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オカダV10、SANADAを下す-勝敗でなく内容を競うのは、プロレスの進化か堕落か

 2月10日の新日本・エディオンアリーナ大阪大会で、オカダ・カズチカがSANADAを下してIWGPヘビー級王座10度目の防衛に成功した。

 これは永田裕志の記録に並び、あと一度で棚橋弘至の記録に並ぶ。

 しかしもちろん、オカダがSANADAを下すのは当然わかっていたことである。

 プロレスファンのほぼ100%、観戦に行った人さえほぼ100%がそうなるだろうとわかっていたことである。

 SANADAが勝ってIWGPヘビー級王者になって、その後の展開はどうするというのだ。

 内藤哲也さえ勝たなかったのに、SANADAが勝つはずないではないか?



 そしてオカダは3月の旗揚げ記念日大会でIWGPジュニアヘビー級王者ウィル・オスプレイと対戦することを宣言、本人とも合意した。

 どうも旗揚げ記念日にIWGPヘビー級王者とジュニアヘビー級王者が対戦するのは、例年の恒例行事(伝統)になってきたようである。

 言うまでもなく、オカダが勝つに決まっている。

 
 新日本の、すなわち日本プロレス界の最高峰の王座であるIWGPヘビー級は、もう勝敗ではなく試合内容を争うものになっている。

 これはプロレスの進化なのか完成形なのか、退化なのか堕落なのか――

 むろんそれで客が集まっているならば、進化だろうと退化だろうとそれが“正しい”。

 プロレスが本当に勝敗を争っているのではなく、むしろどうやって魅せるかを目的としているものだ――

 ということを、世間一般どころかプロレスファンの大部分さえ共通認識として持っている時代には、

 勝敗はわかりきっていていいからとにかく内容だ、と割り切るのも環境に適応的と言えるだろう。



 ただこの正しさというもの、決して一方には落ち着かないものである。

 その揺り戻しは、近いうち必ずやってくるはずだ。


 もしかしたら新日本を実地に観戦に行く人たち(ニワカでなければ)の中には……

 その揺り戻しがいつ起こるか、それを目撃したいがために行っている人が多いのかもしれない。

 はたして誰がオカダを倒すのか、という命題に答えが出ない程度には、新日本のヘビー級は混沌としている。

(口の悪い人だったら、「内藤(とEVIL)以外みんなパッとしない」とか「みなドングリの背比べ」とか言うだろう。)



 今のところ、オカダに勝って新日本のその後の展望を開ける人と言えば、内藤哲也くらいしか思いつきようがない。

 あれだけ大量の選手陣を抱えていながらこの有様というのは、ちょっと意外なくらいの「人材難」である。

 新日本のオカダへの“集中投資”は、近未来の新日本にどんな影響を及ぼすのだろうか……


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五輪トンガ代表・極寒の中、上半身ハダカで入場-彼のプロレス転向説

 平昌オリンピックの開会式で、南国トンガはノルディックスキー代表のピタ・タウファトファ(34歳)が――

 零下10度前後の極寒の中、上半身ハダカの民族衣装をまとって旗手を務めたことが、絶賛と話題を呼んでいる。

(⇒ 産経ニュース 2018年2月10日記事:極寒の中、上半身裸で入場行進したトンガ選手 寒さに強いだけじゃない 競技歴1年で五輪出場!)

(⇒ ハフィントンポスト 2018年2月9日記事:トンガの民族衣装に世界が衝撃 平昌オリンピック開会式(画像集))


 しかもこの人、経歴が面白いほど異色である。

 4年前のリオオリンピックでも今回と全く同じ格好で旗手を務めたが、その時はテコンドーの選手としてだったのだ。

 それが「今度は最も困難なスポーツに挑戦したい」として、2017年までは雪を見たこともなかったのにノルディックスキーを選んだという。

 そしてたった1年で、オリンピック出場である。

 まったくスゴイといか言いようのない人だが……

 ちょっとツッコミを入れるとすれば、トンガのノルディックスキー競技人口って、この人だけじゃなかろうか。

 それはまあ日本やノルウェーで出場を目指すよりは、はるかに簡単なのではなかろうか。


 それはともかくプロレスファンなら、こんな話を聞いて「バスケからレスリングに転向してたった2年くらいでオリンピックに出場した」あのジャンボ鶴田を思い出さないわけがない。

 またピタ・タウファトファの体格は、「身長190センチ・体重100キロ」――

 その肉体といいパフォーマンス精神といい、もう完全にプロレスラー向きのように思える。

 さらにトンガという一小国が、バッドラック・ファレやタマ・トンガというような、なぜかプロレスラーを続々産出する国として知られているのもこれを後押しする。


 ひょっとしてこの人、ノルディックスキーの次は本当にプロレス入りを目指すのではないか。

 テコンドーをやっていたのだから、格闘技の基礎はあると言っていいはずである。

 こんなにチャレンジ精神というか好奇心が旺盛なのなら、その可能性もありそうである。

 私はトンガに行ったこともないし、まして地元のテレビ番組を見たこともないが――

 タウファトファさん、ファレやタマらのことは話に聞いているはずだろう。

 そしてもしこの人がプロレスラーになるなら、スカウトするのはやはり新日本プロレスということになるだろうか。

 “過激な仕掛け人”新間寿が今でも新日本で幹部をしていれば、それくらいのことは簡単にやっただろう。

 これが実現すれば、新日本(と言うより日本のプロレス団体)は、久々にオリンピック出場者を獲得することになるのだが……


 それにしても、なぜ――

 南太平洋に散らばる砂粒のような島国の中で、どうしてトンガばかりがこんなにもプロレスラーやアスリートを生み出すのだろうか。

 (サモア・ジョーという人もいるが)


 トンガの総人口は、わずか10万人。

 しかし人口当たりのプロレスラー・格闘家・アスリートの割合は、世界最高レベルのように思える。

 トンガ、それは21世紀の今こそ、神秘の格闘王国と言えるかもしれない……


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中邑真輔、地上波ワイドナショーで特集 ⇒ 古市憲寿vsハチミツ二郎は肩すかしに

 2月4日放送のフジテレビ系ワイドショー番組「ワイドナショー」で、先日WWEのロイヤルランブルに優勝した中邑真輔の特集が組まれたらしい。

(私はこんな特集があるとは知らなかった。そもそもワイドナショーという番組自体知らなかった。)


 そこで社会学者・古市憲寿氏(またこの人だ)と芸人のハチミツ二郎との間で、ちょっとしたバトルがあったと報じられている。

(⇒ スポーツ報知 2018年2月4日記事:中邑真輔の「ロイヤルランブル」優勝を「ワイドナショー」で特集…古市憲寿氏「そもそもプロレスって本気の戦いなんですか?」)

(⇒ 2017年10月2日記事:社会学者・古市憲寿「現金は汚いから使いたくない。使ってる人は頭が悪い」-“学者病人”と亡国の予兆)

 上記スポーツ報知の記事で、“バトル”の応酬だけ抜き出してみると、次のようである。


古市「そもそもプロレスって本気の戦いなんですか?」

ハチミツ「本気に決まっているじゃねぇか」

ハチミツ「これ結構重要で、日本ってスポーツとしてプロレスをやっているじゃないですか。ここ(WWE)はスポーツエンターテイメントって社長(ビンス・マクマホンjr.)が言っている」



 いやはやこれはまったく、肩すかしの応酬と言うべきだろう。

 古市氏は「プロレスって本気の戦いなんですか?」と問う。

 言うまでもなく、これは愚問中の愚問である。

 もちろん本気で戦っているし、問われた方は堂々と&簡単に「本気だ」と答えればよい。


 むろん古市氏の問いの真意は、

「プロレスって結末の決まったショーじゃないですか?」

 というものだったろう。

 だったらストレートにそう聞けばいいものを、なぜか「本気で戦ってるんですか?」と聞いてしまう。

 結末が決まってようとショーだろうと、本気でやってるに決まってるではないか。


 まさか古市氏も他の誰だろうと、「演劇をやってる人って、本気で演じてるの?」などという愚問を発しはしまい。

 だって、本気で演じてるに決まってるではないか?



 だから今回の古市氏の問いは、優しいというか遠慮してるというか、非常にヌルい問いであったとしか言いようがない。

 しかも問いかけの相手は、メキシコでプロレスラーのライセンス登録をした“本物の芸人兼業プロレスラー”ハチミツ二郎である。

 「実際のところ、プロレスって結末の決まったショーなんですか?」と聞くのにこれ以上の相手、これ以上の機会は滅多にあるものではない。


(ハチミツ二郎が本物のプロレスラーだと番組内で紹介されたのか、古市氏が知っていたのかは、私は知らないが……)


 それなのに古市氏の口から出たのは、「本気でやってるんですか?」などという、実に的外れな質問だったのだ。

 あの常々“炎上を狙って”発言しているかのような古市氏にして、かくのごとし……

 古市氏のような人物でさえ、「プロレスは結末の決まったショーなんですか?」と地上波テレビでプロレスラー・プロレス関係者に面と向かって問いかけるのは、心の自主規制がかかってしまうものなのだろうか?


 私は密かに、ついに地上波テレビでこんな発言(問いかけ)をする人がもしいるとすれば、それは古市氏だろうと“期待”していた。

 しかしその期待も、どうやら肩すかしだったようだ。

 残念である。

(⇒ 2016年4月17日記事:WWE、日本直接侵攻 その3 なぜ日本のプロレスは全国地上波ゴールデンタイム放送を獲得できないか)


 だが考えてみれば、古市氏がプロレスに言及したのは、管見の限りこれが初めてのはずだ。

 プロレス流に言えば、古市氏はまだデビュー戦を終えたに過ぎない。

 古市氏がプロレス界を揺るがすシュートレスラーになるかならないか、これからを“期待”しておこうではないか……


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中邑真輔・ASUKAがWWEロイヤルランブル制す、ロンダ・ラウジーvsASUKA実現へ、桜庭和志新格闘イベント旗揚げ

 2018年は、しょっぱなから飛ばしすぎである。

 米国時間1月28日に行われたWWEのロイヤルランブルで、男子部門では中邑真輔が、女子部門ではASUKA(華名)がそれぞれ優勝した。

 何と男女両方とも日本生まれ・日本育ちの日本人レスラーが独占である。

 しかも女子部門ロイヤルランブルは史上初なので、ASUKAは栄光ある初代優勝者となった。


(⇒ バトル・ニュース 2018年1月29日記事:中邑真輔がロイヤルランブルで日本人初優勝の快挙!レッスルマニアで中邑vsAJスタイルズのWWE王座戦が決定!)


(⇒ バトル・ニュース 2018年1月29日記事:アスカが史上初の女子ロイヤルランブル戦で優勝!カイリ・セインは惜しくも敗退!元UFC王者のロンダ・ラウジーがレッスルマニアでアスカに対戦要求?!)


 いやもちろん、WWEのプロレスというのは最初から結末が決まっているのだろう。

 そんなことは日本在住のWWEユニバースも百も承知だろう。

(⇒ 2017年9月17日記事:「中邑真輔またも王座戴冠ならず」とジンダー・マハルのWWE内幕インタビュー)


 しかしやはり、何でもないショボいレスラーにそんな役を回すわけには行かないのである。

 やっぱりこういう世界での“実力”という、いわく言いがたい――勝敗だけを争う他のスポーツでは推し量れない――能力がずば抜けていなければ、こんな役にはならないのである。

 中邑真輔とASUKA、この両名に対するWWEの経営陣やファンの評価は、途方もなく高いと言わなければならない。


 これで4月8日のWWE年間最大イベント「レッスルマニア34」では、中邑真輔がWWE王者・AJスタイルズと戦うことが決定した。

 両者のシングル対戦は2016年1月4日以来――

 つまり、新日本プロレス・東京ドーム大会以来2年ぶりだ。

(その時は中邑がボマイェ、今のキンシャサ・ニーストライクで勝利。)


 これは日本のプロレスファンにとってみれば、新日本プロレスがWWEのメインイベントを奪取したようなものだろう。

(しかしもちろん今の二人は、まごうかたなきWWEのレスラーである。)


 さらにさらに、あのUFCバンタム級の絶対王者だったロンダ・ラウジーまでがWWEと契約し、ASUKAのいるリング上に登場した。

 ラウジーはASUKAに握手の手を差し伸べるが、ASUKAはそれを払いのけて拒否。

 何とまぁ、「華名 vs ロンダ・ラウジー」なんていうカードが確定的な模様なのだ。

(⇒ イーファイト 2018年1月29日記事:【UFC】元UFC絶対女王ロンダ・ラウジーがWWEと契約)


 ラウジーはたぶん、日本にいてはわからないが世界的な女スーパースターである。

(そして、新妻ながら水着のボディペインティングで登場し、話題をさらう美女でもある。)

 日本のプロレスファンなら誰でも感じるように、こんなMMA女戦士とフィットした戦いができるのは、確かに華名しかいなさそうだ。

 どうやらそれは、WWE上層部にとっても同じ考えなのだろう。



 だが、そのASUKAの隣にはベルトを肩にかけたシャーロット・フレアーもいた。

 ラウジーがASUKAと戦うなら、もちろんシャーロットともやるだろう。

 天龍源一郎を凌ぐ世界的「ミスタープロレス」リック・フレアーの娘が、元UFC王者のラウジーと戦う……

 アメリカの思索系プロレスファンにとっては、このシチュエーションはもうたまらんのではなかろうか。


(もっともそれがプロレスのリングで行われるというのは、総合格闘技のリングで行われることよりはインパクトが少ないが……)



 翻って日本では、UFC殿堂者でありMMAの英雄である元Uインターのプロレスラー・桜庭和志が、新格闘イベントの旗揚げを宣言した。

(⇒ イーファイト 2018年1月29日記事:【QUINTET】桜庭和志がプロ格闘技イベント旗揚げ)


 そのイベント名は「QUINTET(クインテット)」――

 五人組または五重奏を意味する言葉で、その名のとおり(柔道でお馴染みの)5対5団体勝ち抜き戦の形式である。

 打撃は廃し、投げと組み技のみで行われるらしいが、これは確かに桜庭の最近の試合――グラップリングマッチしかやらなくなっている――の傾向に合致する。

 だがこれは桜庭の“グラップリングが好き”という嗜好だけによるのではなく、やはり格闘家の安全性を考慮したものでもあるかもしれない。


 その点、何だか前田日明がずっと前から言っている「マウントポジションからのパウンドは危ないから止めるべき」の意志を継いでいるとも言えるだろうか。


 日本でもアメリカでも、プロレスでもMMAでも、いよいよ新しい動きが年の初めから活発になってきた。

 今年のプロレス・格闘技界は、期待できるor荒れる予感がビンビンである。

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ジェイ・ホワイト戴冠、バレットクラブ分裂、ゴールデン☆ラヴァーズ復活-新日本「冬の札幌で何かが起こる」という伝統

 スカパーのテレ朝チャンネル2で、1月28日・新日本北海きたえーる大会2日目を生中継で見た。

(と言っても都合により、後半だけだが……)

 前日の鈴木みのる戦で右膝を攻められまくった棚橋弘至は、やはり欠場。しかも長期にわたる可能性がある。

 そして2日目大会の目玉はやはりメインイベント「ケニー・オメガ vs ジェイ・ホワイト」のIWGP-USヘビー級王座戦で――

 挑戦者ジェイ・ホワイトが王者オメガを破り、第2代王者となった。



 このこと自体は、かなり多くのプロレスファンが予想していたのではないかと思う。

 何と言ってもホワイトは1月4日のIWGPインターコンチネンタル王座戦で、棚橋弘至に敗れたばかり。

 ここで王座戦2連敗してしまうと、その“スイッチブレード”なる格好いいキャラクターや――

 実況解説陣がやたら褒めまくるその素材・期待感というのが、全く確立できなくなってしまう。


 だから私もホワイトが勝つんだろうなと思いながら見ていたのだが、確かに試合内容は1月4日の棚橋戦よりはるかに良質のものだった。

 これは不吉なことでもあって、つまり今現在の棚橋には――

 もうかつてのような、「相手の力を存分に引き出して、その上で自分が上回って勝つ」という芸当が、できなくなっているのではないだろうか?


 そして代わりにそれができるのは、やはりケニー・オメガだということになるのだろう。

 精彩を欠く棚橋のプロレス力の不調が、たまたま現在満身創痍だからという理由なら良いのだが……


 さてホワイトについて言えば、その得意技は「(連続)低空バックドロップ」と、必殺技の「ブレードランナー」と言っていいのだろう。

 しかしそれを除けば、相当地味なレスラーのように思えてしまう。


 試合途中にはアントニオ猪木を思わせる「インディアンデスロックからの鎌固め」も繰り出していたのだが……

 その体の反り具合は非常にカタく、同じ技を女子レスラーが素晴らしいブリッジでやるのを見慣れた目からすれば、何とも見栄えのしない光景としか言えなかった。

 どうも彼、自分から能動的に攻めかかるタイプではなく――

 相手の技を受けまくってそれでも死なず、むしろ不気味に笑って反撃してくるという、「イケメンゾンビ系」レスラーのようである。

 これは案外、今まであんまりいなかったタイプではなかろうか。


 
 一方ケニー・オメガの方は、試合後にバレットクラブの面々と揉め――

 結局は全員に裏切られ、リーダーでありながらバレットクラブ追放という形になった。

 今後はたぶん、Codyが第3代リーダーとしてバレットクラブを率いていくのだろう。

 この“ケニーがバレットクラブ追放”というのもまた、プロレスファンなら遅かれ早かれいつかは起こると思ってきたことである。

 ケニーがバレットクラブを追放される時というのは、次の3パターンしかないはずだった。

(1) ケニーがWWEに行く

(2) 飯伏とのゴールデン☆ラヴァーズが復活する

(3) その他


 である。

 (3)を選択肢に入れるのはともかく、(1)または(2)がいつかは起こるだろうとプロレスファンは思ってきた。

 しかし(2)がこんなに早く――ケニーが1月4日にクリス・ジェリコに勝ったばかりなのに――その日が来るとは、予想よりずっと早かったろう。


 Codyらにボコボコにされるケニーを救うため、飯伏がリングに駆け上がる。

 飯伏はケニーに手を差し出し、ケニーは涙を流して逡巡したようだったが、どちらともなくガッシリと抱擁し合う。

 リングの四隅から赤い紙テープが噴射され、舞い落ちるテープの中で抱き合う二人。

 確かにこれは、感慨深い光景である。

 しかしプロレスファンにはそうだとしても、プロレスを斜(はす)に見る人にとっては――

 「なんで紙テープ噴射が用意されてるのか、こういう展開になると初めから決められていた証拠じゃないか」と、たちどころに思い当たるのが当然である。

 つまり今回ケニーが負けるのも、

 Codyらにボコボコにされるのも、

 飯伏が猛然と助けに来るのも、

 ゴールデン☆ラヴァーズが劇的再結成をするのも――

 全て最初からそう決まっていたシナリオで、要するに作りごとじゃないか、(茶番)劇じゃないかと感じるのが普通なのである。


 もちろんプロレスファンにとってはこんなツッコミ、「うっせぇな、そんなことわかってんだよ」と感じるようなウザいものではあるのだが……

 しかしどうも最近の新日本、ますますこういうツッコミに無頓着になってきたようである。

 堂々と世間に向けて“演劇”を見せるようになってきたようである。


(⇒ 2017年10月9日記事:新日本10.9両国国技館大会短感-「演劇系プロレス」の時代)


 「新日本の冬の札幌では何かが起こる」という例の嚆矢は、もちろん“藤原喜明による、長州力襲撃事件”なのだが――

 あの時代には、そんなことがあったからって藤原や長州のテーマ曲をそれに被せて流す、なんて発想は誰にもなかったはずである。

 しかし今では、「それをやっちゃあ、劇だとわかっちゃうでしょう」と誰でも思う案でも、新日本の内部では簡単に通っているようである。

 いや、そもそも、「新日本の冬の札幌では何かが起こる」という伝統・期待に応えるため、人工的に何かを起こすことが企画されているのだと思う。


 やはり新日本は、ますますDDTに接近してきている。

 21世紀前半のプロレスの主流とは、やはり演劇系プロレスなのだろうか……

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Appendix

プロフィール

平 成敏

Author:平 成敏
1970年代生まれの男性。
認定ファシリティマネジャー、主に施設管理の仕事に従事。
プロレス、社会、歴史など、興味関心のある分野についてあまり脈絡にこだわらず書いていきます。(⇒プロレス以外の話題については、別ブログ【社会・ニュース・歴史編】をご覧ください。)

著作一覧(アマゾンkindle版)

ペペチール第三王朝の興亡:表紙 世界系統樹:表紙 尊敬なき社会(上):表紙 尊敬なき社会(下):表紙 表紙:『もうすぐ無人島になる瀬戸内の島へ』 ブログ販売欄掲載用

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