休業中の)女子プロレスラー・日向小陽(ひゅうが こはる)と結婚していたことを発表した。

(⇒ BBMスポーツ 2023年9月16日記事:NOAH・征矢学が人気女子プロレスラーの日向小陽との結婚を電撃発表!「二人でYouTubeがんばっていきたい」【週刊プロレス】)


 これは確かに、意外な組み合わせと言うべきか……
 
 私の記憶では日向小陽という女子レスラーのファイトスタイルに、現在の征矢学のそれと通ずるところはあまりなかったと思うのだが……

 しかしプロレスラーのプライベートは、当たり前と言えば当たり前だが、リング上とは別物である。


 プライベートで通じ合うところがあったからこそ結婚したのであって、今回の初回チャンネルでも仲睦まじいところが伝わってくるようで何よりである。

 ところで繰り返しになるが、このたび征矢学が自身のYouTubeチャンネルに付けた名は、「そやそやテレビくん」……

 このチャンネルでは自身のありのままのアットホームな姿を伝えていきたいという。

 これもまた、現在の征矢学の「禁欲ストイックな真剣ファイトスタイル」には全然そぐわないネーミングでありコンセプトだ。

 そこで思うのが、征矢学はかつての「面白・陽気」キャラクターに回帰するのではないかという推測である。


 かつて征矢学と大森隆男とのタッグチーム「GetWild」は、プロレス界随一のタッグチームであった。

 特にその会見の面白さは絶品で、その面白さの立役者は主に征矢学の方であった。

 しかし征矢学はNOAH移籍を主たる契機として、あの面白キャラを完全封印してしまったのだ。

 それからもうだいぶ経つが、あの面白さは今でもプロレスファンの間に深い印象を残しているはずで――

 今でもGetWildの再結成、征矢学が「元に戻る」ことを期待しているファンは、相当多いのではなかろうか。

 そして征矢学の真骨頂と素の姿は、あの面白さにあるんじゃないかとも思うのである。(別に、素の姿が真面目じゃないと言っているわけではない。)

 プライベートが面白く陽気な人だからこそ、日向小陽という(陽性の)女子レスラーと交わりができたんじゃないかと思うのである。

 どうも今回の結婚発表といい、「そやそやテレビくん」のチャンネル名といい、そこでの様子といい……

 征矢学がGetWild時代のキャラクターに回帰する兆候は、かなり濃いように思える。

 それもまた、ファンは暖かく(喜んで)迎えてくれるのではなかろうか。
 
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竹下幸之介、ケニー・オメガ超え-世界的レスラーに飛躍なるか

 9月3日(日本時間では4日)、AEWの大会「ALL OUT」において、竹下幸之介がケニー・オメガをシングルマッチで下した。

 AEWでは不敵なヒールである竹下幸之介――リングネームは「Konosuke Takeshita」とそのまんま――は、日本語で「お前ら見たらわかるやろ。俺がプロレスの頂点に立ったんや!」と不敵に言ったとのこと。

(⇒ 東スポweb 2023年9月4日記事:【AEW】竹下幸之介がケニー・オメガに勝利!「俺がプロレスの頂点に立ったんや」)



 さて、竹下幸之介は今でもDDTの選手である。AEWとのダブル所属である。

 そして、つくづく「世界第2のプロレス団体」AEWに行って良かったものだと思う。

 考えてみれば、もしケニー・オメガがDDTにまだいて(つまりAEWは生まれなかったとして)竹下幸之介もまたDDTだけの所属選手だったとしたら――

 今頃(竹下28歳・ケニー39歳)は確かに竹下幸之介がケニー・オメガ超えを果たしていて全然不思議でなかっただろう。

 いや、もうデビュー(2012年)当初の高校生時代から大器の扱いであった竹下幸之介のこと、2020年くらいにはそれを達成していたとしても全くおかしくない。

 しかし(別にDDTを腐すわけではないが)それがDDTのリングで起こっただけだとすれば、たぶんそんなにオオゴトとは思われなかったと思う。


 だがAEWという大舞台でそれをやったおかげで、竹下幸之介にとっては「日本限定レスラー」でいるよりはるかな一大飛躍を遂げられたはずだ。

 またAEWに申し訳ないことを言うようだが、次なる日本人大物レスラーとしてWWE入りだって夢ではないのではないか。

 まあ、私はAEWの試合をPPVとかで見ていないので、本当はそれほど書くことはないのだが……

 しかしこれから30代前半というプロレスラー絶頂期を迎える竹下幸之介には、ぜひ世界的レスラーへの階段を上ってほしいものである。

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AEWイギリス大会、驚異の観客「8万人」-WWE以外の選択肢あらわる

 8月27日(日本時間28日)、アメリカ・AEW(オール・エリート・レスリング)のイギリス大会「ALL IN」が、ロンドン・ウェンブリースタジアムで開催された。

 東スポwebでは、その大会のうち2つの試合が掲載されている。

(1) ケニー・オメガ (×)&アダム・ペイジ&飯伏幸太 vs ジェイ・ホワイト&ジュース・ロビンソン&竹下幸之介 (◯)

(2) ウィル・オスプレイ (◯) vs クリス・ジェリコ (×)

(⇒ 東スポweb 2023年8月28日記事:【AEW】飯伏幸太と竹下幸之介が聖地ウェンブリー参戦! 竹下はケニーから大金星)


(⇒ 東スポweb 2023年8月28日記事:【AEW】〝UK王者〟オスプレイが8万大観衆の前で凱旋勝利! 52歳ジェリコも貫禄の大健闘)


 これは確かにドリームマッチみたいなカードで、試合内容も素晴らしかったようだ。

 しかし、それより何より日本のプロレスファンの度肝を抜くのは、この大会の観客数が「8万人超」と書かれていることだろう。

 あなたもこの報道を見たときは、「は、8万だと……?」とビックリしなかっただろうか。

 これは近年の新日本プロレス年間最大イベント1.4東京ドーム大会の、優に2~3倍の数である。

 世界最大のプロレス団体WWEのレッスルマニアに、勝るとも劣らない数字である。

 いったいイギリスのどこにそんな多くのプロレスファンがいるのか、どうやったらイギリスでそんな多くの観客を集められるのか――

 8千人でも御の字だと思っていた私は不明を恥ずるばかりだが、しかしこれって驚異的・脅威的実績ではあるまいか。

 
 AEWは、豊富な資金力で知られている。

 オーナーのトニー・カーン氏が大富豪だからである。

 これはもう、企業プロレスを超えた大富豪プロレスとでも言うべきだろうか。

 決して所属レスラー・参戦レスラーの力量を軽視するわけではないが、今回の(本国でさえなくイギリスでの)集客的大成功は、この大富豪プロレスというものの威力をまざまざと見せつけたように感じられる。

 そしてまた、AEWが文句なく「世界第2のプロレス団体」だということを世界のプロレスファンに印象付けたとも思う。
 
 あとは本国アメリカで「10万人イベント」を成功させたとすれば、WWEと並び立つ「世界双璧のプロレス団体」に成り上がることも全然夢ではないだろう。

 それは日本人レスラーにとって、WWE以外の海外進出の選択肢ができることを意味する。

 もちろん今までもAEWという選択肢はあったのだが、それがWWEと天秤にかけていい選択肢として鮮明に浮かび上がってきたのである。


 私は当然、AEWに上がるギャラがどれだけのものか知らない。

 しかしやはり、心配にはなるのである――

 飯伏幸太も竹下幸之介も、アダム・ペイジもジェイ・ホワイトもジュース・ロビンソンも、そしてウィル・オスプレイも、

 新日本やDDTでもらう報酬の何倍の報酬をAWEから支払われ、提示されているのだろうかと。


 オスプレイは新日本との次期契約をしようかどうか迷っているらしいが、おそらくそれは報酬額がかなり違うだろうからである。

 
 昨今の日本では、「安い日本・安すぎる日本」というのが社会の中心テーマの一つとなっている。

 そしてプロレスは、昔から社会を映す鏡だと言われてきた。

 そしてここでもまた、安い日本から高い海外への選手流出の道が開かれたのかもしれない。

 その流出先は、WWEだけでなくAEWもという2倍に増えて……

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ブレイ・ワイアット死去36歳-現代怪奇派レスラーの頂点を失う

 8月25日、WWEはブレイ・ワイアットことウィンダム・ロタンダが急死したことを発表した。享年わずか36歳。

(⇒ CNN 2023年8月25日記事:米プロレスラーのブレイ・ワイアットさん死去、36歳 WWE発表)


 前日のテリー・ファンクの死去発表も悲しみではあるが、テリーは79歳だった。

 しかし今度は(欠場中とはいえ)バリバリの現役レスラー、しかもWWEでトップ級の有力有名レスラー、かつ36歳である。

 これはかなりショッキングな悲報と言わねばならない。

 もともと心臓に病気を抱えていたようだが、昨年には新型コロナに感染し、それが症状を悪化させたのかもしれない。

 あまりに残念である。

 アメリカのプロレスファン、特にちびっこプロレスファンには、大げさかもしれないがずっと忘れられない知らせになるのではなかろうか。


 ブレイ・ワイアットは、プロレス界に古来から続く「怪奇派」レスラー――包帯グルグル巻きのザ・マミーとか――の最新版であり、最新の頂点だった。

 不気味な悪魔の仮面、ランタンを掲げ持っての入場、リングの下からマットを破いて現れて対戦相手を攻撃する……

 さながらキン肉マンのリアル実写版とでも言おうか、とにかくそんなのが異様に似合うレスラーだった。

 また、子ども向け番組を模したファイアフライ・ファンハウス(楽しいホタルの家)は、きっとWWEの大人気コーナーの一つだったろうし、それこそアメリカのちびっこプロレスファンの脳裏に深く刻み込まれていたに違いない。

 怪奇派レスラーというのは演劇派レスラーとも言い換えられるだろうが、それが彼の場合は面白レスラーの意味でなく、名誉ある称号でもあった。

 その集大成とも言えるのが、2020年のレッスルマニア36(無観客興業)でのジョン・シナとの一騎打ちで―― 

 まさに演劇としか言いようがないその“試合”は、さしものWEEでもこれをプロレスの試合と呼んでいいのかどうか、大いに物議を醸した一戦だった。


(いちおう、ワイアットの勝利となっている。)


 しかしワイアットにはその怪奇派の枠を超えて――キャラ変とも言う――、まだまだ躍進の余地があったはずである。

 まだまだ、春秋に富んだ未来があったはずである。

 それが、たった36歳でこの世を去った。

 これは、あんまりな現実ではないか。
 
 だがたぶんアメリカには、いや世界中には、ワイアットの悪魔の勇姿(狂姿)を記憶にとどめる何十万人ものちびっこプロレスファンがいるはずである。

 だから近未来には、やはりワイアットの衣鉢を継ぐ素晴らしい怪奇派レスラーが現れることを期待したい。

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テリー・ファンク死去79歳-テキサス・ブロンコは日本のレジェンドに

 8月23日、WWEはテリー・ファンクが死去したことを発表した。

 享年79歳、死因・死亡日には触れられていない。

(⇒ 東スポweb 2023年8月24日記事:テリー・ファンクさん死去 79歳 盟友リック・フレアー追悼「あなたの代わりは誰もいない」)


 テリー・ファンクと兄ドリー・ファンク・ジュニアは、日本のプロレス史上最高峰の外国人兄弟レスラーであった。

 これに知名度で匹敵するのは力道山と戦ったシャープ兄弟くらいだが、しかし現代プロレスに繋がる人気と影響度はその比ではない。

 そんなテリーは文字どおりレジェンドの名に値するが、特に有名かつ重要なのは次の2つだろう。

(1) 1977年12月15日、全日本プロレス「ザ・ファンクス vs アブドーラ・ザ・ブッチャー&ザ・シーク」タッグ戦

(2) 1983年に涙の引退ツアー、しかし1年後に復帰



 (1)は、プロレスファンなら誰でも知っている超有名試合。

 あの「ブッチャーのフォークでテリーが腕を突き刺され大流血、しかし兄弟の怒りの猛反撃で逆転大勝利」の試合である。

 本当に、この試合でプロレスにのめり込むようになったとか、プロレスラーになりたいと決意したとか、そんな話をどれだけ聞いてきたかわからない人も多いのではないだろうか。

 もしかするとこの試合は、日本のプロレス史全体を通じてのベストバウト、史上最重要試合、少なくともその10選には入る。

 まさに「レジェンド試合」の一つであって、何と46年経った今でもプロレスファンなら「誰でも知っている」「知ってなきゃおかしい」――たとえ「テリーがブッチャーにフォークで刺された」という内容だけだとしても――くらいに知られている。

 こんな試合は、他にほとんどないものだ。

 
 そして、この(1)がテリーの栄光だとすれば、汚点とされるのが(2)。

 あれだけ涙・涙、フォーエバー・フォーエバーで見送ったはずのテリーが、わずか1年後にアッサリ現役復帰した――

 これについてもまた、「幻滅した」「怒りを感じた」と回顧する人の話をどれだけ聞いてきたかわからない(笑)


 これは日本プロレス界のいわゆる「引退詐欺」の元祖であり、これがなければ大仁田厚もその他のレスラーにしても、

 「引退しても復帰するのが半ば当然、ファンからも復帰待望論が出るのが別に普通」

 という、現代日本プロレス界の風土を作った要因なのかもしれない。

 (1)も(2)もひっくるめて、テリー・ファンクというレスラーが日本のプロレス界に与えた影響は甚大である。


 そんなテリーは、奇しくもアントニオ猪木と同じ79歳で亡くなった。
 
 プロレスラーとしては長命な方と言えるが、しかし晩年は認知症を患っていたという。

 キャリア後期は名うてのハードコアファイターとして鳴らした男にとっては、本人にもファンにも辛い晩年だったろう。

 しかしテリーの名は、日本プロレス界でフォーエバーである。

 テキサス・ブロンコは、日本の地でレジェンドとなった。

 思えば数奇な運命であり、本人にとってもファンにとっても、幸福な運命であったのではないだろうか――

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Appendix

プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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